【原子力規制委員会】:福島第1原発の処理水放出設備、7日合格へ 設備面での準備完了
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【原子力規制委員会】:福島第1原発の処理水放出設備、7日合格へ 設備面での準備完了
原子力規制委員会は5日、定例会合を開き、東京電力福島第1原発の処理水を海洋放出する設備について、7日に使用前検査の合格を示す終了証を東電に交付する方針を示した。終了証交付で海洋放出に向けた設備面での準備は完了し、岸田文雄首相が放出開始時期を判断する前提が整うことになる。
規制委は使用前検査で設備全体に問題がないことを確認。設備の運用や保守管理に関する保安検査でも、放出に向けて整備すべき項目が実施計画に基づき適切に整備されていることを確認した。
だが放出には福島県などの漁業者らが強く反対しており、中国や韓国でも批判がある。首相は風評対策や国際原子力機関(IAEA)の報告書に対する理解の進展を見極め、夏ごろとする放出開始時期の具体的な検討に入る。
IAEAは4日、海洋放出の計画は「国際的な安全基準に合致する」との包括報告書を公表。人や環境への放射線の影響は「無視できるほどごくわずかだ」と評価した。
処理水を海洋放出する海底トンネルなどの設備は6月26日に東電の工事が完了。規制委は同28日から3日間、放出前に処理水と海水を混ぜる希釈設備や、緊急時の遮断装置など設備全体が正常に作動するかどうかを現地で確認した。(共同)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・原子力規制委員会・東京電力福島第1原発の処理水を海洋放出する設備】 2023年07月05日 13:58:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。