Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

文芸春秋3月特別号

2008-02-20 21:20:09 | 読書
芥川賞受賞作 川上未映子「乳と卵」全文掲載.
だらだらと長い文章が改行なく続くところ,樋口一葉を意識したということだが,ぼくは野坂昭如の文体を連想した.題材 (というか,テーマというか) は,男性には理解できない,気持ち悪い世界.石原慎太郎以外の男性選考委員諸氏にとっては,怖いもの見たさの魅力だったかな.

武田邦彦「日本よ,京都議定書を脱退せよ」というのも載っていた.環境問題は国際ゲームだ.他人が (よその国が) ずるしてるんだから,こちらもしなければ損という論理.

地球温暖化は日本にとって「福」なんだそうだ.たしかに四方を海に囲まれていれば,温度変化には大陸より鈍感でいられる.しかし食糧自給率からすれば,我関せずとはいかないのは明らかだ.

地球の気候は変化し続けてきた.ここ100年弱の人間の悪さが,どの程度のパータベイション (あるいはトリガー) になっているか,議論はあるだろう.しかし未来を犠牲にしたくなければ,とにかくいちばん悲観的な予測に従って行動するしかないはず.
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