【中国】:北京で「ゼロコロナ」政策反対抗議デモ 習近平国家主席批判の声も噴出、抗議は全土に拡大
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【中国】:北京で「ゼロコロナ」政策反対抗議デモ 習近平国家主席批判の声も噴出、抗議は全土に拡大
北京市中心部で27日夜から28日未明にかけ、新型コロナウイルス対策として厳しい行動制限を強いる中国の「ゼロコロナ」政策に反対する千人近い規模の抗議デモが起きた。「個人独裁は要らない」と習近平国家主席を批判する声も噴出。2012年の習指導部発足以降、首都での本格的な政府批判活動は初めて。抗議の動きは上海など全国各地に拡大した。
インターネット上の情報によると、全国で31ある省・自治区・直轄市のうち北京などほぼ半数で、落書きを含む何らかの抗議行動が起きたとみられる。
北京でデモがあったのは日本など各国大使館や外資系企業が集中する朝陽区の繁華街。川沿いの広場に27日、新疆ウイグル自治区で起きた火災の犠牲者を悼む献花台が設けられ市民が集結。火災では防疫対策による封鎖で救助が遅れたとされ、市民らは「PCR検査はもうたくさんだ。自由がほしい」とシュプレヒコールを上げた。
市民がデモ行進を始めると、共感する若者らが合流し、当局への抗議を意味する白い紙を掲げ「隔離を解除せよ」と連呼。「個人独裁反対」「投票用紙がほしい」などと政治的要求に発展した。
当局は周辺道路を封鎖して厳戒態勢を敷いた。多くの警察官を配置してデモを制御。参加者の拘束や暴力行為は確認されなかった。
ロックダウン(封鎖)に近い状態が長引く湖北省武漢の路上では27日、多くの市民が集結。市民によると、「封鎖を解除せよ」と叫びながら隔離のための柵を破壊するなどした。広東省広州でも連日抗議活動が続いているほか、浙江、山東、甘粛各省などでも抗議の動きが伝えられている。
中国本土で27日に新たに確認した新型コロナ感染者は4万人近くに上り、比較可能な統計のある20年春以降の最多記録を5日連続で更新した。(共同)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・アジア・中国・新型コロナウイルス対策として厳しい行動制限を強いる中国の「ゼロコロナ」政策】 2022年11月28日 20:14:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。