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「対中革命輸出宣言」、米国務長官  文科系

2020年08月02日 14時28分18秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など

 7月下旬に米ポンペオ国務長官が酷い演説を連発している。要約すればこう言うものだ。以下の『 』内文章は現代ビジネス・ネット記事にあったポンペオ演説要約から転載したものである。

①今までのアメリカによる中国宥和政策は、誤りであった。今はもう、中国に外から革命を起こさせねば、ならない。
『もし今行動を起こさなければ、最終的に中国共産党は、われわれの自由を侵食し、われわれの社会が懸命に築き上げてきたルールに基づいた秩序をひっくり返すだろう。いまわれわれが膝を屈したら、孫たちは中国共産党の慈悲の傘下に下るかもしれない。それほど中国共産党の行動は自由世界にとって喫緊の挑戦だということだ』

②そのために世界各国は団結しよう。その団結をアメリカがリードする。
『そのためアメリカ単独では立ち向かえない。国連、NATO、G7、G20など、われわれの結合した経済力と外交力、軍事力によって、明確に大きな勇気を持って指針を示していけば、この挑戦に必ずや、十分対処していける。おそらく、志を同じくする国々が、新たな民主の同盟を作る時なのだ。
 自由世界が変わらなければ、共産中国が確実にわれわれを変えてしまうだろう。
 中国共産党から自由を守ることは、われわれの時代の使命である。そしてアメリカは完全に、これをリードしていく』

 これは完全な国連憲章違反、よって世界平和を根本から乱す方向の呼びかけと言える。今の時代にこんな国際的無法言動に走るアメリカは、戦前の日独とほとんど同じと言いたい。日独は侵略戦争を始めてから当時の国連を脱退したが、アメリカは国連にとどまって世界2番目の大国への侵略を行うつもりなのだ。戦争による他国家転覆と革命の輸出による転覆とは、結局同じものだからである。自分の気に食わぬ、あるいは潰すと利益になる国家を潰すという意味において同じということだ。流石に、今や国連総会採決などではすっかり少数派になって嫌われてしまったから、国連無視ばかりを続けてきたアメリカだけのことはあるが、とうとうここまで国際的無法国家に墜ちてしまった。

 ただし、元CIA長官ポンペオがこんな演説を何度やっても、アメリカのこの呼びかけに本気で付いていく国は金融立国イギリス以外にはサウジも含めてほとんどないだろう。対イラン参戦国募集にも応募はほとんどなかったし、対ベネズエラ参戦国募集では、コロンビア、ブラジルなど南米の親米国にすら反対されたのである。「イラク戦争のように嘘の理由をでっち上げてまで、各国を戦争に巻き込んできた国だ」と警戒されているのは当然のことだが、アメリカの今後の対中言動、動向をばじっくりと見つめていく必要があると、僕は考えている。

「今度はどんな嘘をついて対中トラブル、言い掛かりを起こしていくのか?」

 アメリカ当局は、こんな暇があったらコロナ鎮圧に走り回るが良いのである。アメリカ金融が散々荒らし回ったはずの超格差大国にして大の親米であるブラジル現政権とともに、世界最悪のコロナ被害(放置)国ではないか。「国政で最も大切な国民の命すらこのように、放置して殺している」反民主主義国にして、「世界の自由と民主主義のためにリードする」などとは、片腹痛いだけの話。これでは一体、この国の国防とは何を守るのか。

「国民の命を最も守れていない国が、世界の自由と民主主義の旗手面などするな」  

「自由と民主主義の泥を落とすべく他人の身体を洗うよりも、汚すぎる自分の尻を拭け」

 

コメント (9)
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