Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

宮本輝 「避暑地の猫」

2022-10-04 14:57:01 | 読書
講談社 (1985,文庫 1998,文庫新装版 2007).

著者は 1978 年「螢川」で芥川賞.同じような小説を期待して「避暑地...」の文庫本を買ったけれど 読みかけて全く違うことがわかり,四半世紀放り出してあったのを,今回通読.

Amazon の紹介*****
修平の両親が番人として雇われた別荘には秘密の地下室があった。別荘の主、布施金次郎と両親たちとの密約の存在を知った17歳の修平は、軽井沢にたちこめる霧のなかで狂気への傾斜を深めていく。15年の沈黙を破って彼が語り始めたひと夏の出来事とは? 人間の心の奥に潜む「魔」を描ききった傑作長篇小説。
*****

最初の文庫の,古谷健三の解説によれば「ドストエフスキーを思わせて熱っぽく異様な雰囲気に満ちた背徳のドラマ」.
別荘の奥さまが別荘番の妻をいじめる.このあたりで読むのを止めた覚えがある.その後,別荘の主人は,別荘番の妻とも,その中学生の娘とも性的関係を結んでいたことがわかる.こういう小説は苦手なのだ.今回も何度か放り出したくなった,

別荘番の息子が語り手で,彼による殺人へと発展する.文章はいいが,地下室への鍵が何個あるというような,ミステリ的味付けはあまり上手くない.プロローグは浮いている.
でも力作とは思う.

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

茹で栗

2022-10-04 08:48:34 | お絵かき
CD ケースに内側からアクリル絵具.
けっこう虫喰いが多かった.

右は 11 年前に描いた渋皮煮.サインが変化した !
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

reading

/Users/ogataatsushi/Desktop/d291abed711d558e554bf7af66ee57d7.jpg