いささか旧聞に属するが,2週間ほど前の新聞記事.
絵はたぶん誰でも,学校に上がる前から描くが,作曲はしない (でたらめな歌は歌うかもしれないが,それは学校教育の方向とは違うようだ).
作曲したことがない子どもたちに,いきなり AI という作曲の道具を与えていいのだろうかと,思わない でもない.
いまの日本の商業音楽は解析されつくされている. AI 利用は言語の場合より楽なはず.
10 年前に「すべての J-POP はパクリである」という本があったが,こうしたパクリは AI がもっとも得意とするところだ.新しいものが生まれる可能性は,組み合わせと確率の問題であって,これまた計算機の得意とするところ.おまけに,曲を評価は難しい.へんな文章は誰にでもわかるが,へんな曲は「これもあり」で済んでしまう.
詰まるところは,ヒトのこころを (AI に限らず) 音楽がつかめるか否かという問題に帰するが,そのための市場調査は,これこれ・またまた 計算機の得意とするところ.
AI の使い方を教えるはずが,AI に使われることを教える授業だったりして.
しかし 矛盾するが,子どものうちにこうした実態に触れるのはいいことである,という気もしないでもない.
この授業では CREEVO という自動作曲システム (京都大学 白眉センター 運営) を使っている.
そこでぼくもこの無料ソフトを使ってみた.なかなか大変.これを授業で使っている戸田第一小学校の先生のご苦労に思いを馳せる結果となった.
この顛末は日を改めて.
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