九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

東海放送人九条の会より    落石

2008年05月10日 20時11分37秒 | 国内政治・経済・社会問題
東海放送人九条の会のブログを見ていたら、
こんな記事がありました。

   
  
イラク戦争開戦以来、自衛隊の募集業務は非常に厳しい事態だと
自衛隊自身が認めています。
自衛官の募集業務は自治体ぐるみで行われています。
愛知県の場合、立て看板が117ヶ所、募集を掲げた懸垂幕や横断幕が6ヶ所、
電光掲示板は5ヶ所、そしてポスターの掲示は538ヶ所もあります。
広報誌への掲載は8回行ったところを筆頭に97%の自治体の広報誌に
募集が掲載されています。

97%の県立高校が自衛隊員募集のポスターを貼り出し、
中学生の職場体験授業として自衛隊艦船の見学が行われています。
とりわけ深刻なのは、適齢者情報の提供を自治体に迫っているという問題です。
住民基本台帳に基づき、15歳から18歳の青年の
氏名、年齢、性別、住所を自衛隊に提供しろということが
上記募集会議で一番強調された中味だったそうです。

既に3自治体で適齢者情報が提供されたと言われています。
また、岐阜県では半分の自治体が、
三重県では93%の自治体が個人情報を自衛隊に提供している
ということも明らかになっています。

詳しくは東海放送人九条の会を見てください。
 
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マルクスの基本命題を振り返る 文科系

2008年05月10日 12時53分47秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
落石さんの投稿「続、問題の立て方」へのコメントとして本日書いたものを、投稿に格上げします。
もっと簡単なものを書くつもりが、つい長くなってしまったからです。短いものですが、つい真っ向から書いてしまいましたので、率直に討論してみたいです。


マルクス(主義)の基本命題で、歴史的現状に合っていることと、違っていることとを見てみよう。

1 生産力と生産関係、その矛盾を歴史の第1の動因と見る点は、相変わらずその通りだと思う。
グローバリズム資本主義のもの凄い生産力にたいして、私的所有という枠組みが桎梏、発展の障害になっている。つまり、持てる国、個人の膨大な富に対して、持たない国、個人には食物を買う金すらなく、餓死者、その寸前の人々が膨大に生み出されている。しかも、その程度はますます深刻になっている。

例えば、落石さんがここで紹介された中村哲氏の「医者、用水路を拓く」には、こんなことが書いてあった。
1984年にパキスタン、86年にはアフガンへ行って貧民層のハンセン病などの治療を始めたが、病気で死ぬ者は水や食料がない人々だと分かってから、いくつかの診療所経営以外に、井戸掘り、用水路作りを始めた。その規模も半端ではなく、本書で扱っているインダス川最上流部の灌漑用水路は、ジャララバード東方ニングラハル・クナール両州にまたがる13キロというものだし、井戸、水源確保は1000箇所という規模である。01年頃の「水対策事務所」職員だけでも74名という数字があった。これらの人々が現地の食えない人々を雇ったりして、膨大な人海戦術で諸事業を行っているのである。資金は中村医師の背後にある(多分キリスト教会関係に端を発していると思われる)団体が日本で何億という寄付などを募っているのであるが、この団体の力が分かろうというものだ。
食物自給率100%近かったアフガンが、2000年以降には60%を割っていたから、医者どころではなかったということである。原因は、温暖化、干ばつ、砂漠化であった。
つまり、グローバリズム資本主義は「テロ撲滅」なるものにはふんだんに金を使っても、温暖化で食えなくなった人々を当然資本運用の対象とはできないし、見捨てていると断定しても良いだろう。
「資本が有り余っていても、食えない人々をどうしようもない」世の中。いやむしろ、こう語った方がよいだろう。「食えない人々がアフリカ、アジアなどで新たに増えすぎ、先進国でも失業者や低所得者が増えすぎたりして、それと対照的に傍らに大きく貯まり過ぎてふくらんだ資本で何を作っても売れていかなくなった」世の中である。サブプライム破綻で投資場所がなくなったこれらの資本が、食物、石油などを買い占めることによって、貧困国、貧者はさらに困窮していきつつある。

2 国家、政府や「イデオロギー装置」などが、貧者ではなく富者に握られるというのも、おおむね正しいと思う。グローバリズム下の先進国を見ていると、そう思わざるを得ない。
アメリカ政府は産軍複合体に握られていると見えるが、これはマルクスのこの命題を実証するようなものだと思う。
この日本でも、道路特定財源の暫定税率問題をめぐるマスコミの扱いも全く筋を外していて、財界・与党よりだとしか僕には思えない。

3 問題は「労働者が未来を作る」という命題ではないか。レーニンが「帝国主義下の労働者には、労働貴族が現れ、それが変革のじゃまをしている」という次第を説いたが、グローバリズム下では、この程度がはるかに深く、大きいものとなったと思う。
先進国の数少なくなりつつある正規労働者は、非常に恵まれた存在ではないか。また、それ以外の「労働者」にマルクスが期待したような「組織性」が育っているとも思えない。 

4 3に関連して、先進国では「窮乏革命論」のような考え方が全く現実に合わないとも既に実証されたと見て良いのではないか。先進国の膨大な失業者、パート労働者などが、窮乏革命論的なままの左翼政党をこのままで支持し、広げていくとは、これからも思えないからだ。

5 なお、「窮乏革命論」的発想に付随すると思われるレーニン型の戦時共産主義的組織原則、「民主集中制」が今の世に合わないというのも実証されたと思う。中国、北朝鮮などは別として、先進国共産党でこの組織原則を維持している所は希有である。
この組織原則が旧社会主義国を滅ぼしたと述べる政治学者も多いが、正しい分析だと僕は思う。 


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読書感想文~死語累々~   落石

2008年05月10日 09時33分34秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
自然を感じるこころ  ~nature writing入門~ 
 (野田研一 ちくまプリマー新書)

    

nature writing 。
自然の関するノンフィクション形式のエッセイのこと。
19世紀から存在する、この文学形式は、
環境問題が深刻になってから注目を集めるようになった。
環境と人間の問題を、文学の観点から研究する学問
nature writing研究がスタート。
野田さんは、日本での第一人者とのこと。

著者は、十年ほど前、理科系の学生から、
文学は環境問題に何の役にも立たないのでは、という批判を受けた。
たしかに人間の感受性や美意識の表現である文学や芸術は
環境問題の解決に直接貢献することはないかもしれない。
しかし感受性や美意識こそ、私達の「自然観」の根底にあるもの。
私達が自然について何をどう感じているのか。
それを見極めないで自然に対する私達の態度を決定できるのであろうか。

自然は、言語の問題にも深く関わっている。
環境破壊によって、鳥の鳴き声が消え、川の音が消えたら
私達を囲んでいる言葉の森が消失。
これは自然を通じて形作られてきた言語の世界が消えること、
感情や気分を表現する象徴の世界が消滅することでも。

   

桜の木が消滅したら、花見の宴も、桜餅も、いずれは消えていく。
桜に託した歌も、いずれは実感のない空虚な習慣にすぎなくなっていく。

   

21世紀、環境とは何かについて、
自然科学、社会科学、人文科学を
総動員して取り組む必要がある。
文学もまた、そうした研究に取り組む時代に。

自然環境の危機は、文化の危機でもある、
という指摘は重い。
死語が累々という未来は想像したくないな。

    



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グラ、今日の相手  文科系

2008年05月10日 07時24分04秒 | スポーツ
2位グランパスの今日の相手、ヴィッセル神戸を分析してみよう。分析に使う数字はほとんど、Jリーグ公式記録からのものである。

神戸は現在、3勝3敗5分け、得点も失点も16で、得失点差ゼロの11位である。なお、この3勝は全てホームという、はっきり言って、「完全な内弁慶」のチームだ。そして、このうち2勝が、先取点から。また、前半リードでも2勝をあげている。打たれたシュートの本数が多いチームであって、これが18チーム中ワースト3位で168本。40本、つまり名古屋の3分の1ほど多い。

さて、はっきり言って、今のグランパスが負ける要素は少ないチーム、状況だと思う。

まず、闘いの場所が瑞穂だから、アウェイでいまだ未勝利の神戸に勝ち目は少なくなる。マイホームでないと、全く元気が出ないチームなのだろう。
また、ここ3戦未勝利の神戸に対して、前節のグランパスは2位のFC東京を引きずり下ろして3位から入れ替わったばかりだ。彼我のモチベーションにも、大きな差があるのではないか。
現在1位の浦和が今日の川崎戦に破れれば、首位もありうるのである。しかも、今の川崎は3位で、得点が浦和と1点違いの20の2位、シュート数1位(188)、被シュート数の少なさ2位(88)と、きわめて強いチームだ。走り尽くして勝ってきた名古屋に、さらに走り尽くそうというモチベーションが存在するわけである。

同じ「先行逃げ切り型」のチームだが、「先行」の力に大きな差がある。これまで両チーム前半の得点が、名古屋が8点、対する神戸は実に3点しか取っていないのだ。
タックル数とクロス数が多く、シュート決定率が高いという点などでは、よく似たチームと言える。

名古屋の理想的な展開を描いてみたい。当ブログ、今月8日の投稿「グラ、今期の記録から観る」をも、是非参照されたい。
何よりも、前半に点を取ること。
そのためには、両サイドバックとサイドMFの連携によって、右左どちらかのサイドを制する。そこから「名古屋の得点源」と言えるヨンセンにクロスを上げる。前半はとにかく、このクロス数で相手を圧倒することだ。神戸も「クロスのチーム」なのだから、ここで勝てば大きいということである。
なお、神戸のボランチ、キム・ナミルが「相手防御の要」と言えるほどに非常に良い選手なので、要注意である。彼の逆サイドからクロスを上げるのが良いかも知れない。つまり、キム・ナミルが相手右サイドになろうから、こちらも右サイドから攻める。右MF小川と、右サイドバックにはFC東京戦で初めてやったように、バヤリッツァを入れて。

こうして先取点はグランパスのものだ。
これだけで、神戸の闘志は半減する。
あとは、杉本を入れて相手を牽制しつつ、あっさりと逃げ切る。いくらタックルが強い相手でも、杉本の速さがあれば、捕まえることは出来ない。杉本が点を入れるだろう。

なお、玉田が出られるかどうかで、展開はかなり違ってくると申し上げておきたい。得点は少なくとも、彼は、名古屋にとって非常に大切な先発FWなのだと思う。 
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続・問題の立て方    落石

2008年05月09日 10時31分48秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
21世紀は、資源の浪費で、人間自身の生存が危うくなってきている、
と言われている。
20世紀の発明のなかでも、最大の環境破壊の原因は車。
石油の消費、排気ガスによる環境汚染。
車を利用するドライバーが悪いのか?
生産する会社が悪いのか?
こうした問題の立て方では解決は見えない。

問題は株式会社というシステムにあるのでは?
たとえばチッソのように、環境を破壊し、人の命を奪っても、
株式会社としては、倒産してしまえば、責任は消えてしまう。
さすがに、人道上、問題があるとして、国が救済に乗り出さざるを得なかった。
株式会社の私的な失敗を、公の税金で補う。
公害という段階では、こうした解決が可能とされたし、
誰も、それがオカシイとは感じなかった。

しかし、被害が地球規模に広がった今、
被害は国の力を大きく超えたものになってしまう。
この欠陥が地球的な規模に拡大しているのが、地球温暖化問題。
もはや、あまり時間は残されていないという。

株式会社としては、その資本の範囲内の責任しか問われない。
株式会社というシステムの欠陥が人類の問題になってしまった。

先日、ブログに書いた、労働者の団結と解決策も、
株式会社の存在を前提にしているので、
正しい問題の立て方になっていない。
労働者の団結が未来を切り拓くことにはならない。

いま、アメリカのGMが危機に陥っているという。
日本ではトヨタがGMを抜いて世界1位になるという観点での
報道が中心だが、問題はもっと大きいのではないのか?

問題を解くためのは、正しい問題の立て方が大切であるが、
どういう問題が良いのか?
なかなか全体に有機的につながっていく立て方は
見つかっていないのか?

     あるいは、


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「9条世界会議」の様子の報道紹介       ネット虫

2008年05月09日 01時23分41秒 | 国内政治・経済・社会問題
★9条世界会議が成功裏のうちに終了しましたが、それを報道してくれる記事に出会えず探していたところ、岐阜の護憲のリーダー近藤ゆり子さんから世界会議の報道を集めたメールをいただきました。皆さんにも紹介したいとおもい転載します。


-------------------
9条世界会議で平和憲法の価値再確認
    ~新聞報道より~
 -------------------

 「9条世界会議」は超満員の大盛況でした。
 きのうの世界会議を、今朝の新聞各紙がとりあげています。見出しを紹介すると、こんな具合です。

・市民続々、約3千人会場に入れず/「9条世界会議」開幕
                       (朝日新聞)

・守ろう9条 会場外も人・人・人/千葉・世界会議(朝日新聞)

・『9条で命守られた』 高遠さん語る/9条世界会議 千葉で開
 幕(東京新聞)

・平和憲法の価値再発見/9条世界会議開幕 内外参加者熱く交流
                     (しんぶん赤旗)

・マータイさん、ビデオ参加/9条世界会議開会(毎日新聞)
・「9条は希望与え続けた」/平和憲法を考える世界会議
                       (徳島新聞)

・「9条会議」1万人殺到(読売新聞・千葉版)


 以下、新聞社のHPに掲載されたものを一部転載させていただき
ます。いくつかのHPには写真も掲載されています。


----------------------------
《『朝日新聞』、5月5日》
http://www.asahi.com/national/update/0504/TKY200805040139.html


 「9条世界会議」開幕 市民続々、約3千人会場に入れず

 作家の井上ひさしさんらが呼びかけ人となった「9条世界会議」
が4日、千葉市の幕張メッセで始まった。憲法9条の意義や核兵器
撤廃などについて議論する。9条を守ろうという趣旨に賛同する市
民らが主催者の予想を超えて各地から集まり、主催者によると、3
千人以上が会場に入りきれない事態になった。

 この日は、9条にエールを送る海外ゲストの発言が相次いだ。76
年にノーベル平和賞を受賞した北アイルランドのマイレッド・マグ
ワイアさんは「9条を放棄しようとする動きが日本にあることを憂
慮している」と述べた。

 約1万2千人が入れる会場からあふれた人たちは近くの広場で、
講演を終えたアメリカの平和活動家コーラ・ワイスさんらを囲んで、
集会を開いた。バス2台で福島県郡山市から来た星光行さん(57)
は「会場に入れなかったのは残念だが、ゴールデンウイークのさな
かに9条のためにこれだけ人が集まったことに感動した」と話して
いた。

 会議は5日に分科会などを開き、6日に閉会する。


 【写真】会場に入れなかった人たちを前にハンドマイクで話しか
     けるマグワイアさん(中央右)=4日午後2時59分、千
     葉市美浜区

 【写真】広島・平和公園を2月に出発したピースウオークの一行
     も4日、会議場にゴールした


----------------------------
《『読売新聞』千葉版、5月5日》
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chiba/


 「9条会議」1万人殺到

 憲法9条と、武力によらない世界平和について考える「9条世
界会議」が4日、千葉市美浜区の幕張メッセで開幕。北アイルラン
ド問題の平和的解決に取り組み、1976年にノーベル平和賞を受賞し
たマイリード・マグワイア氏らの基調講演が行われた。夜には、趣
旨に賛同する加藤登紀子さんやUA(ウーア)さんらのコンサート
も行われた。

 幕張メッセ前には1万人を超える来場者が殺到し、会場内に入り
きれない人が続出。当日券の販売は中止となり、前売り券の払い戻
しも行われた。このため、近くにある野外のメッセモールで入場待
ちをしていた約1000人を前に、急きょ、マグワイア氏らが追加講演
を行う一幕もあった。

 マグワイア氏は「9条は全世界にとって重要なもの。紛争などは
話し合うことで解決できる」と訴え、「会場に人が入りきらなかっ
たのは、世界中の人が平和を求めているからだ」と熱弁を振るった。
会議は5日にシンポジウムなどが行われ、6日に閉幕する。


 【写真】野外のメッセモールで入場待ちをしていた約1000人を前
     に、急きょ、マグワイア氏らが追加講演を行った



----------------------------
《『徳島新聞』、5月5日》
http://www.topics.or.jp/contents.html?m1=1&m2=&NB=CORENEWS&GI=National&G=&ns
=news_120990417852&v=&vm=1


 「9条は希望与え続けた」
   平和憲法を考える世界会議

 戦争放棄をうたった日本の憲法9条の意義を話し合おうと、非
政府組織(NGO)の「ピースボート」などが4日、「9条世界会
議」を千葉市の幕張メッセで開き、主催者発表で約1万2000人が参
加した。

 基調講演した英国北アイルランドの平和運動家で、1976年にノー
ベル平和賞を受賞したメイリアド・マクガイアさんは「9条は60年
間にわたって世界の人々に希望を与え続けた」と評価。「北アイル
ランド紛争で、私たちは武力なしで平和をつくることが可能だと実
践した」と非暴力の重要性を説いた。

 一方で「9条をないがしろにすることは、広島、長崎の被爆者への侮辱でもある」
と憲法改正の動きを批判した。

 スイスに本部がある平和団体「国際平和ビューロー」元会長のコーラ・ワイスさん
は、中米のコスタリカにも常備軍の保有を禁止する憲法があることなどを報告。「日
本が“自衛”を拡大解釈すれば平和な国際社会はつくれない」と訴えた。

 【写真】千葉市の幕張メッセで開かれた「9条世界会議」
     =4日午後


----------------------------
《『東京新聞』、5月5日》
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008050502008939.html


 『9条で命守られた』 高遠さん語る
   9条世界会議 千葉で開幕

 世界各地で紛争が絶えない中、戦争放棄をうたった日本国憲法九条の意義を再確認
する「9条世界会議」が4日、千葉市の幕張メッセで始まり、海外の参加者も含め約
1万5千人(主催者発表)が会場を埋めた。

 イラク支援ボランティアの高遠菜穂子さんは、武装勢力に拘束された経験を基に発
言。「(自衛隊のイラク派遣で)日本が9条を突破したことで人質にされた。殺され
なかったのは、私たちがイラクで丸腰で対話を続けてきたと分かったから。9条(の
精神)を実践し、9条で命を守られた」と振り返った。

 作家の雨宮処凛さんは「貧困で生存権を脅かされた人が『希望は戦争』と言う状況
は、貧困層が戦争に駆り出される米国と近いものがある。軍事費を削って人が生きる
ために使うべきだ」と話した。

「人類の敵は貧困、病気、無学、人権侵害、テロ、温暖化。戦争ではなくせない。
むしろひどくしている」と訴えたのは、米国の平和運動家コーラ・ワイスさん。元日
弁連会長の土屋公献さんは「立派な軍隊を持ちつつ9条を世界に広めようとはおこが
ましいが、矛盾を打破して堂々と呼び掛けるべきだ」。

 連合国軍総司令部(GHQ)で憲法草案を執筆した米国のベアテ・シロタ・ゴード
ンさんは「押し付けというが、自分より良いものは押し付けない。日本の憲法は米国
より素晴らしい」と日本語で演説し、拍手を浴びた。

 会議は作家井上ひさしさん、国際政治学者の武者小路公秀さん、歌手の加藤登紀子
さんら各界の著名人が呼び掛け人となって催した。5日は分科会、6日は総会を開
く。


---------------------------
《『しんぶん赤旗』5月5日》
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-05-05/2008050501_02_0.html


  平和憲法の価値再発見
   9条世界会議開幕 内外参加者熱く交流

 憲法9条の意味を世界の人々と考える「9条世界会議」が4日、千葉・幕張メッセ
で開かれ、講演や合唱、アーティストによるライブなど多彩な催しが行われました。
全国から参加者がかけつけ、満席となった会場にはのべ1万2000人が入場。3000人以
上が入りきれませんでしたが、外でも海外ゲストとの交流が行われました。

 実行委員会共同代表の池田香代子さん(翻訳家)は、「平和憲法は日本の市民が
日々選びとり、61年間努力して維持し続けてきたもの」と強調。イラク派兵を憲法九
条違反と断じた名古屋高裁判決を原告の一人として法廷で聞いた感動を述べ、「民主
主義は戦争を否定して初めて本物になる」と訴えました。

 講演したノーベル平和賞受賞者のマイレッド・マグワイアさん(北アイルランド)
は、「日本の平和憲法は、世界中の人々に希望を与え続けてきた」と指摘。1999年の
ハーグ平和会議を主宰したコーラ・ワイスさん(アメリカ)は環境や経済の面からも
戦争をなくす大切さを訴えました。

 トーク企画「イラク、アメリカ、日本」では、いまでは平和活動に身を投じている
イラク帰還米兵、元イラク兵、元米陸軍大佐のアン・ライトさんが、高遠菜穂子さん
(イラク支援ボランティア)や雨宮処凛さん(作家)と討論。雨宮さんは貧困と戦争
の関係にふれ、「解決策は、軍事費を削って生存の方に回すことだ」と訴え。高遠さ
んはイラクでの人質事件の体験から「9条で命が守られた。二度と同じようなことが
起きてほしくない」と話し、盛んな拍手に包まれました。

 会議には、海外からも法律家団体やNGO(非政府組織)代表など30カ国150人以
上が参加しました。会議の日程は3日間の予定です。



----------------------------
《『朝日新聞』千葉版、5月5日》
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000805040006

   9条世界会議

 「世界は、9条をえらび始めた」を合言葉に国内外から平和運動に取り組む人々が
集まった。4日、千葉市の幕張メッセで始まった「9条世界会議」。定員を超える約
1万5千人が訪れ、3千人が会場からあふれた。「予想以上。長期化するイラク戦争
など世界情勢の変化で憲法9条への関心が高まっているのでは」という。5日は午前
10時から9条をどう生かすかを分科会で話し合う。

 第一部のテーマは「世界の希望としての9条」。北アイルランド紛争の平和的解決
に尽くしたノーベル平和賞受賞者マイレッド・マグワイアさんと、米国・ハーグ平和
アピール代表のコーラ・ワイスさんが基調講演した。ワイスさんは「教育や医療費な
どに使われるべき予算が、軍事費に向けられないようにするために9条は役立つ」と
訴えた。

 マグワイアさんは記者会見で、「暴力」を公共の場所での喫煙に例え、キャンペー
ン(運動)でなくせる事例として紹介、「暴力は健康に悪い」ということを広めるた
め、「例えば、非暴力や非戦を呼びかける広告をバスや電車の車中に下げてみては」
などと提案。「市民一人ひとりができる等身大の活動をやっていきましょう」と呼び
かけた。ブース会場では、各地の市民団体121グループが写真やキルトなど憲法9条
を考える展示を披露した。

 5日の分科会のテーマは「世界の紛争と非暴力」「アジアのなかの9条」「平和を
創る女性パワー」「環境と平和をつなぐ」「核時代と9条」「9条の危機と未来」。




----------------------------
《『毎日新聞』5月5日》
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080505ddm041040104000c.html

  マータイさん、ビデオ参加
   9条世界会議 開会

 憲法9条の「戦争放棄」の理念を世界に発信しようというイベント「9条世界会
議」(主催・同会議日本実行委)が4日、千葉市美浜区の幕張メッセで始まった。6
日までの3日間「世界の紛争と非暴力」「アジアの中の9条」などの分科会を開催、
憲法にうたわれた不戦の精神について意見交換する。

 初日の全体会は約1万人(主催者発表)が参加。ノーベル平和賞受賞者による講演
や加藤登紀子さんらのコンサートに聴き入った。同賞受賞者の元ケニア副環境相、ワ
ンガリ・マータイさん(68)はビデオメッセージで登場。スクリーンを通じ「世界は
9条という夢、ビジョンを実現すべきです。9条は人類全体が賛同すべきものだ」と
訴えた。

 第二次大戦後、GHQ(連合国軍総司令部)の一員として憲法起草にかかわった米
国人女性ベアテ・シロタ・ゴードンさん(84)は「戦争放棄という9条の精神は、さ
まざまな国のモデルになると思う」と話した。【柳澤一男】


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ブッシュ支持率最悪 へそ曲がり

2008年05月08日 17時14分07秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 ★ブッシュ支持率最悪★(しんぶん「赤旗」 5月5日付)

 ブッシュ米大統領の不支持率が、過去の歴代の大統領のなかで最高を記録しました。イラク戦争をはじめとする8年にわたる政策が大きく響いています。
 次期大統領を目指す共和党のマケイン候補はブッシュ氏を遠ざける姿勢を強めています。
 米CNNテレビの最新の世論調査(4月28~30日 1,800人が対象)によると、ブッシュ大統領の不支持率は71%を記録。不支持率が70%の大台に乗った大統領は初めてです。1952年にトルーマン大統領が記録した不支持率67%以来の数字です。
 CNNの政治アナリストは、「1974年8月に辞任する直前のニクソン大統領よりもブッシュ大統領は不人気だ」と指摘しました。ニクソン氏の当時の不支持率は66%でした。
 米メディアは、共和党から次期大統領候補として選出されることが確実なマケイン上院議員にとってブッシュ大統領が「重荷」になっていると伝えています。
 NBCテレビとウオール・ストリート・ジャーナル紙の最近の世論調査(4月25~28日)では「マケイン候補がブッシュ政権と密接に連携すること」に「大きな懸念」を表明した有権者は43%に上りました。
 マケイン候補も、徐々に、しかし確実にブッシュ大統領を遠ざける」(ロイター通信)姿勢を強めています。ハリケーン「カトリーナ」で大きな被害を受けたニューオーリンズを訪問(4月24日)した際には、ブッシュ政権の当時の対応のお粗末さを「恥ずべき対応」だと批判。あのような失態は「二度と繰り返されてはならない」と強調してみせました。

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グラ、今期の記録から観る  文科系

2008年05月08日 11時25分05秒 | スポーツ
スポーツを、特にサッカーを丁寧に書くと、アクセス数、閲覧数がかなり上がる。だから僕はスポーツを書き続けてきた。単純に、ほかの人をこの「今」、喜ばせたいからだ。また、僕が興味深かくて、面白かったことを他人にも「そうでしょう?!」と見せたいからでもある。

以下の数字は、主としてJリーグ公式記録からのものである。グランパスの特質が浮かび上がってくる。この特質は、グランパスやサッカー観戦の手引きにもなるはずだ。

現在7勝3敗1分けの2位。得点17点、失点11点は、それぞれ5位と4位であって、順位並に良い数字だとは言えない。ただこの得失点のバランス、得失点差6は浦和(13)、鹿島(9)に次いで3位であって、順位に最も近い。
つまりこのチームは、得失点のバランスが良いのである。この攻防のバランスは、攻防それぞれの分担によって保たれているのではなくって、全員防御、全員攻撃によるものである。これは4月17日の拙稿でも述べたところだ。
飛び抜けてシュートを打つ攻撃専門の選手もいなくて、飛び抜けて守備がよいわけでもない。シュート数は多い順で9位、シュートされた数は少ない順で10位なのである。前者が7本多いだけである。ちなみに、3位の川崎フロンターレなどはこのグランパスと好対照の良いチームであって、シュート数1位、被シュート数の少なさ2位で前者が100本も多い。「攻撃は最大の防御」を地で行くチームであって、これはこれで、観ていて非常に面白いだろう。
2位と3位、2チームのこの攻防数字の対照は、改めて凄いなと思う。

さて、こんな平凡なチームに、2位に相応しい何か飛び抜けた特徴はないのか。
7勝のうち先取点を取って勝ったゲームが6つで、トップである。先取点時の勝率0.857。同じようなことだが、前半リードの場合が4ゲームあって、そのすべてを勝利している。飛び抜けて先行逃げ切りが多いチーム、それに成功するチームなのである。
まず、後半の防御が良く、後半にも結構点を取るチームと言えるのだろう。ちなみに、後半の得点から観れば、首位・浦和はもの凄いチームだ。全21得点のうち18点を後半で取っている。それも後半の各15分刻みで6点づつと均等に。
グランパスの「後半で相手を攪乱し、点を取る」という点で言えば、杉本の存在が大きいだろう。後半半ばに投入されて4点。それも14回しかシュートを打っていないのだ。「シュート数に対して最も入る確率が高いJリーグ選手」なのである。

こうして、「グランパスの観戦ポイント」をまとめると、こんなことだろうか。
①何よりも、全員防御、全員攻撃を観る。攻撃陣の防御、守備陣の攻撃に注意を払う。この攻防のつなぎ役、ボランチの中村と吉村のタックル、奮闘に注目する。
②前半の得点を期待して、それがかなえられれば「勝った!」と思える。ついては、両サイドバック、竹内、阿部の駆け上がり、ヨンセンへのクロスに注目する。
③後半には、杉本の投入に注目する。彼の「相手を攪乱し、点を取る」やり方を楽しむ。さらにまた、後半に「体を張ったタックル」が多ければ、走ってもいるということだし、まず負けない。

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愛国心は怖い?    落石

2008年05月08日 09時03分34秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
失敗の愛国心(理論者 よりみちパン!セ)を読んでみました。

    

「世界にはいろんな国があります。砂漠だけの国もありますし、
一年中、氷に閉ざされた国もあります。しかし、日本は
春夏秋冬があり、山や川など美しい自然があります。
この美しい日本に生まれた喜びを感じ、誇りを持つのが愛国心です。」

新しい教育基本法の愛国心の考えです。

「そうかな?じゃ、砂漠の国や、氷に閉ざされた国の人は
愛国心を持たなくてもいいのか。
もっと悪意に解釈すれば、そんな国は愛国心を持ちようがないだろう。
愛国心を持つ資格があるのは、日本だけだと、言っているようにも聞こえる。
素朴に愛国心の必要性を言っているようで、
他の国の人を傷つけている。見下している。」

さて、この文章を書いたのが、40年、「右翼」をやってきた
著者の鈴木邦男さんのものです。

彼は1943年生れ。
1960年、高校2年生の時に、社会党の浅沼稲次郎暗殺事件が起こる。
その犯人、山口二矢に強く心を惹かれる。
さらに1970年、三島由紀夫の自決事件で、
同士だった森田必勝が自決したことに負い目を感じて、
一水会をつくった新右翼のリーダー。

   

私も同年、安保反対のデモにノンポリで参加、
浅沼暗殺事件は、文字通り目の前が真っ暗になるような
大きなショックでした。
同じ時代を生きた右翼の人に関心を持ったのも、年のせいか?

著者は、大きな疑問を持ってきました。
なぜ、愛国心を持ったが故に、人は凶暴になるのか?
愛国心を持った故に人殺しになるのか?
40年右翼をやってきた彼でも、ちょっとでも批判すると反日と言われる。
考えることをストップさせられる。
そんな愛国心の怖さを指摘する、面白い本でした。

   

著者は、子供たちに愛国心を強制する怖さを指摘したあと、
子供たちに強制される前に、迎え撃つ必殺技を教えています。
さて、どんな技でそうか?

みなさんなら、どんな技を伝授します?


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ヒラ・オバまたまた泥試合 へそ曲がり

2008年05月07日 17時56分32秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 ★ヒラ・オバ またまた泥試合★
―イラン消し去るわ それじゃブッシュだ―
(中日スポーツ 5月6日付)

 米大統領選民主党指名候補をヒラリー・クリントン上院議員と争うオバマ上院議員は4日、イランがイスラエルを武力攻撃した場合には(イランを)消し去る」としたヒラリー氏の発言を、「ブッシュ(大統領の考え)を反映したものだ」と批判した。米NBCテレビとのインタビューで語った。
 ヒラリー氏は先月、イランがイスラエルを攻撃した場合には報復を行うと明言した上で「その後10年をかけて、跡形もなく消し去ることが出来る」と発言。
 ロイター通信によると、イランの国連次席大使はこの発言に「挑発的で不当で無責任だ」と反発していた。
 オバマ氏は4日のインタビューでイランへの報復は否定しなかったが、「こうした言葉は今は必要ではない」と指摘。米国がブッシュ政権下での高圧的な「カウボーイ外交」から変わろうとしていることを「国際社会に伝える言葉を使うことが重要だ」とヒラリー氏を戒めた。
 一方のヒラリー氏は同日、ABCテレビの番組で改めて「大規模な報復」を明言し、イランへの毅然とした姿勢を強調。米国が対立する国家の指導者とも無条件で対話に応じる姿勢を示しているオバマ氏との違いを際立たせた。
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2004年の年金改革って?   落石

2008年05月07日 09時17分35秒 | 国内政治・経済・社会問題
ここ数年、毎年、年金の金額が減少。
いくつまで生きるかは別にして心細い感じです。

どうしてなのか?
年金ダイヤルは、お話中で、全然つながらない。

  

ある本を読んでいたら、2004年の年金改革で、
マクロ経済スライド方式が採用されたからとのこと。
経済成長率にみあった年金支給になったとのこと。
自動財政均衡法というとか。
そんな!
知らなかった。

そうなんでしょうか?
詳しい方は教えて下さい。

   

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グランパス、2位に  文科系

2008年05月06日 19時02分57秒 | スポーツ
グランパスがさっき、2位のFC東京を負かした。1対ゼロだった。勝ち点22で今週は2位が確定。現在1位の浦和が今日は千葉に勝って23、2位のFC東京が20のまま、4位の鹿島は明日だけど、勝っても21だから。

今日のゲームは壮絶だった! 中央でプレスの掛け合いで、攻守交代がめまぐるしいこと。その中で右サイドバックに入ったバヤリッツァと右サイドMFの小川が組んで、右側が攻め勝っていた。左MFのマギヌンも小川と入れ替わることがあって、3人で右から攻めていた。あーいう場合、敵は疲れてくる。攻守切り替え時の走行距離が長くなるからだ。
前半に杉本が1点取って、後半開始からその25分近くまで東京は猛烈に攻めたけど、結局体力が続かずというところ。また、名古屋の守備の当たりが厳しかったのも勝因の一つだろう。

杉本の得点は縦パス気味の「アーリークロス」に応じたもの。これについては4月29日のグランパス関連拙稿のコメントにこう紹介しているが、まさにこの通りの得点だった。左後からアーリークロスを入れたことまでが、ここに書いた通りだった。

【 クロスとは十字架の意味にもなるのだが、「横切るもの」のことである。サッカーでは、点取りの一つの手段として、敵ゴール横遠くからフィールド半分を「横切る」ようなパスをゴール前へ入れるやり方がある。このパスを、クロスと言う。
アーリーとは、この場合「時間的に早い」こと。つまり、クロスを相手ゴールの横へ行くずっと手前の段階で斜め横へと入れるものだ。縦に敵ゴール前に出すパスは「縦パス」と言うが、これに近いようなクロスから、文字通りの真横のクロスまであるということである。
ちなみに、真横よりももっとボールを持ち込んで相手のバックライン近くから、敵ゴール前方へ「後に戻すように」送るパスは「マイナスのパス」と言うが、これもクロスの一種であるはずだ。

さて、このアーリークロスにはこんな点取り法がある。

敵ゴールかなり前方の、ゴール正面ないしは味方から向かって右側に、2人の敵最後尾DF(ディフェンダー、守備役。この2人を今仮に左からA、Bと呼ぼう)に向かって左右から挟まれるように、足の速い味方FW(ホワード、攻撃役。Cと呼ぶ)がいるとする。そして今、味方左サイド後方にいる味方選手(Dと呼ぶ)がボールを持っているとする。
さて、DがこのボールをAの左横から前方に大きく送って、足の速いCが真っ先にこれに追いつくならば、立派な得点チャンスができるだろう。こんなのが典型的なアーリークロスの使い時だ。Cも当然それを意識して準備し、C,Dが呼吸を合わせて行わねばならない。
反面もちろん、A.Bも当然これを意識して警戒している。この警戒を打ち破るアーリークロスは、Cの脚が超速いほど効果的で、得点に直結するものとなるということだ。杉本恵太にうってつけの作戦なのである。】
 
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社説を後世に残す。              まもる

2008年05月06日 11時35分47秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
 先日、落石さんが5月3日憲法記念日の新聞各社の憲法問題についての比較記事を引用していた。
 まさに、各社の立ち位置が鮮明に炙り出されて面白かった。

 政府・財界よりの読売・日経などは世論の風向きが護憲の方向に動いたのを見て慌てて論点を国会ねじれの批判、そこから飛悪して参議院不要論・衆議院の権限強化、二院制の再検討にまで問題をエスカレートさせている。そして国民投票法の実施と段取りの強化・促進に言及している。

 一方、世論の動きを素直に分析して主張を組み立てた、朝日・毎日・東京(中日)
などは、現憲法の完全な実施とか、現憲法の再評価など極めて良識的な主張である。
 
★ そこで節目とも思われる今年の憲法記念日の各社の社説をコメント欄に残し後世に伝えたい。
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自由か平等か?   落石

2008年05月06日 09時51分32秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
日本とフランス二つの民主主義  不平等か不自由か 
         (薬師院仁志・著  光文社新書)

この本の感想文です。
民主主義といっても、自由と平等、どちらに重点を
置くかによって、ずいぶん違ってくるということが
書かれています。

   

フランスも日本も同じ民主主義の国。
価値観を共有しているようです。しかし、実体はかなり違うと著者は言います。
たとえば、愛国心。フランス人も日本人も愛国心を大切にしています。
自民党の愛国を唱える人々は、国民に国を愛せ、愛国は国民の義務と言います。
しかし国はそれに対して義務があるとは言いません。
フランスでは、国にも義務があるとしているのです。

国民は祖国を愛する義務があり、国家は自国民を愛する義務がある。
つまり国民は祖国を愛し、国家は国民の生活を保障する義務がある。
国家と国民の義務関係は相互的なもので、
国家は国民を支配するものでなく、
国民にサービスを提供する存在でもない。

   

日本は右派が軍事力増強・徴兵制度に賛成ですが、
フランスは右派が徴兵制反対、左派は賛成。
かなり違います。
これは、日本の右派の源流が明治維新で王政復古を唱えた人々。
フランスの右派は王政を転覆した共和派。
という歴史的な違いが遠因だそうです。

革命を起こして建設した国家は、人権の守護者であり、
国家が人権の抑圧者であることはない。
学校がイスラムのスカーフを拒んだのは、公の場である学校は、
宗教から自由でなければならないという普遍的な思想によるものとか。

   

フランスと日本では、民主主義という同じ言葉でも、かなり意味に違いがある。
日本は自由に力点がおかれ、フランスでは平等におかれているという。
サブタイトルは、民主主義は完全ではなく、日本のように自由に比重があれば、不平等が生まれ
フランスのように平等が重視されれば、不自由という意味でしょう。

また、著者は、日本の場合、アメリカ的民主主義を植えつけられた結果、
フランス的な民主主義がまったく理解されず、
左右が本当の意味の対立軸を持っていないことが
大きな問題であると指摘しています。
民主主義国・日本の国民には、真の意味の選択肢がないことが
深刻な問題であるという指摘です。

   


なお、戦前の日本では、愛国心に対して、国は軍人と官僚には
生活を保障していたことに気づきました。
終戦の詔勅では、国民は軍人、官僚そして民草の3つにキチンと
分けられています。
そして軍人と官僚は恩給などで手厚く保護されていたのです。
圧倒的多数の民草は愛国心を持つように強要されましたが、
国からの生活保障は受けていなかったのですね。


この平等という感覚。
案外、日本人のなかに広く根付いているように思います。
小泉さんに対する熱狂がさめて、福田さんになった時の
国民の意識に、あまり不平等はいえないという
健全なバランス感覚が働いたように感じました。
どこから、この平等感覚は来るのでしょうかね?
案外、新しく戦後からのものか?
戦前から?
江戸の昔から?

共産党は、この平等感覚が強い政党だと思いますが?




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努力はするものだ、当ブログ最高に盛り上がる! 文科系

2008年05月05日 12時28分55秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
4月中旬から、このブログが過去最高に盛り上がっている。100人ぐらいの熱心な固定読者の方々にその状況をご報告するとともに、喜びを分かち合いたい。

まず4月13~19日の週の週間アクセス数が過去最高の1048人、次いで同週の閲覧数が久々の2000台で、2580面。そして4/27~5/3日の週が4823面の837人である。さらに、昨日4日だけでも、803面の165人!

5月に入ってからの盛り上がりは間違いなく、1日に載った二つの投稿がもたらしたものだろう。「このブログのフル利用法」と「投稿者の方々はカテゴリーに分類してください」である。前者から「すべての過去画面、コメントの見方」が多くの人々に伝わり、後者から、分野別過去画面が見られるような作業がなされて、この二つが相乗しあって閲覧者数、画面数を増やしてきたと考えられる。

努力はするものだ。もっとも、積み上げてきた一定の歴史、実績がなければ、コンテンツ・中身のないただのサイト、インターネット機械に過ぎない。継続的投稿者、コメンテイターの存在が大きいわけだ。そもそも、最近の投稿無し日はいつのことだったろうか。継続は力、歴史なのである。

30代以降の子どもがゲームでバラバラにされたように、60代以降の大人はそれ以前にテレビでバラバラにされて育ち、家庭団らんをすら乗っ取られてきたのではなかったか。このように、商業主義(文化)が、おのれに人を引きつけるのに比例して、人間を個別化、非社会化したと言われて久しい。会社、職場がなくなった男たちはどうしているのだろうか? おせっかいを承知で言うが、バラバラにされているという自覚すら乏しくなっているのではなかろうか。そんなふうに想うにつけて、元々は日記の一種といわれるブログというもののこんな使い方はとても貴重なことだと僕は考えて、参加してきた。

読んでいる方々、是非一言でもコメントしてください。
また、もっともっと私的なことを書く人がふえても良いと思う。日本人は公と私を分けすぎ、公の場で私を出すのを何か恥ずかしいこと、いけないことのように思ってきたのではなかったか。しかも文化的なコンテンツは、私を語らなければ全く面白くないものだから、日本人の公には文化が欠ける。会社にならされた男が女に比べて文化に弱いのは、そんなことも大いに関係していると僕は確信している。

公としての「政治」に右も左も文化が欠けてくるのも、上のことが関わっているのではないか。「個人主義」とか、「すぐ目立とうとして」「(公的に振る舞わないと)変わり者」とかの反応は、日本の男社会では恐ろしく頻繁になされてきたと思うのだ。

健康な個人の(クリエイティブで深い)楽しみがなくて、何の政治か、何の社会か、何の未来か? そういう物が見えなければ、家を建て、見栄えの良い車を買うという程度しか、働く意味も持てないはずである。家や車では、「子どもの未来」は作れないと思う。何度も言うが、今の子どものニート、パラサイトは大人たちがもたらしたものと、言えるのではないか。

乱文、失礼。

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