九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

不思議な、マスコミの不感症(3)今最大の日韓問題 科系

2019年11月03日 03時35分31秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
 表題の事について、僕には今もう一つ強烈に思いつくことがある。今年ずっと日韓問題が日本の地方経済やビール輸出などにも陰りが出るほどに荒れていて、両国のあれこれが論じられているが、最も肝心なことが一つ、ずっと日本マスコミに素通りされていると思えてならないことがある。

 この1月に韓国から発表された「18年度版韓国国防白書」の最重要転換点のことだ。そのなかの「近隣諸国との防衛協力相手」で重大転換が起こっている。「第一に日本」が、「第一に中国」に換わってしまった。これは、戦後の日本・アジアをめぐる安保体制の最大転換の一つになるはずだ。これほどの、半世紀単位ほどの重大転換が起こっているのにこれが何も分析されず、ここから起こるであろう枝葉に類するようなことで安倍政権がジタバタしているように思えて仕方なかったのである。これは何も考えずにただ面子だけにこだわる愚か者の対応と言うしか仕方ないものだ。
 この「防衛協力相手、第一に中国」は、これから否が応でも激しくなるばかりの世界史の焦点「米中衝突・冷戦」に向かって、その最前線である日韓にとって、これほど重要な問題はないというほどのものである。特にアメリカにとって捨て置けるはずがないという意味で、日本にとって大変なことなのである。

 国同士の間で半世紀単位を優に超える大転換が、相談もないという意味でほぼ一方的に起こったら、それを分析せずして軽々しい行動を取るのは、安保体制についても無責任で、愚かすぎる政権ということになる。

 この点については、この半年以上ずっと、半ばあきれて新聞などを読んでいたものだ。
 
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界サッカーの焦点、ユルゲン・クロップ(1)文科系

2019年11月03日 03時24分40秒 | スポーツ
 世界サッカーの焦点、ユルゲン・クロップ(1)グァルディオラと並ぶ名監督に駆け上がるまで

 今や表題のことが鮮やかに浮かび上がってきた。ドイツ弱小チームを急台頭させて、「国内3連覇」の監督。これをCL決勝にまで導いて、その時優勝した相手バイエルンとともに一時「ドイツの時代」を築いた人。この実績で世界の名監督が集まるプレミアリーグ名門、リバプールに呼ばれて、EL、CLの準優勝と階段を駆け上がり、今年はついにCL優勝・・・。さらには今期のプレミアでは、あのペップ・シティを6ポイントも離して、首位を走っている監督だ。
 この監督、Jリーグにも信奉者が多い。2連覇の川崎はみんなリバプールを観ているし、広島の城福監督にも「クロップの選手モチベート術を学びたい」と言わしめてきた。やはり急台頭してきた横浜マリノスのポステコグルーも彼の戦術を取り入れて来たことは明らかだ。そんな監督が今年12月の世界クラブカップについに登場するのである。
 さて、そんなユルゲン・クロップを改めて紹介してみたい。今回は、彼が世界に登場して来たとき。以降2回目からはそのゲーゲンプレス戦術解説などを、改めて再掲するという形で。
 ちなみに、香川真司をドイツに呼び、ドルトムントのエースの一人に据えたのは、このクロップである。そして、当時世界一に近かったチーム、マンチェスター・ユナイテッドに香川が引き抜かれたとき、彼との別れに抱き合って涙を流した光景は、今でも僕の脳裏に残っている。


【 世界フットボールは今、ドルトムントを中心にしつつ回っている  文科系 2013年05月30日 | スポーツ

 表題のことを述べてみたい。来年の世界強豪クラブ勝敗の予測ということでもある。

 バイエルンが世界一のここまで強くなったのは、ドルトムント3連覇を阻止しようと必死になってきた結果とも言える。また、ドルトムントよりも金と伝統があるから、今ドルトムントからゲッツェを強奪できたのだし、近くレパンドフスキも取れると高言している。レアルがやはり数年前にドルトムントからヌリ・シャヒンを取ったのは、やはり伝統と金の力。が、シャヒンという香川並の人材を、モウリーニョは使えなかった。シャヒンを使うには組織を変えねばならないが、モウリーニョにその決断が出来なかったからだと観ている。同じくドルトムントからマンUが取った香川は、来年大活躍すると考えるのが当たり前だろう。それほどにあのファギーが執心、熱望したのが香川なのだし、ファギーとフロントは自チームの戦略さえ変えようと1年努力してきたのをこの目でも観てきたからだ。

 以上から言えることは、ドルトムントの戦略、選手育成術が、ここ数年の世界を引っ張っているということだ。なんせ、傾きかけてユルゲン・クロップによって再建されたこのチームから、レアル、マンU、バイエルンが金に飽かして選手を引き抜こうと血道を上げてきたのだから。また、だからこそこう言いたいのである。
 シャヒンを使えなかったのが、モウリーニョの限界。モウは、守備戦術と敵の弱点を突くカウンターが上手いのであって、バルサやドルトムントのように「自分から仕掛ける組織」を作ることがさほど得意ではないのだろうと。ヌリ・シャヒンを使えなかったというのはそういうことなのだと。その意味では、来年香川を使えるかどうかで新監督デビット・モイーズの力量が試される。バイエルンも、マリオ・ゲツェを使えるかどうかだが、グァルディオラなら彼を使える組織でなければチャンピオンズリーグでよい成績が取れないと遮二無二くるはずだ。

 さて、これら以上に大問題であるのが、こういうすべての世界潮流の本家本元・ドルトムントの今後動向、予測にあることは明白だろう。結論を言っておくと、ここはまだまだ強いままだと愚考する。
 当時のエース・シャヒンをレアルに引き抜かれても、バイエルンを退けてドイツ2連覇を果たした。次のエース香川を引き抜かれても、チャンピオンズリーグ決勝でバイエルンとあれだけの闘いを演じて見せた。因みにドイツではこう言われている。「香川がいれば、あのゲームは、バイエルンに勝てた」。考えてみるが良い。レアルからクリロナが、バルサからメッシが、バイエルンからロッベンもリベリーも引き抜かれたら、今回のドルトムントのような闘いが出来ただろうか。つまり、ドルトムント、まことに恐るべしなのだ。

 ドルトムントの基本戦術・選手育成方向の根幹はこれだ。守備はゲーゲンプレス。敵にボールが取られた瞬間に、「その一瞬で、全員が前に出て奪い返す布陣を作ってしまうやり方」である。(これは今日書く注ですーーこのやり方以降世界サッカーでこういう言葉がどこでも使われるようになって行った。コンパクト、高い位置でのコンパクト、「ボール奪取からの即得点狙い」、「守備もできぬFWは使えない」、逆に「守備をする岡崎はイングランドの寵児になった」などなど・・・。)このチームは、自ボールが詰まった時などに、こんなことすら敢行する。いわゆるロングボールをわざと蹴り込んでおいて、敵陣近くでゲーゲンプレス布陣から、ボールを奪うのである。ゲーゲンプレスのボール奪取組織にそれほどの自信を持っているということだろう。攻撃は、「狭いスペースを高速集団で使い切って中短のパスを回しあい、集団でゴールになだれ込むようなやり方」。このやり方だとメッシやクリロナのような一人の名選手に頼るということがないから、サヒンや香川を引き抜かれても戦力がそれほど落ちないのである。また、ここのエースを他チームが引き抜いても、そのチーム戦術を変えないと使い切れないのである。

 ドルトムントとクロップ監督の今後への自信のほどについては、本日のISMニュースにこんな記事があった。
『これ(ゲッツェとレパンドフスキをバイエルンに引き抜かれること)により、「ドルトムントは崩壊する」との声も上がってきているが、クロップ監督は29日、独『ビルト』紙のインタビューに対し「我々の前に待ち受けているのは難しいシーズンだと論じている記事を読んだよ。ただ、その意見はナンセンスだね。我々は優れたチームのベースと、クオリティを備えているのだから」と、この意見に反論。「当然、いくつかの変更はあるし、一人か二人は退団することになる。しかし、“崩壊”という表現は間違っている。私はとてもポジティブに考えている」と続けた。】
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする