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【斎藤・兵庫県知事パワハラ疑惑】:百条委、告発文書に対する「公益通報」運用のあり方議論へ

2024-08-14 07:49:40 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【斎藤・兵庫県知事パワハラ疑惑】:百条委、告発文書に対する「公益通報」運用のあり方議論へ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【斎藤・兵庫県知事パワハラ疑惑】:百条委、告発文書に対する「公益通報」運用のあり方議論へ

 斎藤元彦・兵庫県知事に関するパワハラ疑惑を告発した文書をめぐる問題で、文書を作成した元県民局長(2024年7月死去)を懲戒処分とした件で、兵庫県議会の調査特別委員会「百条委員会」が、「公益通報の保護対象としない」と決めた県の対応について、今後本格的に議論することがわかった。<button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26"></button><button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26">報道陣の取材に応じる奥谷謙一・兵庫県議(百条委・委員長)〈2024年8月9日午後 兵庫県議会〉</button>

報道陣の取材に応じる奥谷謙一・兵庫県議(百条委・委員長)〈2024年8月9日午後 兵庫県議会〉(ラジオ関西)

 ■「公益通報の保護対象外」斎藤・兵庫県知事  

 9日に開かれた百条委理事会後、奥谷謙一委員長が報道陣の取材に対して明かした。  

 理事会では、「県の公益通報制度の運用が適切だったのか調査をするべきだ」という意見が多かったという。証人尋問には斎藤知事や、辞職した片山安孝前副知事らにも出頭を要請する。  

 告発文書に対する(県の)初期対応への疑問や、報道機関に向けて発信した時点で公益通報だったのではないかとの意見も多い。手続きがどう進んだのか、専門家にも意見を聞く見込み。  

 奥谷委員長は「この点をしっかり調査するのが、再発防止や県政の健全化につながる」と述べた。  

 このほか、職員約9700人に向けたアンケートが、8月5日までに約半数の4568件の回答があったという。

 【関連記事】

 元稿:ラジオ関西 トピックス 主要ニュース 社会 【話題・地方自治・兵庫県・百条委員会・兵庫県の斎藤知事をめぐるパワハラなどの疑惑】  2024年08月10日  03:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【兵庫県議会】:百条委の職員アンケートに4500人回答 斎藤知事のパワハラ有無など質問 次回委員会で結果発表へ

2024-08-14 07:49:30 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【兵庫県議会】:百条委の職員アンケートに4500人回答 斎藤知事のパワハラ有無など質問 次回委員会で結果発表へ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:百条委の職員アンケートに4500人回答 斎藤知事のパワハラ有無など質問 次回委員会で結果発表へ

 兵庫県の斎藤知事をめぐるパワハラなどの疑惑について、百条委員会は9日県職員へのアンケートが約4500人から回答があったと明らかにしました。

 兵庫県の元幹部職員(当時60歳)は3月、斎藤知事のパワハラ疑惑などを告発する文書を作成して県議会やマスコミに送り、5月に停職3ヵ月の懲戒処分を受け、7月に死亡しました。

兵庫県百条委の職員アンケートに4500人回答 斎藤知事のパワハラ有無など質問 次回委員会で結果発表へ

 文書の真偽について、現在県議会の百条委員会が調査を進めています。

 この調査の中で、「知事のパワハラを見たり聞いたりしたことはあるか」などの質問を盛り込んだ県職員へのアンケートが先月31日から始まっていて、5日の時点で約4500人分が集まったということです。 

 百条委員会は9日、理事会を開き、このアンケート結果について次回の委員会で「中間報告」として発表することを決定しました。

 公開する中身については検討中だということです。

 また理事会は、県が元幹部職員を公益通報の保護対象外とした対応をめぐり、百条委員会で適切だったかどうかを議題とするかについて、検討を始めたことを明らかにしました。

 奥谷謙一委員長は理事会の後、「理事会で県の対応についても調査すべきという意見が出た」と話し、「百条委員会の調査の範囲に含めることができるかを検討していきたい」としています。

 一方、斎藤知事は7日の定例会見で「対応は適切だった」と説明していて、30日に証人として百条委員会に出頭する予定です。

 元稿:ABCTV NEWS 主要ニュース 社会 【話題・地方自治・兵庫県・百条委員会・兵庫県の斎藤知事をめぐるパワハラなどの疑惑】  2024年08月09日  20:42:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【松井一郎・以心伝心】:兵庫県知事パワハラ・おねだり疑惑 真実なら維新が不信任案を突き付けるべきだ 

2024-08-14 07:49:00 | 【ハラスメント「セクハラ、パワハラ、モラハラ、アカハラ、ドクハラ、シルハラ...

【松井一郎・以心伝心】:兵庫県知事パワハラ・おねだり疑惑 真実なら維新が不信任案を突き付けるべきだ 

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【松井一郎・以心伝心】:兵庫県知事パワハラ・おねだり疑惑 真実なら維新が不信任案を突き付けるべきだ  

 パリ五輪で、日本選手のメダルラッシュが続いている。競技初日に柔道女子48キロ級の角田夏実選手が金メダルで先陣を切ると、柔道男子66キロ級の阿部一二三選手、フェンシング男子エペの加納虹輝(こうき)選手、スケートボード女子ストリートの吉沢恋(ここ)選手、体操男子団体総合の5選手、スケートボード男子ストリートの堀米雄斗選手などが金メダルに輝いた。

柔道男子66キロ級で五輪2連覇を果たした阿部一二三選手(共同)

 特に、関西は、神戸出身の阿部選手の五輪2連覇で盛り上がっている。ともに2連覇を狙った妹で柔道女子52キロ級の阿部詩選手が、世界ランキング1位の選手に負けて、一二三選手も動揺したと思う。あの独特な雰囲気の決勝戦を勝ち切った実力、精神力はすごい。詩選手にも次がある。阿部兄妹は関西だけでなく、日本の誇りだ。

 フェンシングの加納選手も強さを見せてくれた。相手はフェンシングを国技とする地元フランスの選手で、観客席には三色旗がはためき、完全アウェーだった。身長差20センチ以上の大きな相手選手に対し、加納選手はスピードと手数で圧倒した。

 一流アスリートは、どんな困難な状況でも最後まで諦めない。体操男子団体総合で、日本は最終種目の鉄棒で中国を大逆転して2大会ぶりに王座を奪還した。人間の底知れぬ可能性を感じさせてくれた。勝っても負けても、五輪は感動を与えてくれる。パラリンピックも含めて、9月8日まで選手たちを応援したい。

                        説明責任が求められる斎藤知事

 さて、兵庫県の斎藤元彦知事の「パワハラ・おねだり資質疑惑」が深刻化している。告発文書を作成した元県西播磨県民局長の男性だけでなく、文書でプロ野球阪神・オリックス優勝パレードの業務で疲弊し、療養中と記載されていた県職員も亡くなっていたことが先週分かった。 

 改めて、亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。ご家族の方々には心からお見舞いを申し上げます。

 関西では連日報道が続いている。斎藤知事に対し、「辞職すべきだ」「責任を取れ」という声も高まっている。

 ただ、真実の徹底解明なく、辞職でうやむやにすることは許されない。疑惑を調査する第三者機関や、文書の内容を調査する県議会の調査特別委員会(百条委員会)によって、事実を明らかにしなければならない。

 斎藤知事も「県民の負託を受けている」「県政を前に進めることが、(自分の)責任の果たし方」などと繰り返すだけでなく、疑惑について具体的県民説明すべきだ。

 前回のコラムにも書いたが、2021年の兵庫県知事選で、日本維新の会と自民党の一部が斎藤知事を推した。疑惑が真実と分かり、「知事にふさわしくない」という結果が出れば、維新先頭に立って不信任案を突き付けるべきだろう。

 今の時代、権力者のパワハラはあってはならない。「ポスト岸田」と呼ばれる政治家にも、パワハラ疑惑を報じられた人々がいる。立場を利用して役人を恫喝(どうかつ)・威圧するなど、自分自身が弱い人間である証拠だ。「日本のリーダーとして不適切」というしかない。 (前大阪府知事、前大阪市長 松井一郎)

 元稿:夕刊フジ Zakzak 主要ニュース 解説・コラム 【話題・連載・「松井一郎・以心伝心」】  2024年08月03日  09:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【斎藤元彦兵庫県知事】:国会議員訪問を見送り 予算要望、告発文書問題が影響

2024-08-14 07:48:50 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【斎藤元彦兵庫県知事】:国会議員訪問を見送り 予算要望、告発文書問題が影響

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【斎藤元彦兵庫県知事】:国会議員訪問を見送り 予算要望、告発文書問題が影響

 兵庫県の斎藤元彦知事が、例年上京し実施している予算要望のための国会議員訪問を今夏は見送ったことが関係者への取材で8日分かった。斎藤氏の疑惑告発文書問題が影響し日程調整が困難になったという。県の施策を知事自ら説明する機会を逃した形で、県政の停滞が目立ち始めている。

               兵庫県の斎藤元彦知事

 知事は夏と冬に東京を訪れ、県選出国会議員らへ予算要望を説明する場を設けてきた。夏の要望は各省庁が概算要求を取りまとめる前の8月上旬までに実施する必要があるが、今年は6月に県議会が文書問題で調査特別委員会(百条委員会)を設置。証人尋問が予定される中で斎藤氏の日程調整が滞り、訪問不可能と判断したという。

  元稿:共同通信社 NEWS47 主要ニュース 社会 【話題・地方自治・兵庫県・県の元幹部職員が知事のパワハラ疑惑などを告発した問題】  2024年08月08日  11:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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【斎藤・兵庫県知事パワハラ疑惑】:市長会、臨時会議「県政停滞、危機的」「公益通報に相当」意見さまざま

2024-08-14 07:48:30 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【斎藤・兵庫県知事パワハラ疑惑】:市長会、臨時会議「県政停滞、危機的」「公益通報に相当」意見さまざま

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【斎藤・兵庫県知事パワハラ疑惑】:市長会、臨時会議「県政停滞、危機的」「公益通報に相当」意見さまざま

  斎藤元彦・兵庫県知事らを告発した文書問題をめぐり、県政の停滞、混乱が危惧されている。

 ■ 斎藤・兵庫県知事「百条委、証人尋問しっかりと」  

 こうした中、兵庫県内の29市長で構成する県市長会(会長 酒井隆明・丹波篠山市長)が7日、神戸市内で臨時会議を開催し、現在の県政をめぐる諸問題について意見交換した。  

 市長会の臨時会議は異例。約1時間半の会合はすべて報道機関に向けて公開された。  

 今後、県と市が連携する事業への影響も指摘され、10人近い市長からの要望があり、市長会としての見解を示す必要があると判断した。  

 急きょ開催が決定したこともあり、公務や議会開会中などで欠席した市長もおり、参加は22市。  

 冒頭、県市長会長の丹波篠山市・酒井隆明市長は、「今の兵庫県政は大変ゆゆしく危機的な状態だ。斎藤知事の就任後3年間を踏まえ、今後、県と市がどういう関係を築くべきか、対等な立場で連携を取ることができたら」と述べた。  

 小野市の蓬莱務市長は、「(現在の県政について)無関心でいいのか。告発内容の是非を論じるのではなく、県内の首長がこの状況が望ましいのかどうかを論じなければならない」と述べた。  

 一方、神戸市の久元喜造市長は、「文書問題発覚以降、(県政で)異常な事象が積み重なっている。しかし、これは県政としての問題であり、県知事、県庁内の職員、県議会で話し合うべきだ。県と市、それぞれ独立性があり、客観的に見て議論すべきだ。各市の予算編成に影響が生じないようにしてもらいたい」と発言した。  

 西宮市の石井登志郎市長は、「この事態を招いた斎藤知事がしっかりこの問題と向き合うべき」と述べた。  そして、「さまざまな施策をめぐる県と市の連携もある。コミュケーション不足だったことは否めない。今こそ、基礎自治体の首長と膝を突き合わせて話をすべき」とした。  

 川西市の越田謙治郎市長は、「(現在の県政は)非常に危機的だ。株価の暴落などで緊急経済対策への対応も求められるかも知れないし、阪神・淡路大震災30年に向けた取り組みなどの連携も必要になる。(県は)体制をすぐに整えるべきではないのか」と問題を提起した。  

 越田市長はさらに、「知事がしっかり伝えるべきことを伝えていない。毎回の定例会見が2時間を超えているのは、“堂々めぐり”の受け答えに終始していることに過ぎない」と批判した。    

 酒井会長は会議終了後「多くの県民が心配している。会合では特に、“今回の告発が公益通報に当たるのかどうか”について議論されたが、(亡くなった)元県民局長は、県が幹部として選んだ立場の職員。この訴え(告発)を精査せずに処分対象としたことへの検証は重要だ。『嘘八百』と決めつけたことが、今回の混乱の原因ではないか」と話した。  

 市長会はこれらの意見を集約し、8月23日に斎藤知事に伝え、県政が停滞しない体制を整えるよう求める。

 【関連記事】

  元稿:ラジオ関西 トピックス 主要ニュース 社会 【話題・地方自治・兵庫県・県の元幹部職員が知事のパワハラ疑惑などを告発した問題により迷走する県政】  2024年08月08日  02:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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【迷走する兵庫県政】:県内の市長が知事に苦言続出 前明石市長の泉氏は「斎藤知事になって県と市の連携なくなった」と指摘

2024-08-14 07:48:20 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【迷走する兵庫県政】:県内の市長が知事に苦言続出 前明石市長の泉氏は「斎藤知事になって県と市の連携なくなった」と指摘

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【迷走する兵庫県政】:県内の市長が知事に苦言続出 前明石市長の泉氏は「斎藤知事になって県と市の連携なくなった」と指摘 

 兵庫県の斎藤知事のパワハラ疑惑について、7日も大きな動きがあった。

 まずは、兵庫県内の市長らの異例の臨時会合が行われ、停滞する県政に苦言が続出した。

兵庫県内の市長が知事に苦言続出 前明石市長の泉氏は「斎藤知事になって県と市の連携なくなった」と指摘

 ■22の市長らが出席した臨時会合で苦言が続出

 川西市 越田謙治郎市長:私は県政の状況は非常に危機的な状況で1日も早く体制をしっかりと取っていただきたい。

 7日に開かれたのは“異例”となる臨時の市長会合。

 兵庫県内22市の市長が出席し、斎藤知事の疑惑で混乱する県政への対応を話し合った。

 事の発端は今年3月、兵庫県の元・西播磨県民局長(60)が、斎藤知事のパワハラや物品をねだった疑惑などを告発する文書を一部の報道機関などに配布したことだった。

 疑惑を巡っては、これまでに告発文の調査に関わった副知事が「県政に停滞と混乱を招いた」として辞職。 さらに、理事が体調不良で降格したほか、総務部長までが病欠で不在となるなど、幹部不在で「県政の運営」に大きな影響が出ている。 

 7日の市長会合でも、「市政に影響がある」として苦言が続出する事態となった。

 尼崎市 松本 眞市長:さまざまな部長級が休んでいる。枢要なポストがいない。リーダーが調整をしてまとめていく各施策の推進には相当支障があるのではと思っていて、年末の予算編成に向けていくと、横断的な課題はほとんど進まない、理想通りには進まない。

 川西市 越田謙治郎市長:体制整備をするのはいつ来るか分からない災害等も含めると、危機的な状況が続くのは県民・市民にとって大きなリスクである。

 加古川市 岡田康裕市長:(斎藤知事は)どんどんと発言・発信をしていただきたい。反省点があれば謝罪をするというのが然るべきだと思います。

 ◆告発は「法律上保護される外部通報にはあたらない」と知事

 こうした市長の声に、斎藤知事は…。

 兵庫県 斎藤元彦知事:県政をやって行く中で体制を立て直して、連携をしっかりやっていけるように私も最大限努力したいと考えている。

 また、7日、斎藤知事が強調したのは「調査の正当性」だ。

 元県民局長が告発した時点で、「公益通報」にあたるという指摘がある中で、斎藤知事は「告発文はそれに該当しない」と改めて主張した。

 兵庫県 斎藤元彦知事:(元局長は)文書は噂話を集めて作成したものであると説明しています。関係者による信用性の高い供述は存在しないと報告を受けていました。その後6回にわたり、人事当局が事情聴取をしていますが、その説明が変更されることはなかった。信ずるに足りる相当の理由が存在したとは認められず、法律上保護される外部通報にはあたらないと認識しております。

 元局長は告発文を配布した後の今年4月に、県の公益通報窓口にも疑惑を通報していたが、人事課はその後、元局長を停職3カ月の懲戒処分に。

 「公益通報」の窓口にまで通報したにもかかわらず、県による処分が下されたため、その妥当性が問われている。

 ◆「県がしっかりしてくれないと」と前・明石市長

 7日に開かれた兵庫県内の市長の臨時会合では、県政について厳しい意見が上がった。

 まず、川西市長は「非常に危機的状況。体制を立て直すべき」。

 明石市長は「県政の混乱は望ましくない。早く問題解決をしてほしい」。

 さらに、西宮市長は「これまでもコミュニケーションに課題があった」。

 最後に、尼崎市長は「将来的な政策立案に課題があるのでは」と、各市長がそれぞれに苦言を呈している。

 吉原キャスター:前・明石市長の泉さんは、こうした市長の意見をどのように受け止めているのでしょうか?

 前・明石市長 泉 房穂さん:市長をやっている立場からすると、県がしっかりしてくれないと、県と一緒にやる事業って結構多いんですよ。予算についても県と市で半々という事業も多いので、県がするかしないか決まらないと、市としてはやっていいかどうか判断に戸惑うので、県政がしっかりしてもらわないと、市民生活にも影響が及ぶという観点から、市長が声を上げたくなるのはもっともだと思います。

 吉原キャスター:泉さんもかつて市長会に参加していた?

 前・明石市長 泉 房穂さん:もちろん、私も市長の時代はずっと参加していましたし、市長会はお互い情報共有するんですが、今回のテーマは県と市の連携なんですけど、西宮市長も言っていましたが、今回だけじゃなくて、斎藤知事になった後、以前と比べて県と市の連携窓口がなくなってしまった形だったので、市としても困っている方が多かったと思います。さらにそれが今の状況で。実際は斎藤知事の場合は、いわゆる“4人組”といわれる副知事とか総務部長とか理事とかが中心に意思決定をしていたのが実質だったので、その方々がいなくなった以上、実際の県として意思決定がどうなっていくかに不安はあると思いますね。

 ■県立大学の無償化 幹部不在で来年度以降未定…受験生混乱などの影響も

 吉原キャスター:実際にこんな影響も出ています。兵庫県立大学の無償化について、来年度以降も続くのか、幹部不在で未定となっていて、受験生などから問い合わせが殺到しているということです。

 前・明石市長 泉 房穂さん:これもそうですけど、本当に県がしっかりしないと普通の生活にも影響が及んできますから、そういう意味では早急に今の県の在り方は立て直してほしいですね。

 吉原キャスター:県民・市民に影響が出てきているということです。また、斎藤知事が7日の会見で、亡くなった元県民局長が報道機関などに告発文を配布、いわゆる外部通報したことが公益通報にあたらないと話していました。これについてはいかがでしょうか?

 前・明石市長 泉 房穂さん:(公益通報に)あたるでしょう。つまり公益通報というのは公益を目的にして調べてくださいということですから、当然、調査は第三者がするべき。その調査の結果を踏まえてから対応するということを、第三者じゃなくて身内のちょっとした調査でもういきなり処分ですから。あれもこれも手続きが間違っているにもかかわらずまだ開き直ってますから。さすがにどうかしていると正直、思いますね。

 吉原キャスター:本来は保護されるべき対象だったということでしょうか?

 前・明石市長 泉 房穂さん:当然です。保護されるべき方が保護されず、結果的に尊い命が亡くなっているわけですから。その重みをもっと受け止めるべきだと私は思います。

  元稿:FNNプライムオンライン 主要ニュース 社会 【話題・地方自治・兵庫県・県の元幹部職員が知事のパワハラ疑惑などを告発した問題により迷走する県政】  2024年08月07日  22:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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【兵庫県知事のパワハラ疑惑】:告発めぐり『職員の私物スマートフォン』調査、 兵庫・斎藤知事「一般論として任意の依頼に相手が応じれば問題ない」

2024-08-14 07:48:10 | 【ハラスメント「セクハラ、パワハラ、モラハラ、アカハラ、ドクハラ、シルハラ...

【兵庫県知事のパワハラ疑惑】:告発めぐり『職員の私物スマートフォン』調査、 兵庫・斎藤知事「一般論として任意の依頼に相手が応じれば問題ない」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【兵庫県知事のパワハラ疑惑】:告発めぐり『職員の私物スマートフォン』調査、 兵庫・斎藤知事「一般論として任意の依頼に相手が応じれば問題ない」

 兵庫県の元幹部職員が知事のパワハラ疑惑などを告発した問題をめぐり、県の人事課が別の職員の私物のスマートフォンを調べていたことが分かった。

 死亡した元西播磨県民局長(60)はことし3月、斎藤知事のパワハラ疑惑などを告発する文書を配布した。

 県の人事課は元局長の公用パソコンなどを調査した結果、告発文は「事実無根」と判断し、元局長を懲戒処分とした。

【独自】パワハラ疑惑告発めぐり『職員の私物スマートフォン』調査 兵庫・斎藤知事「一般論として任意の依頼に相手が応じれば問題ない」

 関係者への取材で、当時の総務部長と人事課の職員が別の幹部職員に対し、調査の目的や根拠を説明せず、私物のスマートフォンを見せるよう迫り、SNS上での元県民局長とのやりとりを確認していたことがわかった。

 幹部職員は、要求に応じてSNSの履歴を見せたということだが、その後、文書の作成に全く関与していなかったことがわかっている。

 人事課は「別の職員を調査したかは差し控えるが、一連の調査は適正だった」としている。

 ■『私物スマホ』調査は「行ったかどうかお答えできないが、一般論として任意の開示依頼に相手が応じれば問題ない」

 この「私物のスマートフォンの調査」について、斎藤知事は7日の定例会見で次のように説明した。

 (Q人事課の調査の中で、職員の私物のスマートフォンのSNSの履歴を調査の必要性など、説明なく見せるように要求されたということだが、把握しているか?)

 「しっかりと調査するようにということを指示しましたが、具体的な調査内容までは指示はしていないということです。

 懲戒処分該当性に関する調査内容の手法に関することだと認識していますので、私自身はしっかり調査するようにしました」

 (Q調査の内容に関しては指示していないということ?)

 「そうですね。しっかりと調査するよう指示しています」

 (Q私物のスマートフォンのSNSの履歴を見るという調査方法が適切と思うか?)

 「今回の件でスマホの調査を行ったかどうかは、調査の内容手法に関することなのでお答えできませんが、一般的に任意での開示依頼に対して、相手方が協力的に調査に応じた場合は、調査手法として法的に問題がないというふうに考えております。

 これは県の特別弁護士にも確認しております」

 (Q確認したということはそういった調査があったということ?)

 「一般論として、任意での開示依頼に対して、調査に応じた場合は問題ないと確認していると認識しています」

 (Q一連の調査や処分については適切だったと考えているか?)

 「これまでの対応については、適切な対応だったと考えています」

 ■パワハラ・「おねだり」疑惑受けて辞職求める声があがるも斎藤知事は否定続ける 一連の「疑惑」をめぐる経緯とは

 ことし3月、元西播磨県民局長が一部の報道機関などに「パワハラ」や贈答品の「おねだり」疑惑などをまとめた告発文を配布。

 当初この疑惑について斎藤知事は、「事実無根」などと完全に否定し、元県民局長は懲戒処分を受けましたが、その後告発の一部が事実であったことがわかり、告発内容の真偽を調査する百条委員会が始まっている。

 こうした中、元県民局長は先月死亡し、自殺とみられる。

 斎藤知事は「県政を進める」と記者会見などで繰り返し、これまで辞職を否定しているが、側近の副知事が辞職、理事が体調不良を理由に自ら申し出て降格となったほか、総務部長も病欠していて、幹部職員が3人欠ける事態となっている。

  元稿:FNNプライムオンライン 主要ニュース 社会 【話題・地方自治・兵庫県・県の元幹部職員が知事のパワハラ疑惑などを告発した問題】  2024年08月07日  20:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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【兵庫県】:百条委調査受ける職員への口止めか 知事パワハラ疑惑で人事課配布の資料に批判

2024-08-14 07:47:50 | 【ハラスメント「セクハラ、パワハラ、モラハラ、アカハラ、ドクハラ、シルハラ...

【兵庫県】:百条委調査受ける職員への口止めか 知事パワハラ疑惑で人事課配布の資料に批判

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【兵庫県】:百条委調査受ける職員への口止めか 知事パワハラ疑惑で人事課配布の資料に批判

 知事の数々の疑惑と2人の職員の死が明らかになり揺れる兵庫県。百条委員会に出席する職員への口止めとも取れる行為に批判の声が上がっています。

<button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26">百条委調査受ける職員への口止めか 兵庫県知事パワハラ疑惑で人事課配布の資料に批判</button>
 百条委調査受ける職員への口止めか 兵庫県知事パワハラ疑惑で人事課配布の資料に批判(テレビ朝日)

 ■【画像】事前に誰が出席するか把握可能に?「守秘義務免除の申請を」「所属部署で事前に承認必要」…県議は「調査妨害」

 ■配布された文書「調査妨害と言っても過言ではない」

 ■斎藤知事は改めて辞職否定

 ■テレビ朝日

 【関連記事】

 元稿:テレビ朝日 主要ニュース 社会 【話題・地方自治・兵庫県・斎藤元彦知事がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題】  2024年07月27日  13:31:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【兵庫県】:“自殺者隠匿” が発覚した斎藤知事、側近部長の「言い訳」と「知事室引きこもり」で年収1500万しがみつき

2024-08-14 07:47:40 | 【ハラスメント「セクハラ、パワハラ、モラハラ、アカハラ、ドクハラ、シルハラ...

【兵庫県】:“自殺者隠匿” が発覚した斎藤知事、側近部長の「言い訳」と「知事室引きこもり」で年収1500万しがみつき

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【兵庫県】:“自殺者隠匿” が発覚した斎藤知事、側近部長の「言い訳」と「知事室引きこもり」で年収1500万しがみつき

 「7月25日の木曜日の記者会見も、やめろやめないの応酬だけで、3時間です。不謹慎ですが、今は知事も再流行を始めたコロナウイルスに感染したい気分でしょう。でも、登庁しても会見時間まで知事室に引きこもったまま。誰も近づかせないので、感染のしようがありません」

<button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26"></button><button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26">強い非難を受けている斎藤知事(写真・時事通信)</button>
        強い非難を受けている斎藤知事(写真・時事通信)(SmartFLASH)

 ■ 【写真あり】斎藤知事について “さじを投げた” 吉村大阪府知事  

 とあきらめ顔で話すのは、兵庫県庁の職員だ。  

 県の元局長が自殺と見られる形で亡くなり、現在、日本でいちばん批判されている知事なのは間違いない。兵庫県の斎藤元彦知事のことだ。

 「7月24日には、2023年11月のプロ野球優勝パレードの資金集めを担当し、その後に “療養中” とされていた元課長職員が亡くなっていたことを公表しました。この元課長も自殺とみられています。  

 兵庫県は元課長の死亡を3カ月以上も公表していませんでした。先に死亡が明らかになっていた元局長は、知事のパワハラを告発しており、元課長はその告発文書の中で、経費の不正を強いられたとされています」(事件担当記者)  

 県職員組合からは早々に、辞任要求を突きつけられているが、県知事選挙で推薦をした自民党も、「正しい決断を」と引導を渡している。

 「同じく推薦を出した日本維新の会も、県内企業からの “おねだり疑惑” では知事を擁護していたにもかかわらず、共同代表の吉村洋文大阪府知事が職員に対し、『かばうとかダメ、絶対』と話しており、ここに至ってハシゴを外した模様です」(同)  

 もう外堀は何重にも埋められている斎藤知事だが、すでに辞任した副知事に続き、別の幹部職員からも “辞任要求” があったと7月27日の『デイリー新潮』が報じている。

 「記事では、総務部長が『私は思い詰めています』と、知事に辞任を迫ったところ、『どうぞメンタルケア窓口に』と言い放ったことを『衝撃の一言』として掲載しています。しかもこの『メンタルケア窓口』は、元局長の告発を契機に斎藤知事が設置したものですから呆れますね」  

 この総務部長は、これまで知事の最側近として知られてきた人物だ。

 「副知事などとあわせて “四人組” と呼ばれる知事の側近グループのひとりですね。この総務部長は、告発文書を書いた元局長のPCを勝手に職場から持ち出し、内部データを調査した張本人だとされています。しかも、今回死亡したことが3カ月間も隠蔽されていたと問題になっている元課長職員の上司でもありました」(同)  

 本誌は、この総務部長に直接取材している。亡くなった元局長については、

 「入庁して最初の上司が係長だった元局長です。人事課時代には仕事終わりに飲みに行ったり、つり旅行に行ったりしました。いい思い出です。テントでラーメンをつつきながら、一晩中、語り合ったこともあります。  

 ただ、部署が変わると、新しい人間関係ができる。疎遠になることもあります。知事とは近い部署なので、側近のように見えるだけです。私には、元局長に対する恨みなどはありません」  

 と語っていた。また、親交のあった元局長によって、告発文書に名前が書かれたことを、こう言い訳していた。

 「なぜなんだ、なぜ私なんだ、という気持ちはあります。斎藤知事は、言ってみれば、ぽっと出て知事になられた。これまでの知事は副知事を経て知事になられたので、庁のことは最初からわかっていました。  

 また、就任直後にコロナ禍になり、職員との接触がほとんどないまま県政に携わらなくてはならず、近い場所にいた私が(元局長から)側近だと見えてしまったかなとは思います」  

 いずれにせよ、側近の4人組の2人から辞職を求められことになる斎藤知事。頑として辞任を拒否する理由は、やはり報酬ではないかという。冒頭の職員がこう言う。

 「年収で1500万円程度はありますからね。政治家としての再起はほぼ不可能ですから、もらえるだけもらおうと思っているんでしょう」  

 あまりに情けない。

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 元稿:光文社 主要出版物 FLASh 主要ニュース 政治・行政 【地方自治・兵庫県・斎藤元彦知事がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題】  2024年07月28日  14:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【兵庫県知事によるパワハラ疑惑】:「“個人情報をすべて公開する”と脅されていた」、亡くなった局長の知人明かす怒りの真実

2024-08-14 07:47:30 | 【ハラスメント「セクハラ、パワハラ、モラハラ、アカハラ、ドクハラ、シルハラ...

【兵庫県知事によるパワハラ疑惑】:「“個人情報をすべて公開する”と脅されていた」、亡くなった局長の知人明かす怒りの真実

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【兵庫県知事によるパワハラ疑惑】:「“個人情報をすべて公開する”と脅されていた」、亡くなった局長の知人明かす怒りの真実 

 一死をもって抗議する――。

 7月7日、そんな遺書を残して自死した兵庫県の元・西播磨県民局長のYさん(60)。

 発端は今年3月。西播磨県民局長だったYさんが、斎藤元彦兵庫県知事(46)の“パワハラ”や“おねだり”疑惑など、7項目に及ぶ問題行為をマスコミなどに告発したことに始まる。

(写真:共同通信)

 Yさんは、あと1カ月で定年退職、新年度からは学校の校長に就任することが決まっていた。そんな矢先に危険を冒して告発に踏み切ったのはなぜか――。

 「彼は、何事にも義を重んじるタイプで、情に厚い男でした。

 後輩の職員たちが、県民のためにイキイキと働ける職場であってほしい。ただその思いだけで告発したんです」

 そう明かすのは、Yさんの知人で、県関係者のKさんだ。

 「斎藤氏は知事に就任したとたん、すでに辞意を表明した片山安孝副知事(64)を筆頭に、かねてより親しかった数名の職員を幹部に抜擢。内輪だけで県政を進めていました。気に入らない者は左遷、更迭など冷遇されますから、職員たちは、戦々恐々としてウツになる人もいた。

 人望の厚いYさんは後輩たちから相談を受けていたので、退職前になんとかしたかったのでしょう」(Kさん)

 ところが、斎藤知事は当初、Yさんの告発を「嘘八百!」と決めつけ、右腕の片山副知事らがYさんのパソコンを押収。第三者機関による調査もせず、Yさんを懲戒処分にしたのだ。

 しかし、Yさんの告発が嘘八百ではない証拠が報じられたため、兵庫県議会は調査権限をもつ「文書問題調査特別委員会」(以下、百条委員会)の設置を決定。7月19日にYさんが百条委員会で陳述することが決まると、「知事の側近や知事に近い県議から、Yさんへの“脅し”が始まった」と報じている。

 「私は、彼が自死する10日ほど前までやりとりしていましたが、彼は闘う気満々でしたよ。

 でも、その裏では、『百条委員会の証言に立つなら(Yさんの)パソコンに入っていた個人情報をすべて公開する』などと脅されていたようです。百条委員会を何が何でも貫徹するためには、“最後の抗議”をするしかない、と考えたのでしょう」(Kさん)

 Yさんが出席するはずだった7月19日の百条委員会では、彼が死の直前まで準備していた陳述書と音声データが公開された。

 そこには、「まだ飲んだことがないので折を見てお願いします」などと、ワインを“おねだり”する知事の声が。ワインは地元町長から知事の元に届けられ、知事は「自宅で飲んだ」と認めている。

 そんな“おねだり”知事と正反対なのがYさん。地元住民からも厚い信頼を寄せられていた。

 「Yさんはサイクリングが大好きで、住民たちと一緒に、よくサイクリングに出かけていましたよ。

 ちょうどコロナ禍になったころ、『サイクリングなら密にならない。住民の方々の気分転換にもなる』と言って、地元の名所を回るサイクリングコースを開拓し、パンフレットを作成してね」

 「県民局主催のイベントの際、気難しい住民に協力を求めに行っても、『Yさんのイベントなら、なんぼでも協力するよ』と、みんな快く引き受けてくれたようです」

 Yさんは退職を前に、「西播磨に赴任させてもらって本当に幸せやった。ここで、いろんな人と知り合いになって、楽しい仕事ができた」と語っていたという。

 一方、斎藤県知事は、おねだりのみならず“パワハラ”も。

 〈執務室、出張先に関係なく、自分の気に入らないことがあれば関係職員を怒鳴りつける〉〈出張先のエントランスが自動車進入禁止のため、20mほど手前で公用車を降りて歩かされただけで、出迎えた職員らを怒鳴り散らす〉など、Yさんの告発文には、斎藤県知事の横暴ぶりが列挙されている。

 ■パレードの担当課長の訃報は3カ月も伏せられていた

 より深刻なのは、補助金のキックバック疑惑だ。

 昨年11月のプロ野球、阪神・オリックスの優勝パレードに際し、県はクラウドファンディングを行った。告発文によると、必要額を大きく下回ったため、信用金庫への県補助金を増額してキックバックさせることで補ったという。

 パレードを担当していた前・県民生活部総務課長は重責を感じ、当時病気休暇中であることを、Yさんは告発文で明かしていた。

 その後、前・県民生活部総務課長は4月下旬に自死したとみられる。

 「通常、職員が亡くなると、お見舞い金を集めるのですが、前・県民生活部総務課長の死は伏せられていたのでそれもできなかった。

 ようやく7月23日に職員のイントラネットの掲示板で訃報が掲載されました」(Kさん)

 3カ月も訃報が伏せられていたのは、後ろめたい事情があったからではないのか。

 斎藤知事は7月24日の定例会見で「遺族の意向で公表していなかった」と語ったが、またひとつ告発文の真実性が明らかになったわけだ。

 百条委員会の委員で、県議の丸尾牧さんも、こう証言する。

 「告発文の真偽は今後の百条委員会で明らかにしますが、書かれていた内容は、多くの職員が知っていた有名な話のようです」

 丸尾さんは今年4月、県庁前で職員らにアンケート調査を実施。

 回答の中には、〈広報物には知事の写真を入れないと激怒する〉〈パレードの担当課長が自死されたと聞いた。県庁内はまるで箝口令でも敷かれているかのごとく誰もそのことを口にしません〉などという告発文の真実性を裏付ける内容が多数含まれている。

 「Yさんのためなら、百条委員会で証言に立つ、と言っている職員は多数います。

 しかし、県当局は、『百条委員会への出席を求められた職員は、事前に守秘義務免除の手続きを行え』などと、職員の不利益になる条件を突きつけているんです。妨害としか思えません」(Kさん)

 Yさんが命と引き換えに守ろうとした「県民のための県政」を取り戻す必要がある。

 元稿:光文社 主要出版物 週刊女性自身 社会 【事件・疑惑・兵庫県・斎藤元彦知事らへの告発文書を巡る問題】  2024年07月30日  16:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・08.09】:立憲民主党の代表選挙 最大の争点は「共産党とどう付き合うか」

2024-08-14 07:40:30 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【政界地獄耳・08.09】::立憲民主党の代表選挙 最大の争点は「共産党とどう付き合うか」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・08.09】::立憲民主党の代表選挙 最大の争点は「共産党とどう付き合うか」 

 ★立憲民主党の代表選挙は、代わり映えしない顔ぶれで「党の人材難」という課題から脱皮できない、つまらないものと言えるが、争点は“野党共闘の形”ということになりそうだ。同党の小沢一郎が「政権を取るにはまず、野党協力態勢をつくっていかなきゃならない。泉君は(代表を務めた)3年間、野党との協力態勢がうまくいってない」と言うように、立憲だけでは政権奪取はできず、他党との協力態勢が重要。だがこの間、国民民主党、日本維新の会との共闘や選挙協力を仕掛けたものの芳しい結果は出ていない。それどころか決裂した場面も国民に露呈させてきた。

 ★小沢から言わせれば、09年の民主党政権樹立の背景には、裏で共産党との選挙協力を「上手に」取りつけたという過去があり、選挙区ごとの調整はそれぞれの現場でうまくできた。それ以降、つまり選挙調整に小沢が関与しなくなってからは「共産党が前に出すぎる」(連合会長・芳野友子)など、共闘態勢が確立できず、トラブルが多発している。ポイントは連合の共産嫌い。「維新とは付き合ってもいいが共産はだめ」と連合から言われ「維新は労組を否定している」と言っても「それでも維新なら許容できる」と言われれば、もう好き嫌いだけの世界。参院はともかくも衆院立憲の議員の中には選挙区事情から、連合票より共産票が効果的と考える議員もいる。腹の中では連合に対して「札(票)も出さないのにエラそうだ」と思っている議員も多い。つまり、小沢の方が無能な現立憲執行部よりずっとまとめられるということだろう。

 ★来夏に迫る衆院選を前に連合が急に立憲と国民民主党との共闘に力を入れたり、各党との選挙協力に柔軟姿勢を示しているのには来夏の選挙態勢がおぼつかない、自民党にすり寄りすぎたなど、いくつかの理由がある。だが結局、この代表選の最大の争点は「野党選挙戦略のあり方」。野党共闘というが、実際には「共産党とどう付き合うか、どんな選挙協力にするか」だ。連合が党を指導する形が変わるかのせめぎあいでもある。(K)※敬称略

 政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2024年08月09日  07:20:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・08.08】:自民と立憲、いずこも幹事長で苦労します

2024-08-14 07:40:20 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【政界地獄耳・08.08】:自民と立憲、いずこも幹事長で苦労します

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・08.08】:自民と立憲、いずこも幹事長で苦労します 

 ★勤務実態のない公設第1秘書の妻を公設第2秘書として届け出て、国から給与をだまし取った疑いで東京地検特捜部から家宅捜索を受けた自民党参議院議員・広瀬めぐみが先月30日、自民党を離党した。離党を受け党幹事長・茂木敏充は「今回のような事態に至ったことは極めて遺憾です。現在、捜査が進んでいる状況ですが、今後、広瀬議員にはしっかり説明責任を果たしてもらいたいと考えています」とコメントを出した。だが、7月28日から今月4日まで、茂木はフィリピンなどアジア4カ国歴訪の真っ最中。広瀬のような事案が今どきあるのかというような不祥事も驚くが、幹事長が総裁選挙用の外交アピールで外遊中だったのも輪をかけて情けない。幹事長不在を知っての東京地検特捜部の家宅捜索着手も異例だろう。

 ★外遊中に応じたインタビューで「日本はいま危機的な状況にある」「誰がリーダーになっても、これまでにない重い責任が伴う」と話した茂木だが、党内からは「党が危機的な状況なのに外遊では話にならない」との声も聞かれた。広瀬の地元自民党岩手県連は「擁立した自民党県連にも責任がある」としたが、幹事長の責任はどうなるのか。

 ★立憲民主党の代表選挙は9月7日告示、23日投開票となったが、同党・小沢一郎は「政権取るには、まず野党協力態勢を作っていかなきゃならない。泉君は(代表を務めた)3年間、野党との協力態勢がうまくいってない。(野党を)まとめきれる代表、幹事長でなきゃだめだ」とし、前党代表・枝野幸男、元首相・野田佳彦、元国交相・馬淵澄夫、前政調会長・小川淳也、江田憲司、重徳和彦らと相次いで面会。「その中から選ぶ以外にない」とする一方、党代表・泉健太と幹事長・岡田克也ではダメだと批判した。岡田は党が政治資金パーティー全面禁止を訴えながら、自身はパーティーを計画し、直前に中止するなど泉を支えるどころか迷走が続く。党代表選も党内をリードするだけの精彩にかけ、執行部も持て余している状態。どこも幹事長の扱いには苦労している。(K)※敬称略

 政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2024年08月08日  07:20:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・08.07】:遠回りしているようで国家戦略の近道になる問題提起こそ必要

2024-08-14 07:40:10 | 【国家安全保障戦略・国家防衛戦略・防衛力整備計画・アメリカの戦略文書との整合性】

【政界地獄耳・08.07】:遠回りしているようで国家戦略の近道になる問題提起こそ必要

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・08.07】:遠回りしているようで国家戦略の近道になる問題提起こそ必要 

 ★5日、前立憲民主党衆院議員・山内康一がフェイスブックに「最近はやりの経済安全保障に関する論文集を読んでいて感じるのは、この著者たちは中国の脅威は強く感じているけれど、気候変動とか格差が招く社会の分断とかの脅威はまったく感じていないんだろうなぁということです。いろんな脅威がある中で、軍事的な安全保障ばかりにお金をかけて、気候変動による災害激甚化や干ばつによる食料危機、格差がつくり出す社会の分断といった問題にお金をかけないと、その方がより多くの人命の損失につながるかもしれません」と記している。

 ★学者の弱点は大局観に欠け、専門性に特化するあまり、局部的な事象から全体を見ようとする。全体の中の各論は立派でも、各論をつなぎ合わせるだけでは全体像は見えにくい。本来、そこをつなぐのが政治の仕事である。「経済安全保障とは何か」と問われれば「半導体や蓄電池」と答えるのが模範解答だが、それは22年に政府が「特定重要物資」を半導体や蓄電池、永久磁石、重要鉱物、工作機械・産業用ロボット、航空機部品、クラウドプログラム、天然ガス、船舶部品、抗菌性物質製剤(抗菌薬)、肥料と閣議決定したからだ。いずれも供給が切れると経済活動や日常生活に支障をきたすものというのが定義だ。

 ★国民が日常生活に支障をきたさずに生きていくための多くの努力はさまざまな分野で行われている。だが、それを声高に言わないのが安全保障というものだ。「安全」とは維持することが前提となる。毎日、水が飲める、電気が通る、食べたいものが手に入る、食べられる。たしかに物理的には閣議決定のような代物が大切だろう。だが山内の言う、その根源や根本に目を向ければ、まだまだ議論すべきこと、実現すべきことは大いにありそうだ。遠回りしているようで、それが国家戦略としても国民生活にとっても近道になるのではないか。そんな提案が総裁選、代表選を目前にする自民党や立憲民主党から出てこないのが残念だ。(K)※敬称略 

 政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2024年08月07日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・08.06】:オスプレイほど事故多い軍用機はない 沖縄県知事ら首長が不信感

2024-08-14 07:40:00 | 【日米安保・地位協定・在日米軍・在沖米軍・オスプレー・普天間移設、米兵の犯罪】

【政界地獄耳・08.06】:オスプレイほど事故多い軍用機はない 沖縄県知事ら首長が不信感

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・08.06】:オスプレイほど事故多い軍用機はない 沖縄県知事ら首長が不信感 

 ★世界配備、国内配備含めてこれほど事故の多い軍用機はないと言えよう。米空軍は2日、鹿児島県・屋久島沖で米空軍横田基地所属の垂直離着陸輸送機CV22オスプレイが沖縄の嘉手納基地に向かう中、昨年11月に墜落し8人が死亡した事故の事故調査報告書を公表した。国内のオスプレイ事故での死亡者は初めて。機体左側のプロップローター・ギアボックス(変速装置)の特定のギアが破断したことが事故につながったと分析する一方、破断の根本的な原因を特定することはできなかったという。では事故原因が特定できるまでオスプレイは飛ばないかと言えば今年3月には飛行再開を果たしている。

屋久島沖米軍オスプレイ墜落事故
事故機と同型機のCV-22

S-10 水中航走式機雷掃討具を用いた捜索

第12普通科連隊による地上捜索

 ■屋久島の沖合で発生した米空軍横田基地所属のCV-22オスプレイの墜落事故に関する事故調査報告書の概要(PDF:244KB)

 ■屋久島の沖合で発生した米空軍横田基地所属のCV-22オスプレイの墜落事故に関する事故調査報告書(PDF:733KB)

 ★防衛省のホームページには「米軍オスプレイの事故について」というページがあり、屋久島沖だけでなく、17年沖縄・名護市沖に不時着水したMV22オスプレイについて、この時、墜落という言葉を使わず、不時着水なる言葉が生まれた(のちに墜落と訂正)など、ここ数年の事故の資料が見られる。

 ★屋久島沖事故の報告書に対して5日、沖縄県知事・玉城デニーは「構造的な欠陥を放置したまま、運用上の点検だけでオスプレイ(の飛行)は問題ないとするような内容。県民は納得できない」「根本的な構造上の欠陥に対応するよう、日本政府はもっと米側に要求しなければならない」とした。知事として当然だが3月のオスプレイ飛行再開時には鹿児島の関係自治体の首長は「事故原因が明らかにされていない」などと不信感をにじませ、拙速との声が相次いだ(南日本新聞)とあるが、鹿児島県知事は何の声明も出していない。3日午前、神奈川県海老名市の田んぼにネイビーと書かれたヘリコプターが不時着。1時間40分後に離陸し厚木基地に戻った。海老名市長・内野優は「学校も近接していることから、まさに市民を巻き込む大惨事になりかねず、基地と隣り合わせの生活を余儀なくされている市民に強い衝撃」と国や米軍に抗議した。すると防衛省が代わりに市長にわびに来た。おかしな話だ。(K)※敬称略

 政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2024年08月06日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【日航ジャンボ機墜落事故】:“事故の核心” 御巣鷹で描かれた3つのイラスト アメリカが突き止めた圧力隔壁の「修理ミス」

2024-08-14 00:00:55 | 【事故・不慮の事故・原発事故・惨事・予期せず、意図せず、発生する出来事、火災他】

【日航ジャンボ機墜落事故】:“事故の核心” 御巣鷹で描かれた3つのイラスト アメリカが突き止めた圧力隔壁の「修理ミス」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【日航ジャンボ機墜落事故】:“事故の核心” 御巣鷹で描かれた3つのイラスト アメリカが突き止めた圧力隔壁の「修理ミス」 

 1985年の日航ジャンボ機墜落事故から8月12日で39年になる。

 当時、機体の残骸が散乱する現場で描かれた“3つのイラスト”がある。公式の事故調査報告書には記載されていない、非公式な資料のひとつで、アメリカの当局者が名刺の裏に描き、日本側に渡したものだ。

 このイラストは、のちに事故原因の“核心”となるボーイング社の「修理ミス」を示唆するものだった。乗客乗員524人を乗せたジャンボ機が墜落した原因はどこにあるのか、日本の当局が特定できずにいた調査初期のころにイラストは描かれた。

 日航機墜落 “事故の核心” 御巣鷹で描かれた3つのイラスト アメリカが突き止めた圧力隔壁の「修理ミス」© TBS NEWS DIG_Microsoft

 ◆事故の“核心”伝えたアメリカ人

 アメリカ側からイラストを受け取ったのは、当時 運輸省航空事故調査委員会の事故調査官だった藤原洋氏だ。

 筆者は、藤原氏への取材の中で、名刺の裏に描かれたイラストの「原本」を見せてもらった。藤原氏は日本側の現地調査を仕切る立場にあった。機体後部の「圧力隔壁」が壊れたことに注目していたが、なぜそうなったのかまだわからない段階だった。墜落事故から10日ほど経ったある日、現場でひとりのアメリカ人に呼び止められたという。

 ■藤原洋・元事故調査官

 「ちょっと、ちょっとという、こういう感じ。今、隔壁を一生懸命やっているけれどもこうなっているのを疑っている、と彼が言い出した」 

 藤原氏に声を掛けたのは、米大統領直轄の組織 NTSB=国家運輸安全委員会の調査官、ロン・シュリード氏だった。当時、アメリカはNTSB、FAA(米連邦航空局)、ボーイング社で構成する合同調査団を日本に派遣していた。

 航空機の製造国であるアメリカは、ひとたび事故が起これば、今でも世界各地にこうしたチームを派遣している。シュリード氏は、その一員として御巣鷹の現場にいたのだった。

 ◆しりもち事故と“お椀型の壁”修理

 墜落したボーイング747型機は、事故の7年前に大阪空港で機体後部を地面に打ち付ける「しりもち事故」を起こしていた。この時、機体後部の「圧力隔壁」が損傷し、ボーイング社の作業チームが来日して修理を行っていた。

 航空機は気圧が低く酸素が薄い高度を飛ぶため、客室内は地上と同じレベルまで気圧を上げている。「圧力隔壁」は気圧が低い場所から客室を守る“お椀型の壁”のことを指す。ボーイング社による修理は、壊れた隔壁の下半分を新品と交換するものだった。

 ボーイング社の修理指示書には、上と下の隔壁の間に1枚の「継ぎ板」をはさみ、2列のリベット(鋲=びょう)を打ってつなぐことが記されていた。しかし、実際には「継ぎ板」が途中で2枚にカットされていた。これによりリベットは1列しか効かず、強度は不足。金属疲労が進み隔壁破壊に至ったとされている。

 シュリード氏が描いた3つのイラストは、隔壁の断面を簡潔に示していた。1枚目は「正常な隔壁」2枚目は「正しく修理された場合の隔壁」そして3枚目に、事故機の隔壁の「継ぎ板」が途中で切れていることを“点線”で表現していた。

 説明を聞いた藤原氏は…

 ■藤原洋・元事故調査官

 「(隔壁を)外からみていてもわからない。なんでそんなことまで知っているの?」

 翌日から藤原氏は、昼食時も「隔壁」のそばに座り、残骸を眺めていたという。しかしシュリード氏が描いた「修理ミス」の痕跡はわからなかった。継ぎ目にシールが施されるなどしていたためだ。

 ■藤原洋・元事故調査官

 「我々の知らない情報を(アメリカは)持ってるんじゃないかなという感じは持ちましたがそれ以上、深くは考えなかった」 

 ◆「名刺しか乾いた紙がなかった」イラスト描いた本人

 筆者は、藤原氏からイラストの原本を借りアメリカへ向かった。御巣鷹の現場でイラストを描いたシュリード氏に会うためだ。シュリード氏は自身が描いたイラストと久しぶりに“再会”し、開口一番こう述べた。

 ■シュリード・元NTSB調査官

 「藤原氏にこの図を描いたことは、よく覚えています」

 炎天下の事故現場、名刺の裏に描いたのには、訳があったという。

 ■シュリード・元NTSB調査官

 「あの時、名刺しか乾いた紙がなかったんです。汗でバックパックも、その中にしまっておいたノートも湿ってしまったのです。ですから、財布の中から名刺を取り出し、藤原氏の前でこの絵を描き、アメリカ調査チームが発見した内容を彼に説明したのです」

 シュリード氏は、当時のアメリカ側の資料をもとに、名刺の裏に描いたイラストの根拠を説明した。

 ■シュリード・元NTSB調査官

 「チームに、金属疲労の専門家がいました。彼は、どうなれば圧力隔壁が壊れるかを試算したんです」

 調査にあたってアメリカ側は、ひとつの「仮説」を打ち立てたという。7年前の「圧力隔壁」の修理が適切でなければどうなるのか。例えばリベットが1列しか効いていない場合、隔壁は何回の飛行まで耐えられるのか?

 シュリード氏が保存している内部資料によると、試算の結果、隔壁破壊までの推定飛行回数は「1万3000回」。この数字が当該機の修理から事故までの飛行回数と極めて近かった。この仮説をもとに、アメリカは隔壁の修理ミスを突き止めたという。

 ◆涙を流したボーイングの技術者

 ■シュリード・元NTSB調査官

 「私たちは、事故原因を特定した際に関係者全員を集め、アメリカ大使館で会議を開きました。ボーイングの技術者たちは、かなり落胆していました。実際、何が起きたかを悟った時、彼らは涙を流していました」

 ひとつの「仮説」が、アメリカの結論となった。

 ■シュリード・元NTSB調査官

 「事故は、墜落した一機だけの問題で、747型機共通の問題ではありません。これを日本が公開しないことに私たちは、いらだっていました」

 事故当時747型機は、全世界で600機以上運航していた。日本での墜落事故は、アメリカの象徴ともいえる航空機産業の行く末を大きく左右する問題だった。 

 日本側はアメリカから隔壁破壊のメカニズムを伝えられたが、それを公表するまでには至らなかった。並行して警察が捜査中だったことも影響していたとみる関係者もいる。

 ◆“トカゲの尻尾切り”

 情報を公開しない日本に、苛立つアメリカ。その情報は事故から25日後、思わぬ形で表面化した。米ニューヨークタイムズは「ボーイングの修理ミスが原因か」との見出しでスクープ記事を掲載。まさにアメリカ側が日本に公表を迫った内容だった。

 藤原氏はこの一報を、御巣鷹の現場で聞き、直感的にこう思ったという。

 ■藤原洋・元事故調査官

 「やったなという印象です。その意味は“トカゲの尻尾切り”と同じで、ボーイング社にしてみれば、ジャンボの747の隔壁が弱い、ウィークポイントという評価がくだり、そうすると世界中飛んでいる747を止めなければならない。こうなったら大変な事態なんで、この飛行機だけなんだよと、あとは大丈夫なんだよ、ということを言おうとしたのでは…」

 747型機の構造に問題はなかったのか、事故調査官として調査途中の公表には違和感があった。ニューヨークタイムズの記事が掲載された直後、ボーイング社は「しりもち事故」の修理ミスを認める声明を出した。

 ◆氷点下196度「修理ミス」を確認

 その後、日本の事故調査委員会は、機体の残骸を東京・調布飛行場の格納庫に運んで調査を続けた。藤原氏が保存している写真の中に、残骸をつなぎあわせて再現した「圧力隔壁」がある。修理ミスにより壊れた部分は、跳ね上がるようにめくれあがっていた。

 「修理ミス」を特定するためには、隔壁のシールで覆われた部分を確認する必要があった。ある調査官によると、液体窒素を隔壁にかけ氷点下196度の状態で接着剤を剥がしたという。こうして「継ぎ板」がカットされた部分を確認。残骸の精密な検査の末、日本もあのイラストが示す「修理ミス」を特定したのだった。

 ◆「事故調査」を語り継ぐ

 記事に登場した藤原洋氏は、去年この世を去った。筆者が藤原氏を初めて取材したのは、日航機墜落事故から20年の2005年。その後も折に触れて、航空関係の解説をお願いしアドバイスもいただいた。後年、藤原氏は日航機事故を担当した調査官OBらとともにNPOを設立し、航空事故調査の伝承・調査官の育成などに尽力した。

 犠牲者520人…8月12日に起きた悲劇は、今も単独機としては世界最悪の事故だ。遺族の高齢化と同様に、あの壮絶な現場で事故調査に挑んだ元調査官たちにも高齢化の波が押し寄せている。「空の安全」を願う彼らは、日本の航空史の“語り部”でもある。

 ■TBSテレビ報道局 松田崇裕

 社会部・国土交通省記者クラブ時代に日航機事故の慰霊登山などを担当。事故から20年(2005年)と30年(2015年)には特別報道番組の制作に携わり日米の事故調査官を取材。ニューヨーク支局では「ハドソン川の奇跡」で不時着機に搭乗し救出された日本人らを取材。

 元稿:TBS NEWS 主要ニュース 社会 【事故・検証・1985年の日航ジャンボ機墜落事故から8月12日で39年】  2024年08月11日  09:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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