【政界地獄耳・07.21】:北朝鮮のミサイルに中露合同演習 日本海は「世界で最も危険な海」に
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・07.21】:北朝鮮のミサイルに中露合同演習 日本海は「世界で最も危険な海」に
★19日は日本海があわただしい日を送ったといえる。北朝鮮はこの日未明に平壌(ピョンヤン)近郊の順安(スナン)近くから日本海、日本の排他的経済水域(EEZ)に向け短距離弾道ミサイル(SRBM)2発を発射した。戦略原子力潜水艦としては42年ぶりに韓国の釜山海軍作戦司令部基地に18日入港した戦略・戦術核弾頭を装着できるトライデント2核ミサイル24基で武装した米原潜「ケンタッキー」を韓国大統領・尹錫悦(ユン・ソンニョル)が19日に訪問。指揮統制室とミサイル統制室、ミサイル貯蔵庫などを視察した。米原潜を外国首脳に見せるのは初めてという。またソウルでは米韓政府の核戦略を協議する「核協議グループ(NCG)」の初会合が開かれた。
★一方、中国人民解放軍機関紙「解放軍報」は日本海域で中露合同演習を発表した。演習名は「北部・連合2023」。「戦略的海上通路の安全守護」が目的で18日から29日まで行われる予定。ロシア国防省によればウラジオストクの基地から太平洋艦隊所属の艦艇が東海(日本海)で合同演習に対潜駆逐艦「アドミラル・トリブツ」と「アドミラル・パンテレーエフ」の2隻と哨戒艦などを派遣したといい、人民解放軍の北部戦区の青島海軍基地艦隊から誘導ミサイル駆逐艦「チチハル」「貴陽」、誘導ミサイル小型駆逐艦「棗荘」「日照」、総合補給艦「太湖」などが参加、いずれも「ケンタッキー」を想定した対潜編成で、北朝鮮のミサイル実験も呼応しているとみられる。米側も「ケンタッキー」を派遣することで中露がどのクラスの艦船を出してくるかは大いに興味のあるところだろう。これでは日本海を舞台にした日米韓に対して中露北連合といえる。
★18日、防衛相・浜田靖一は「重大な関心を持って警戒監視に万全を期す」とした。20日、韓国紙「ハンギョレ新聞」は「いつしか東海(日本海)は、世界で最も危険な海」と評した。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2023年07月21日 07:32:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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