【それでもバカとは戦え・03.25】:岸信千世がぶち込んだ「社会問題が顕在化した日本の縮図」
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【それでもバカとは戦え・03.25】:岸信千世がぶち込んだ「社会問題が顕在化した日本の縮図」
前防衛大臣・岸信夫の議員辞職に伴う衆議院山口2区の補欠選挙に長男の信千世が出馬表明。
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岸信夫・前防衛相の辞職に伴う補欠選挙で立候補した長男・信千世氏(C)日刊ゲンダイ
最初に注目を集めたのが公式サイトだ。曽祖父の岸信介や伯父の安倍晋三などの名前を記した「家系図」をアピールし、SNSで世襲だと反発を浴びた。さらに急に家系図が削除されたあげく、後援会への入会を募る仕様に変わり、最後は閲覧できなくなった。
2月20日、その理由について、信千世は家系図への批判とは「直接的な関係はない」と釈明。今月5日の会合では「世間にはいろいろな声が聞こえますが、こうした声のひとつひとつに惑わされず、右往左往せず、できることをやる」と発言。要するに批判は一切受け付けないという宣言だ。当選後、手のひらを返したように世間の声を無視する政治家は多いが、選挙前にこういうことを言う人はあまり見たことがない。なにがあっても落選しないという自信があるのだろう。
信夫・信千世親子のフルチンぶりはすさまじい。昨年12月11日、信夫は後援会幹部の会合で健康状態を理由に「このあたりで信千世に譲りたい」と発言。家業かよ。
信千世は5日の会合で「伯父、そして父が政界からいなくなり、たいへん不安」と述べる一方、後援会や事務所関係者らが残ってくれたとして「(この形で)戦えることをありがたく思います」と発言。2月7日の記者会見では「家族の意志をしっかり受け継ぐ」と言い放った。
昨年8月、「文芸春秋」のインタビューでは安倍の遺志を継ぐ意向を示している。
■岸家・安倍家は統一教会とずぶずぶ
地盤・看板・鞄の3バンを引き継ぐのがけしからんというより、「血統」を掲げ「家族の意志」のために出馬するというのが筋違いなのだ。岸家・安倍家は反日カルトの統一教会(現・世界平和統一家庭連合)とずぶずぶの関係にある。
「血筋の良さ」「サラブレッド」などと書き立てるメディアも問題だ。血統で価値が決まるなら、ペットショップの犬と同じ。
信千世は2月7日の記者会見で、人口減少が進み、中山間地域が過疎化する山口2区は「日本の社会問題が顕在化した日本の縮図」だと指摘。
なかなかぶち込んでくるね。まさに「日本の社会問題が顕在化した日本の縮図」として山口2区は注目を集めているのだ。
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元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース・連載「それでもバカとは戦え」】 2023年03月25日 06:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。