路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【自民党】:「山際コロナ対策本部長」“不手際人事”のなぜ…チラつく「政治の師」甘利明氏の影

2022-11-05 14:50:30 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【自民党】:「山際コロナ対策本部長」“不手際人事”のなぜ…チラつく「政治の師」甘利明氏の影

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【自民党】:「山際コロナ対策本部長」“不手際人事”のなぜ…チラつく「政治の師」甘利明氏の影

 非難ゴウゴウだ。旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)とズブズブだった山際大志郎前経済再生相が、自民党の新型コロナ対策本部長に抜擢された問題人事。事実上の更迭からわずか4日後の起用に、野党だけでなく、与党内からも異論が噴出。国民をなめ切った人事は、支持率低迷にあえぐ岸田首相にとって自業自得の追い打ちになりそうだ。

<picture>暗躍?(甘利前幹事長)/(C)日刊ゲンダイ</picture>

  暗躍?(甘利前幹事長)/(C)日刊ゲンダイ

 ◇  ◇  ◇

 4日の衆院厚労委員会で、野党議員から山際氏起用を追及された岸田首相は、「党の人事については、その人物のこれまでの経歴、経験を踏まえて、総合的に判断したものと承知している」と答弁。しかし、本当に「総合的に判断した」というなら、旧統一教会との接点によって経歴にミソを付け、次々に記憶を失う“鳥アタマ”に重要ポストを任せるはずがない。なぜ、国民の怒りの火に油を注ぐ人事を行ったのか。

 「甘利前幹事長の意向が働いたともっぱらです。山際さんにとって甘利さんは『政治の師』。甘利さんにとっても山際さんは直系の子分のひとりです。一緒に石原派(現・森山派)を飛び出して、麻生派に移籍しています。そもそも山際さんを経済再生相に強く推したのも、甘利さんだと言われています。コロナ対策本部長の役職にプッシュすることで、甘利さん自身が少しでも影響力を残そうとしたと考えれば、不思議ではありません」(永田町関係者)

 案の定、ツイッター上は《党コロナ対策本部長を「総合的判断」により決めるのであれば絶対山際の名前など出るわけがない》《何から何まで、やってることが国民の気持ちを逆なでしてる》などと大荒れだ。

 山際氏も山際氏で、よくも平然と役職を引き受けたものだ。党の重要ポストへの就任が大炎上するかどうか、容易に想像できそうなものである。

<picture>よせばいいのに…(山際前経済再生相)/(C)日刊ゲンダイ</picture>

 よせばいいのに…(山際前経済再生相)/(C)日刊ゲンダイ

 ◆ズレまくる岸田首相の「総合的な判断」

  山際前経済再生相の厚顔無恥ぶりも相当だが、問題人事を了承した岸田首相の“ズレっぷり”を不安視する声も党内から上がっている。

 「自民党内の論理からすれば、大臣経験者に何らかの肩書を与えて処遇するのは自然なことだし、コロナ対策本部長といっても、特別な権限があるわけじゃない。岸田総理やその周辺にしてみれば、『山際本部長』は問題視するような人事ではなかったのでしょう。しかし、『永田町の常識は世間の非常識』と言われるように、世間の受け止め方は違う。その意味で、総理は相当ズレている。良い例が、長男・翔太郎氏の首相秘書官への起用です。総理周辺も長男起用にオカシイと思わなかったというから、岸田さんは自身が世間とズレていることすら理解していないのではないか」(自民党関係者)

 岸田首相は支持率低迷を「自分の考えが国民に伝わっていない」と思っているという。判断自体が批判されているのに、何ともズレまくりだ。

 これでは国民の声に馬耳東風なのもうなずける。そのうち支持率悪化の“土俵際”に追い詰められそうだ。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITA 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・政局・自民党】  2022年11月05日  14:50:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【それでもバカとは戦え・11.05】:意味不明な“お壺ね様”発言を垂れ流す 三浦瑠麗の発言は「言論」ではない

2022-11-05 06:28:50 | 【事件・犯罪・疑惑・詐欺・闇バイト・旧統一教会を巡る事件・ネット上の誹謗中傷他】

【それでもバカとは戦え・11.05】:意味不明な“お壺ね様”発言を垂れ流す 三浦瑠麗の発言は「言論」ではない

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【それでもバカとは戦え・11.05】:意味不明な“お壺ね様”発言を垂れ流す 三浦瑠麗の発言は「言論」ではない

 あさっての方向からの統一教会(現・世界平和統一家庭連合)擁護の連発で、ネット上では「お壺ね様」「壺サーの姫」といった愛称で親しまれている三浦瑠麗。

 安倍晋三と統一教会の深いつながりが発覚すると、論点をずらしたり、問題を隠蔽・矮小化するいかがわしい連中が次々と訳の分からないことを言い出したが、中でも必死だったのが三浦である。

<picture>「壺サーの姫」こと三浦瑠麗氏(C)日刊ゲンダイ</picture>

  「壺サーの姫」こと三浦瑠麗氏(C)日刊ゲンダイ

 三浦はYouTubeチャンネル「日経テレ東大学」(10月29日配信)に出演。山上徹也容疑者の家庭に起きた献金問題について「たくさんあった財産がなくなったっていうのは、これはそんなに同情すべきかっていうのがあって。みんな1億円の資産ある人なんていないですからね、そんなに」

 「あるいはそれを競馬でスったって同じじゃないですか。統一教会のいろいろな手法は批判されるべきだけど、統一教会なら救ってあげて、競馬なら救わないって法はないでしょ。そういう議論ができないってことは、やっぱり結局、本質には関心ないんですよ」と発言。

 意味不明。統一教会を擁護するにしても、ここまで変だと意図が見えづらい。

 なんでもいいから自民党に恩を売っておこうという魂胆なのか、常識とかけ離れたことを言って冷たい視線を浴びることに快感を覚えているのか。ここまで無防備だと統一教会が送り込んだ工作員とも考えにくい。自己承認欲求が制御できなくなり、ツイッター上でバイトテロや奇矯な行動に及ぶ連中と同じなのかもしれない。

 三浦の発言は昔から一貫して変だが、統一教会問題に関しては度を越している。国会を無視し閣議決定だけで安倍の国葬を強行したことが問題になっているのに、「ほんとにそんなことしても票は増えませんよ」と政局に絡めて野党を批判したり。下劣極まりない。

 しまいには三浦はツイッターで「ま、好きにしたらいいですよ。このまんまいやーな感じが漂うのは日本のために良くないと思うけど、政治の世界だけが日本ってわけじゃ無論ないしね」と開き直った。

 言論の自由は最大限に尊重されるべきだが、三浦発言言論ではない。公道に糞を垂れ流す自由はない。残念ながら世の中には一定の割合で三浦のような人物が存在する。問題はこのようなメルヘンの世界の住人妄想を世の中に垂れ流すメディアである。 

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【それでもバカとは戦え・10.22】:河野デジタル相の口上は霊感商法まがい…「マイナ保険証」本当の目的

2022-11-05 06:28:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【それでもバカとは戦え・10.22】:河野デジタル相の口上は霊感商法まがい…「マイナ保険証」本当の目的

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【それでもバカとは戦え・10.22】:河野デジタル相の口上は霊感商法まがい…「マイナ保険証」本当の目的

 デジタル相の河野太郎が、2024年秋に現在の健康保険証を廃止し、マイナンバーカードと一体化すると発表した。政府は6月に閣議決定した経済財政運営の指針で24年度以降に原則廃止する方針を盛り込んでいたが、河野は早期実現を図ってきたという。これは法的には任意のカード取得を、生命に関わる保険証を使って事実上義務化する愚行だが、スタンドプレーが大好きな河野はピンク色のネクタイを締めて会見に現れ、ほとばしる自己愛と浮かれ調子っぷりを世間に見せつけた。

<picture>それでも国民の5割しか普及していない。なぜなのか、よく考えた方がいい(C)日刊ゲンダイ</picture>

  それでも国民の5割しか普及していない。なぜなのか、よく考えた方がいい(C)日刊ゲンダイ

 現在、国民の5割しかカードが普及していない理由は、政府に対する不信が大きいからだろう。

 カード取得の必要性については、あるときは新型コロナウイルス対策の給付金の現場が混乱したからそれを解消するためと言い出したり、最大2万円分のポイントをやるから取得しろと言い出したり。それでも普及が進まないから強制するってどこまでデタラメなのか。

 自治体のカード交付率の全国順位を公表し、それにより地方交付税の算定に差をつける方針を打ち出したり、莫大な税金を投入して普及のためのテレビやネットのCM活動を電通に委託したり。

 そこまで力を入れる本当の目的はなんなのか。国民が不安に思っているのはそこである。国家による監視や一元管理、個人情報の漏洩などを危惧する声も大きい。普及が進まないのは単に国民が望んでないからである。

 河野は「さまざまなご懸念をお寄せいただいている。一つ一つクリアをして、実施していきたい」と述べていたが、制度の変更は懸念をクリアした後にしろという話。

 政府は安全管理措置を講じており一元管理することもないとしているが、これまでの連中のやり方を見る限り、運用の解釈がなし崩しになる危険もある。今のところはっきりしているのは「義務化」により関連企業など大儲けする連中がいることくらいだ。

 河野は9月20日の会見で、「マイナポイント」について「それはもう邪道でも何でも、とりあえずまず、皆さんに一生懸命申請をしていただく」と発言。

 霊感商法まがいのこんな口上に、はいそうですか」と従うバカはそう多くはないだろう。河野は統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の関連団体に祝辞を贈っていたが、なんでも「統一」すればいいという話ではない。

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【それでもバカとは戦え・10.15】:沖縄愚弄は日本愚弄…ナショナリズム「機能不全」の怖さ

2022-11-05 06:28:20 | 【日米安保・地位協定・在日米軍・沖縄防衛局・普天間移設・オスプレー・米兵犯罪】

【それでもバカとは戦え・10.15】:沖縄愚弄は日本愚弄…ナショナリズム「機能不全」の怖さ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【それでもバカとは戦え・10.15】:沖縄愚弄は日本愚弄…ナショナリズム「機能不全」の怖さ

 「2ちゃんねる」開設者のひろゆきが、辺野古新基地建設に抗議する座り込みを揶揄するSNSの投稿を行い、批判されていた。ひろゆきは米軍キャンプ・シュワブゲート前を訪ね、座り込みが3011日に達したことを示す掲示板について〈座り込み抗議が誰も居なかったので、0日にした方がよくない?〉とツイート。現在、辺野古では工事車両が来る9時、12時、15時に合わせて座り込みが行われている。ひろゆきは夕方の誰もいない時間にゲート前のテントを訪れていた。

<picture>沖縄を揶揄や愚弄することは我々の日本自体を愚弄することと同じ(C)共同通信社</picture>

 沖縄を揶揄や愚弄することは我々の日本自体を愚弄することと同じ(C)共同通信社

 沖縄タイムスの記者が〈辺野古新基地建設に対して、沖縄の人々が民主主義に則って何度反対を示しても、日本政府がそれを踏みにじって工事を進められる理由は、あなたも(私も)含めた多数派日本人がそれを許しているからだと考えたことはありますか〉とツイートすると、ひろゆきは〈もう少し、勉強された方がよろしいかと思います。それとも名護市民の民意は踏み躙っても良いのですか?〉と返答。しかし渡具知武豊名護市長は辺野古新基地建設に賛否を示していない。今年1月の当選翌日には「基地に反対しているが私に票を投じた人がかなりいた」と発言。この数年の知事選と県民投票の結果を見ても、沖縄の民意は明らかである。

 もっとも、こうした事実を指摘されても痛くもかゆくもないだろう。ひねくれたことを言って注目されたいだけで、これまでの言動を見る限り、建設的な議論になるわけもない。それよりも、このツイートに28.5万の「いいね」が押されたことが怖い。これはナショナリズムの機能不全と言ってよい。周辺の住環境を守ろうとする沖縄の同胞を愚弄することは日本を愚弄することと同じであると自覚するのがナショナリストであるからだ。反対派の多くは普天間基地の県内移設とオスプレイ配備に反対しているだけで、全基地撤去を要求しているわけではない。また、「沖縄に一方的に負担を押し付けるな」「日米地位協定はおかしい」と言う人が、台湾有事を無視しているわけでもない。

 しかし、妄想を膨らませたネトウヨの類いは「座り込みを続ける連中は反日だ」などと言い出す。こうした宗主国アメリカ様のご機嫌を損ねてはいけないという奴隷根性の持ち主こそが、正真正銘の反日なのである。

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【それでもバカとは戦え・10.08】:菅義偉“カルトの祭典”での弔辞で見えたおぞましさ 共犯者による「勝利宣言」

2022-11-05 06:28:10 | 【訃報・告別式・通夜・お別れの会・病死・事故死・災害死・被害による死他】

【それでもバカとは戦え・10.08】:菅義偉“カルトの祭典”での弔辞で見えたおぞましさ 共犯者による「勝利宣言」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【それでもバカとは戦え・10.08】:菅義偉“カルトの祭典”での弔辞で見えたおぞましさ 共犯者による「勝利宣言」

 本当におぞましいものを見た。安倍晋三の「国葬」における菅義偉の弔辞である。何度も指摘されている通り、安倍の葬式は7月12日に終わっている。国葬は葬式ではない。安倍の死を利用し、国費を投入したプロパガンダのための脱法イベントである。菅の弔辞はネットなどでは「エモーショナル」「感動的」などと称賛の声が上がっていたが、安倍を神格化し、悪事を隠蔽するためのカルトの祭典にすぎない。

<picture>菅前首相の妄言(C)JMPA</picture>

       菅前首相の妄言(C)JMPA

 菅の弔辞によれば安倍は「いのちを失ってはならない人」であり、その判断は「いつも正しかった」とのこと。安倍は生前「私は総理大臣ですから、森羅万象すべて担当しております」「全く正しいと思いますよ。私は総理大臣なんですから」などと述べていたが、菅の弔辞はこれに対応しているのだろう。

 特定の人物を崇め奉り、正義を独占する勢力が人類を地獄に導くことをわれわれは歴史に学んできたのではなかったのか。政治の役割はこうした狂信的な集団を排除することにある。なお、安倍は死後、自民党の議連「保守団結の会」の永久顧問に就任したとのこと。

 菅の妄言は続く。

 「総理、あなたは、今日よりも、明日の方が良くなる日本を創りたい。若い人たちに希望を持たせたいという、強い信念を持ち、毎日、毎日、国民に語りかけておられた」

 安倍は自分が気に入らない人々に「こんな人たち」と罵声を浴びせ、都合が悪くなると国会から逃げ回った。内閣府の調査では将来に希望を持てない若者のほうが多い。

 さらに菅は恥知らずにも北朝鮮の拉致問題をとりあげ、安倍は「信念と迫力」に満ちていたという。ではその「信念」とやらは貫かれたのか。安倍は支持を集めるために拉致問題を利用した挙げ句、2018年には「拉致問題を解決できるのは安倍政権だけだと私が言ったことはありません」と言い放った。

 安倍の2度目の総裁選出馬を促したのも菅だ。

「私はこのことを、菅義偉生涯最大の達成として、いつまでも、誇らしく思うであろうと思います」

 安倍が善政を行ったならそういう言い方も成り立つが、安倍がやったのは国家と社会と法の破壊だった。安倍は「私は立法府の長」と国会で4回も繰り返し、司法府への介入も進めていた。今回の弔辞は、その「共犯者」による国民を愚弄した「勝利宣言」だった。

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【それでもバカとは戦え・10.01】:多幸感に包まれて自画自賛を繰り返す…権力に迎合する「エセ保守」の異常

2022-11-05 06:28:00 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【それでもバカとは戦え・10.01】:多幸感に包まれて自画自賛を繰り返す…権力に迎合する「エセ保守」の異常

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【それでもバカとは戦え・10.01】:多幸感に包まれて自画自賛を繰り返す…権力に迎合する「エセ保守」の異常

 自称保守向けの某月刊誌の目次を見て驚いた。そこには〈国葬反対派はバカか売国奴〉〈日本を蝕む「アベガー」というカルト〉〈国葬反対派は極左暴力集団〉といった見出しが並んでいる。「日本を蝕むカルト」は一体どちらなのか?

<picture>27日国葬の当日、反対派と賛成派の両方が集まり、騒然とする東京・九段下駅前(C)日刊ゲンダイ</picture>

  27日国葬の当日、反対派と賛成派の両方が集まり、騒然とする東京・九段下駅前(C)日刊ゲンダイ

 主要メディアの調査のほとんどで国葬反対派は賛成派を上回っており、直近のFNNの調査では賛成が31.5%で反対は62.3%。この類いの連中は、日本人の62.3%が、バカで売国奴で極左暴力集団とでも言うのか。思考停止した連中が徒党を組むと、自分たちの異常さに気づかなくなる。都合のいい情報しか耳に入らなくなり、現実との接点を失い、濃縮されたカルトになっていく。だから安倍というカルト体質の男と親和性があったのだろう。

 本来、保守とはこうした歪んだ思考を戒める態度のことである。それは復古でも右翼でもない。近代の不可逆的な構造を理解した上で、近代内部において理性や合理の暴力に抵抗するのが保守である。保守思想に関する文献を読めば、日本で「保守」とされているものが、その対極であることがわかる。保守は人間理性を信仰しないので権力を警戒する。よって権力の分散を説いてきたが、エセ保守は逆に権力に迎合する。そして権力と一体化したかのような多幸感に包まれ、自画自賛を繰り返す。自分が大好きで、日本はすごい国と信じ込み、生温かい世界に引きこもる。論理的な整合性が取れなくなれば陰謀論に逃げ込み、惨めな、卑小な、卑劣な自分たちのメンタリティーをごまかすために、その鬱憤を近隣諸国や社会的弱者にぶつける。

 今回の統一教会との癒着問題を抜きにしても、安倍がやったことは国や社会、法の破壊に他ならなかった。この日本を三流国家に貶めた国賊に、黄色い声援を送ってきたのが自称保守論壇である。要するに、現在のわが国では「バカ」が保守を名乗っている。言葉の混乱は社会の混乱につながる。よって言葉の定義を正確な形に戻すべきだ。保守の2文字を「バカ」に置き換えるといろいろなことがすっきりする。〈保守論壇→バカ論壇〉〈保守合同→バカ合同〉〈親米保守→親米バカ〉〈保守本流→バカ本流〉。そして本来の意味における保守のみを「保守」と呼ぶことにすれば無用な混乱を避けることができる。

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【永田町川柳「政界を嗤う」・10.15】:「小出しして 議長の椅子も 汚染され」(選者・如月)

2022-11-05 06:27:20 | 【国会(衆議院・参議院・議運 ・両院予算委員会他・議員定数・「1票の格差」...

【永田町川柳「政界を嗤う」・10.15】:「小出しして 議長の椅子も 汚染され」(選者・如月)

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【永田町川柳「政界を嗤う」・10.15】:「小出しして 議長の椅子も 汚染され」(選者・如月)

 ▼「神対応」──この言葉、もともとはAKBの握手会が始まりらしい。ファンの目を見て声をかけながら、ギュッと手を握りしめてくれる。それからは、想像以上の対応をしてくれた時に使う



 ▼で、こちらは「紙対応」の細田博之衆院議長。自民党は旧統一教会調査で、細田を「会派を離脱しているから」と除外。

 ▼しかし世論に押されて渋々出した1枚目には「教会の会合に4回出た」。これではわからないという声に、2枚目を出し、今度は「8回出ていた」。そして「会見で明らかにすべき」の声には、与野党の議運理事に10分だけ説明

 ▼この「紙対応」、国会だけでなく議長の椅子も汚している。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース・連載「永田町川柳「政界を嗤う」」】  2022年10月15日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【岸田政権】:「走行距離課税」検討に怨瑳の声 脱炭素社会を掲げEV普及にブレーキのトンチンカン

2022-11-05 06:25:50 | 【政策・閣議決定・マイナカード・2025大阪万博、優生訴訟・公権力の暴力他】

【岸田政権】:「走行距離課税」検討に怨瑳の声 脱炭素社会を掲げEV普及にブレーキのトンチンカン

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【岸田政権】:「走行距離課税」検討に怨瑳の声 脱炭素社会を掲げEV普及にブレーキのトンチンカン

 《トンチンカンとはこのこと》、《知れば知るほど愚策としか言いようがない》

 政府の税制調査会で議論が始まったと報じられた、EV(電気自動車)の走行距離に応じて課税する「走行距離課税」に対する怨嗟の声が日増しに強まっている。

<picture>本気で「脱炭素社会」を目指しているのか?(C)日刊ゲンダイ</picture>

 本気で「脱炭素社会」を目指しているのか?(C)日刊ゲンダイ

 EVはガソリン税のように燃料に対する課税の仕組みがない。このため、EVの普及が進めば道路財源の減収が進むとして、新たな課税制度の検討に入ったわけだが、ちょっと待て、だ。EVの普及は「脱炭素社会」を掲げる日本政府が積極的に取り組んできたのではんかったのか。

 岸田文雄首相も10月6日の衆院本会議で、「脱炭素化へのチャレンジに当たり、自動車の電動化を進めることは重要」と訴え、「新しい資本主義実現会議では、今般策定する総合経済対策の重点事項としてGX投資を掲げていますが、その中には電気自動車等の購入支援を盛り込んでいます」などと説明していたはず。

 ■EVに移行を促すような施策が欠かせないのでは?

 日本が本気で「脱炭素社会」を目指すのであれば、ガソリン車からEVに移行を促すような施策が欠かせないのは言うまでもない。だからこそ、経済産業省も、EVやプラグインハイブリッド自動車、燃料電池自動車の購入補助を実施しているし、4月27日の衆院本会議でも、当時の萩生田光一経産大臣が、2021年度で新車販売台数に占める割合が1%(約2.2万台)だったEVについて、「2030年には、電気自動車とプラグインハイブリッド車を合わせて20~30%とする目標を掲げています」と答弁したのだ。

 SNSでは、《自動車の課税制度は現行でも「二重課税」の問題があるが、脱炭素社会を言うのであれば、むしろガソリン車の税負担を重くするのがスジでしょう。走行距離課税などと言い始めたらEVに乗るメリットがなくなる。政府目標と真逆でしょ》、《道路が傷むから課税だ、などと言い始めたら、自転車だって人だって同じ。理屈になっていないと思うけれど…》といった声が出ている。

 ちなみに道路財源となっている「揮発油税及び地方揮発油税」の税収はどれだけ減っているのか。2021年2月の衆院財務金融委員会で行われた質疑によると、2000年の3.1兆円から、2019年度は2.5兆円と6000億円減少したというが、減収理由は高齢者の運転免許返納や若者の車離れなど、そもそも自動車に乗るユーザーが減っているのが原因ではないのか。

 「脱炭素社会」の「アクセル」を踏んでEV普及を叫ぶ一方、そこに「ブレーキ」を掛けるような「走行距離課税」検討の動きは、どう考えても場当たり的だ。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・政策・岸田政権】  2022年11月05日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で下さい。

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【政局】:旧統一教会問題めぐる「高額献金」規制新法に自公“急ブレーキ”…被害者そっちのけご都合主義

2022-11-05 06:25:40 | 【事件・犯罪・疑惑・詐欺・闇バイト・旧統一教会を巡る事件・ネット上の誹謗中傷他】

【政局】:旧統一教会問題めぐる「高額献金」規制新法に自公“急ブレーキ”…被害者そっちのけご都合主義

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政局】:旧統一教会問題めぐる「高額献金」規制新法に自公“急ブレーキ”…被害者そっちのけご都合主義

 被害者救済は進まないのか──。旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)問題を巡り、今国会の焦点となっているのが、高額献金を規制する被害者救済新法。今月1日の第4回与野党協議会で自公両党今国会成立困難として先送り立憲民主党と維新の会に提案した。

<picture>2人が決断すれば出来る(岸田首相と公明党の山口代表=手前)(C)日刊ゲンダイ</picture>

 2人が決断すれば出来る(岸田首相と公明党の山口代表=手前)(C)日刊ゲンダイ

 協議会後の会見で立憲の長妻昭政調会長は「今国会は難しい、難しいという発言が異口同音とあった。(協議会の)1、2回目と比べると後退したという印象だ」と頭を抱えた。なぜ、自公両党トーンダウンしたのか。

 ◇  ◇  ◇

 “ブレーキ役”となっているのが公明党だ。宗教団体への献金メスを入れられると、支持母体である創価学会活動支障を来しかねない。

 山口那津男代表は1日、「(一般の)宗教団体や公益性のある団体は寄付などによって運営している」として、過度な寄付規制がないよう牽制。石井啓一幹事長も2日、「拙速に決めるのではなく、後々、問題にならないようにしなければいけない」と慎重姿勢を示した。

 野党は被害者より支持母体優先する公明党批判安住淳国対委員長は2日、「支援団体を気にするのではなく、国民や被害を受けている人たちのために政治が前に進んだことを示さなければならない」と言い、維新の藤田文武幹事長も同日、「公明が相当、後ろ向きだと聞いている。支持母体気にしているのではないか」と語った。

◆自分たちの事情を優先させて、被害者救済の視点が欠落

 公明党矢面に立っている格好だが、自民党高額献金規制先送りしたいのが本音だ。

 「岸田政権は年内にも質問権に基づく調査に着手し、どこかのタイミングで解散命令請求に踏み切らざるを得ないかもしれない。もし、今国会で高額献金を規制する新法まで成立させてしまったら、教団側には、自民党は何も守ってくれないと映り、これまで外に出してこなかった情報を暴露し始めるかも知れない。自民党としては今国会は消費者契約法の改正にとどめ、教団を刺激したくないのでしょう」(永田町関係者)

 関係を断つ」としながらも、自民党教団への「配慮」は続けているようだ。新法先送りもその一環なのだろう。立正大名誉教授の金子勝氏(憲法)が言う。

 自公両党自分たち事情優先させて、被害者救済視点完全欠落しています。解散命令請求と並んで高額献金の規制新法は多くの国民が注目している。時間切れ、先送りでは世論が黙っていないでしょう。実効性ある規制が整備できるよう、野党下手妥協はせず、被害者優先立場最後まで貫くべきです」

<picture>与党2党の都合よりも、国民と被害者救済が重要ではないか(宗教2世救済の法整備を訴える小川さゆりさん)/(C)共同通信社</picture>

 与党2党の都合よりも、国民と被害者救済が重要ではないか(宗教2世救済の法整備を訴える小川さゆりさん)/(C)共同通信社

 元2世信者の小川さゆりさん(仮名)は2日に自民党の会合に出席し、新法の今国会成立を改めて訴えた。会期末は12月10日。時間がない。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・岸田政権・旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)問題を巡り、今国会の焦点となっている、高額献金を規制する被害者救済新法について】  2022年11月04日  14:50:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【迷走岸田政権】:大メディアも全面協力か、敵基地攻撃だけは着々

2022-11-05 06:24:50 | 【防衛省・自衛隊・防衛費、大綱・核兵器・武装・軍需産業・Jアラート・シェルター】

【迷走岸田政権】:大メディアも全面協力か、敵基地攻撃だけは着々

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【迷走岸田政権】:大メディアも全面協力か、敵基地攻撃だけは着々

 秋晴れの祝日朝に「Jアラート(全国瞬時警報システム)」が鳴り響いた。

<picture>今年2022年3月にも発射した「火星1(右)、Jアラートはミサイル通過2分後、政府は日本の上空を通過していなかったと訂正(岸田首相)/(C)共同通信社</picture>

 3日朝、北朝鮮が東方向に向けて少なくとも3発のミサイルを発射。うち1発は最新型のICBM(大陸間弾道ミサイル)だとみられる。日本政府は宮城県、山形県、新潟県を対象に「Jアラート」を出し、避難を呼びかけ…、

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 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース】  2022年11月04日  17:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【北朝鮮】:7回目の核実験へ“秒読み”段階…再始動した金正恩「体制正常化」へのシナリオ

2022-11-05 06:24:40 | 【北朝鮮・朝鮮半島・拉致問題・独裁・朝鮮総連・朝鮮学校】

【北朝鮮】:7回目の核実験へ“秒読み”段階…再始動した金正恩「体制正常化」へのシナリオ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【北朝鮮】:7回目の核実験へ“秒読み”段階…再始動した金正恩「体制正常化」へのシナリオ

 北朝鮮が挑発を強めている。連日にわたって弾道ミサイルを大量発射。3日は宮城、山形、新潟の3県でJアラート(全国瞬時警報システム)が鳴り響いたが、警戒されたICBM(大陸間弾道ミサイル)は切り離し後に失速したとみられ、日本列島上空を通過しなかった。

<picture>「建国以来の大混乱」から復活か(北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記) (C)ロイター/EYEPRESS Images</picture>

 「建国以来の大混乱」から復活か(北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記) (C)ロイター/EYEPRESS Images

 金正恩朝鮮労働党総書記が7回目の核実験を強行するとの観測も消えない。コロナ禍を乗り越え、体制正常化に向けて着々だという。

 北朝鮮は2日に韓国側との海上の軍事境界線にあたるNLL(北方限界線)を越える短距離弾道ミサイル1発を撃ち込むなど、日本海と黄海の方向に20発以上のミサイルを発射。3日も日本海方向に長距離1発、短距離5発を発射した。

 北朝鮮がミサイル連発の理由にしているのが、先日31日に始まった米韓空軍による大規模共同訓練「ビジラント・ストーム」だ。約240機の戦闘機が参加し、作戦の出撃回数は過去最大規模の約1600回。

 すぐさま臨戦態勢に入れる訓練にキレた北朝鮮は即時中止を求め、「軍事的挑発を加え続ける場合、より強化した次の段階の措置を考慮することになる」などとする外務省談話(31日付)を出し、牽制していた。「次の段階の措置」とは核実験だ。

 「韓国の国家情報院は9月末の国会で、北朝鮮北東部の核実験場について〈3番坑道が完成し、核実験の可能性が高まった状況〉と報告。中国共産党の党大会が始まる10月16日から米中間選挙の投開票日前日の11月7日までに実施する可能性が高いとしていた。先月26日の国政監査でも同様の報告をしています」(韓国メディア関係者)

<picture>中朝貿易も再開し(下)、物資不足も少しずつ改善(医薬品の準備をする金正恩朝鮮労働党総書記と李雪主夫人=上)/(C)朝鮮中央通信=共同</picture>

 中朝貿易も再開し(下)、物資不足も少しずつ改善(医薬品の準備をする金正恩朝鮮労働党総書記と李雪主夫人=上)/(C)朝鮮中央通信=共同

 ◆狙っているのは「2006年の再現」

 となると、残り4日。金正恩氏は二匹目のドジョウを狙っているとされる。中間選挙前に弾道ミサイル発射と初の核実験を強行し、6者協議合意につなげた2006年の再現だ。ホンの半年前まで「建国以来の大動乱」とわめくほど新型コロナウイルスの感染に苦しんでいたのがウソのようだ。

 「コロナ禍当初の北朝鮮は米国製ワクチンにこだわっていましたが、再流行や中朝貿易の再開などに備え、8月ごろから中国製とロシア製ワクチン接種を推進。9月末には中朝間の鉄道貨物輸送を再開し、食糧支援なども受けて物資不足は少しずつ改善されている。『国力の象徴で軍事力の基本』と位置づける核戦力を強化し、米国との交渉に備えているようです」(日韓外交事情通)

 米韓空軍は4日までの予定だった共同訓練を延長。挑発のエスカレートに備えている。06年時の子ブッシュ共和党とバイデン民主党では役者が違う気もするが、思惑通りにいくのか。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース・アジア・朝鮮半島・北朝鮮】  2022年11月04日  13:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【永田町の裏を読む・10.13】:岩田明子氏の目を通すと「安倍外交」の貧困が礼賛にすり替わってしまう不思議

2022-11-05 06:23:20 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【永田町の裏を読む・10.13】:岩田明子氏の目を通すと「安倍外交」の貧困が礼賛にすり替わってしまう不思議

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【永田町の裏を読む・10.13】:岩田明子氏の目を通すと「安倍外交」の貧困が礼賛にすり替わってしまう不思議 

 誰よりも安倍晋三元首相から信頼──という以上に寵愛と言っていいほどの親密な関係を築いた元NHK政治部の岩田明子記者が「安倍晋三秘録」と題して「文芸春秋」に連載を始めたので、一体どんな秘話が出てくるのかと期待して読んだが、早くも11月号の第2回で「もう勘弁してよ」という感じになってきた。


よもやトランプ前大統領もシンゾーが(金正恩委員長に)電話1本かけられるチャンネルを持っていないとは思っていなかったに違いない(C)JMPA

 この回は、安倍がいかに「テタテ(通訳だけを交えた首脳同士の1対1の会談)」を最大活用して華麗なる外交を繰り広げたかの賛美に終始していて、その中の多くは安倍がいかにしてトランプ前大統領に食い入って米朝首脳会談を実現させ、それを通じて拉致問題の解決をトランプの口から金正恩に伝えてもらうよう腐心したかという話で占められている。

 確かにトランプはハノイでの米朝首脳会談でそれを持ち出し、直後に安倍に電話をして「約束通り拉致問題に言及した。(後は)シンゾーから金正恩に電話をして(直接交渉して)くれ」と助言した。だが、その後、安倍がどのルートから連絡を試みても、金正恩にはつながらなかった、と岩田は書いている。

 安倍は拉致被害者の方々の前に出ると「最終的には私が直接、条件をつけずに金正恩委員長と向き合って」と決まり文句のように繰り返したが、現実には、向き合うどころか電話1本かけられるチャンネルも持っておらず、それを糊塗するために、この問題に何の関心もないトランプに無理やり頼み込んで米朝間の議題に持ち出してもらった。

 トランプはもちろん自分は補助的な役目だと思っているから、「言うだけは言っておいたから後は直接どうぞ」という態度で、まさかシンゾーが平壌に電話1本かけられない関係であるとはゆめゆめ思わなかったに違いない。

 これははっきり言って国辱的な外交の貧困の逸話なのである。それが岩田にかかると、安倍がトランプに食い込むのがいかに巧みだったかという話にすり替わってしまうのだからビックリ仰天である。

 テタテがお得意であるならば、安倍はもちろん菅も岸田もその表現を踏襲している「最重要課題」である拉致問題での日朝首脳会談でこそそれを実現しなければならなかったのに、そうならなかったのはなぜなのか。

 そこから「安倍外交」の恐るべき貧困の総括は始まらなければならないのだが、岩田の頭はデングリ返ってしまっている。

高野孟
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 ■高野孟 ジャーナリスト

 1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース・連載「永田町の裏を読む」】  2022年10月13日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【永田町の裏を読む・10.06】:あの国のどこが民主的なのか 20世紀の遺物のような米国追従外交からの転換は喫緊の課題

2022-11-05 06:23:10 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【永田町の裏を読む・10.06】:あの国のどこが民主的なのか 20世紀の遺物のような米国追従外交からの転換は喫緊の課題

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【永田町の裏を読む・10.06】:あの国のどこが民主的なのか 20世紀の遺物のような米国追従外交からの転換は喫緊の課題 

 大前研一氏が『プレジデント』誌10月14日号の「日本のカラクリ」連載で、「米国追随の外交はもはや危険である」と指摘している。前々からそう言ってきた私としてはもちろん大賛成だが、ここで改めて重要なのは、対米追随がいいとか悪いとかという話ではなく「もはや危険である」と捉えて直ちに転換を図ることの緊急性である。


米国に盲従は20世紀の遺物(日米豪印「クアッド」首脳会談)/(C)共同通信社

 安倍政治にすっかり飼いならされて「日米同盟重視は我々も同じなので争点にしない」などと間抜けなことを言ってきた野党こそ、まずこの認識を悔い改めなければならない。

 大前は「『日米同盟』『中国包囲網』の外交戦略は勉強不足で時代遅れ」「現在の日本は外交の軸を失って漂流状態でその最大の理由はいまだに米国の目線で世界を見ていることだ」とも述べている。

 安倍晋三元首相と言えば「地球儀を俯瞰する外交」を謳い文句にしていたが、地球儀は模型だから俯瞰できて当たり前で、俯瞰するのは地球そのものでなければならない。

 そこを修正してもなお、「米国の目線」から地球を眺めてご主人様にどこまでも付いていくのが安倍外交で、こんな20世紀の遺物のような世界観念は今度の葬儀を機にキッパリと葬らなければならない。安倍の負の遺産は山ほどあれど、真っ先に廃棄しなければ危ないのはこれである。

 安倍外交の根底にあるのは、「価値観を同じくする民主主義国」を味方として同盟を組み、軍事的・経済的に「包囲網」をつくって敵である中国を閉じ込めようという考えなのだが、前大統領が2年前の選挙での敗北をいまだに不正選挙だと言い張って、その熱狂的支持者らが連邦議会に乱入するような国のどこが民主的なのか。しかも、そうした国内の分裂を覆い隠すため、ロシアや中国の軍事的脅威を誇大に描き上げて政権危機を乗り切ろうとしている。

 また、インドのモディ首相はヒンズー民族主義にますます傾いてムスリム系少数派に暴力的な弾圧を加え、国際的な「民主主義ランキング」で順位を下げていて、手放しで民主国と称揚できるものではない。そういう米国やインド、それに豪州を加えて「クアッド」軍事同盟を主導したことが、安倍の最大の外交的成果のように言われているが、本当にそうなのか。

 米国発、外務省・官邸経由でマスコミをも深々と汚染している「米国はまだまだ世界の盟主」というマインドコントロールを解かないと、この国は一気に沈没に突き進む。 

高野孟
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 ■高野孟 ジャーナリスト

 1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース・連載「永田町の裏を読む」】  2022年10月06日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【永田町の裏を読む・09.29】:第2次安倍長期政権の立役者である野田元首相が「国葬出席」の必然

2022-11-05 06:23:00 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【永田町の裏を読む・09.29】:第2次安倍長期政権の立役者である野田元首相が「国葬出席」の必然

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【永田町の裏を読む・09.29】:第2次安倍長期政権の立役者である野田元首相が「国葬出席」の必然

 旧民主党政権の3人の元首相のうち、鳩山由紀夫菅直人安倍晋三元首相の国葬を欠席したが、野田佳彦は「人生観」とかを理由に出席を表明し、現立憲民主党の党内からも批判を浴びた。

<picture>祭壇に手を合わせた後に一礼する野田元首相(C)JMPA</picture>

  祭壇に手を合わせた後に一礼する野田元首相(C)JMPA

 彼の人生観がいかなるものかは知らないが、「政治観」からして出席は必然だったろう。ちょうど6年前の9月22日付本欄で私は「安倍政権下で起きている悪いことのほとんどは、野田政権時代に始まった」と書いたので、要点を再録する。

 第1に安保法制。野田政権の国家戦略会議フロンティア分科会が2012年7月、憲法解釈を変えて集団的自衛権の行使を認めるべきだと提言し、これを「能動的平和主義」と称した。

 第2に武器輸出。藤村修官房長官(当時)は11年12月、佐藤・三木両内閣以来の武器輸出3原則を見直し「包括的な例外協定」案を発表した。それを受けて安倍内閣が同3原則を廃止した。

 第3にオスプレイ配備。米国の言いなりに12年10月に沖縄に配備した。

 第4に尖閣国有化。12年9月、中国への根回しを欠いたまま尖閣諸島の国有化に踏み切り、日中関係を暗転させた。

 第5に原発再稼働。12年6月に3.11後初めて大飯原発3、4号機の再稼働を決定した。

 第6にTPP。11年11月に参加のため協議に入り、13年3月の安倍の参加正式表明を準備した。

 第7に消費増税。「14年に8%、15年に10%」とする消費税法改正案を12年8月に成立させた。

 これだけの下地を整えた上で、野田は、やれば負けると分かっている解散・総選挙に打って出て、予想通り同志173人を落選させる壊滅的な敗北を喫し、安倍政権への扉を開いた。この無謀な判断の根拠は、野田が12年2月に閣議決定していた「社会保障と税の一体改革」大綱を自民・公明両党が受け入れて3党合意としたことにあったが、現実には安倍は消費増税だけをつまみ食いし、社会保障の全面改革には取り組まなかった。

 野田は自民党の「トロイの木馬」として悪夢のような第2次安倍長期政権の露払いをした最大の功労者であり、安倍陣営から丁重に招かれてしかるべきなのである。逆に旧民主党~立憲民主党の迷走と衰退はそこから始まったのであり、この野田というがんを除去しない限り同党の再生はない。

高野孟
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 ■高野孟 ジャーナリスト

 1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース・連載「永田町の裏を読む」】  2022年09月29日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政局】:長老にすがるしかない惨め 岸田政権は何もできまい

2022-11-05 06:22:50 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【政局】:長老にすがるしかない惨め 岸田政権は何もできまい

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政局】:長老にすがるしかない惨め 岸田政権は何もできまい

 いやはや、「溺れる者は藁をも掴む」というのか。それとも「手のひら返し」という言葉がふさわしいのか。いずれにしても、それだけ追い詰められている証左とも言えるだろう。

<picture>また出てきた2人、麻生と二階を詣でた理由は…(C)日刊ゲンダイ</picture>

 10月31日の夜、東京・東麻布の中華料理店で、二階元幹事長と会食した、と報じられた岸田首相のことだ。

 ※:この記事は会員限定です。日刊ゲンダイDIGITALに会員登録すると続きをお読みいただけます。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース・岸田政権】  2022年11月02日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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