Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

ゴキブリ・マイウェイ

2024-10-30 20:34:21 | 読書

大崎遥花「ゴキブリ・マイウェイ この生物に秘められし謎を追う」山と渓谷社 (2023/12) .

アイドルみたいな著者名と不思議なブックデザイン,それと出版社に釣られて,図書館で手にとり,そのまま借り出した.
対象が台所でお目にかかるお馴染みの種類ではないことには,ちょっとがっかりしたが,読み始めたらやめられなかった.以下の出版社の「商品詳細」と「内容」に,ぼくが追記することはあまりない.

 

*****「クチキゴキブリのメスとオスは、互いの翅を食い合うらしい」
類を見ない不思議な現象に惹かれた著者が、採集・飼育・繁殖方法など、わからないことだらけのこの生物に秘められた謎を体当たりで追いかける。
沖縄・やんばるでの採集、トライ&エラーの飼育、予算がない中でのDIYな実験、そして翅の食い合いの意義とは -- 行動生態学の基本と最前線をわかりやすく解説します。
また、そもそも研究とは何のために行うのか、学会を活用するには? 論文はどうやって書かれているのか、といった一般読者は知らないけれど興味深い研究の現場、研究世界の歩き方についても語ります。

本文に収録した超細密で美しいイラストは、著者による作画。研究対象である生き物と、それに生涯をささげる研究者、研究という営みの魅力が詰まった一冊です。


内容 第1章/やんばるの地に降り立つ 第2章/謎の行動、翅の食い合い 第3章/三度の飯より研究 第4章/クチキゴキブリ採集記 第5章/実験セットを構築せよ! 第6章/戦場でありフェス、それが学会 第7章/翅は本当に食われているのか? 第8章/論文、それは我らの生きた証 第9章/ゴキブリの不可思議 第10章/研究者という生き物*****

 

学会・論文といった研究生活を物理系と比較するとおもしろい.物理系では卒業論文・修士論文などに学術的な期待はないし,学生が学会に行っても聴く一方のことが多い.誤解を恐れずに言えば,この分野には量子論・相対論のような基礎は必要がないので,情熱があれば誰でも活躍できそうだ.萩野恭子さんに感じたのと似た羨望を感じた.

「生態学会 (の集まり) はモンベルが正装」だそうだ.ヤマケイとの関連はこのあたりにあるのかな?

トップ画像右は著者による点描画で,上になった個体が下の翅を食べ始めたところ.食べられる方の個体も気持ち良さそうにしている,そうだ.実験装置のイラストも楽しい.物理実験装置はガムテープとアルミフォイルで出来ていたりする.似たようなものだと感じた.

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3匹の仔猫

2024-10-30 14:40:57 | お絵かき

服部和三郎画伯による油彩画「3匹の仔猫」をバンド Three Aged Kittens のフライヤーに利用することを思い立った.しかしこの絵に直接加工をほどこすのはいささか恐れ多い.そこで手慣れた CD ケースに模写し,3つの楽器,バイオリン,ギター,ビブラフォンを描き加えた.

結果は漫画化.F8 の原画 38cm x 45cm を CD ケース 12cm x 14cm に描きこむのは楽ではなかった.ガラス絵なのて左右が逆になった.構図は尊重したつもりだが,色彩と細部は描いているうちにどんどんオリジナルから離れてしまった.1匹は黒猫にすればよかった.

楽器はネットに見つけた略画サイトから頂いた.ビプラフォンは実物と似ても似つかないが,それも良しとすることにした.彼の片目を上目遣いにした方が面白かったとも思うが,あとの祭りである.

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reading

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