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Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

ジャズシンガーの蘊蓄 「明治大正スクラッチノイズ」

2009-08-10 10:23:04 | 読書
柳澤慎一著 ウエッジ文庫(2009/06)

*** 内容(「BOOK」データベースより)***
オッペケペー節からセントルイス・ブルース、立小便禁止令から歌舞伎の歴史まで、明治~大正の社会・風俗・政治・教育・文化そして大衆芸能の出来事を、ヒット曲にのせて縦横無尽に語り倒したジャズ講談。一冊に百冊分の情報が詰まっていると永六輔氏も吃驚仰天。西郷隆盛からフレッド・アステア、エノケン、キートン、サッチモと、登場人物は無慮数千人。語るはジャズ歌手、声優、俳優にして稀代の雑学王・柳澤愼一。
******

ジャズシンガー柳沢真一さんは1932年のお生まれで,この間まで(もしかしたら現在も?)銀座スイングなどに出演しておられた.あまり口を大きく開けない,ぶつくさ言うような歌いかたで,読んでいると声が聞こえてくるようだ.ペンネームでは2字が難しくなっている.

1868から1925年まで,年ごとの区切りが,ジャンル無視の記述で埋め尽くされており,その博学ぶりに圧倒される.草稿は40年も眠っていたそうだが (多忙な30台でこんな本を書くのも怪人ならでは),2000年に単行本として出版され,このたび加筆されて文庫入りした.
何の脈絡もない事実の羅列なので,通読はちょっと辛い.でも新幹線で,iPod・睡眠・読書のサイクルに組み入れたら,いつの間にか読了.

「カバーイラストは和田誠さん.帯を外してちょうダイナ」とあるので,外したらご覧のように踊るカップルが出現した.
ちなみに「ダイナ」は1925年・大正14年のアメリカ製のヒット曲.私の記憶が正しければ,「ちょうダイナ」はエノケンが歌ったバージョンの詞にあったはず.本書は
「本席ここで一応お開き」にさせてちょうダイナ
という文章で終わっている.

昭和篇に期待!!
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