東広島市立美術館で笠間日動美術館コレクション展.
もと茨城県人として,あの森の中の笠間日動美術館は懐かしい...記憶の中で美化しているかもしれない.
東広島市立美術館展示3階はルノワール,モネ,セザンヌ,ゴッホ,マティス,ピカソ....教科書に出ているような絵はない...そこが良い.もわっとした雰囲気の,ボナール「室内の裸婦」は縦 1m くらいの細長い作品.目をひいたキース・ヴァン・ドンゲン「赤いターバンの女」は,西洋美術館所蔵の油彩の水彩版.このブログ トップ画像の 30cm x 40cm くらいのゴッホ作品だけが撮影可能で,あとは撮影禁止.どうしてそうなるの ?
壁面積を占めていたのは,マティスの「ジャズ」20 点と,シャガールの木版「ポエム」.ジャズはオリジナルの切り絵ではなく,ステンシル.
2階は,コレクション × コレクション ということで,笠間日動美術館所蔵の小絲源太郎による大津絵コレクションと,東広島市立美術館所蔵のジョアン・ミロの版画を対比させる企画.ミロは大津絵を目にしていたそうだが,学芸員さんの苦心が偲ばれる展示だ.
図録がないのが残念.作品に,展示の際のキャプションを加えただけでいい.紙の本はいらない.デジタル版だけなら安くすぐできそう,と言いたいが,独自に作るとなると著作権とかが大変なのかな.
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます