【払沢(ほっさわ)の滝」】:滝が神秘的に凍る確率は?予報士記者がAIで分析してみた データを支えた、村民のアナログすぎる熱意
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【払沢(ほっさわ)の滝」】:滝が神秘的に凍る確率は?予報士記者がAIで分析してみた データを支えた、村民のアナログすぎる熱意
気温や風速などの気象データを電力需要の予測やフードロスの削減など、産業や社会の課題解決に生かす取り組みが進む。気象予報士の資格を持つ筆者も、気象庁認定「気象データアナリスト育成講座」を受講し、人工知能(AI)による分析に挑戦してみた。対象は、厳冬期に結氷する「払沢(ほっさわ)の滝」(檜原村)。どういう気象条件ならば凍った姿を見られるのか。
◆都心から2時間かけても見られないショックを防ぎたい
最近、滝が100%結氷したのは2018年。その前は06年。凍り付いた滝を見ようとする人たちで、都心方面から村へ続く都道が渋滞になった。それだけ観光価値は高いが、現地へは新宿から電車やバスを乗り継いで2時間ほど。はるばる訪れたのに結氷していなかった時の失望は大きいだろう。事前に予測できれば、今よりも多くの人が村を訪れるのではないか―。そんな効果を期待した。
分析に利用したのは滝の結氷率と、気象データ。結氷率は16~24年の1~2月に住民が毎日記録したもので、完全に凍ったら「100%」、ちょっと凍ったら「20%」。判定しているのは「払沢の滝冬まつり実行委員会」の高木健一委員長(50)。1人で判定するので、ぶれは少ない。
気象データはというと、...
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元稿:東京新聞社 主要ニュース 社会 【話題・気象・自然現象・檜原村・厳冬期に結氷する「払沢(ほっさわ)の滝」】 2024年12月16日 11:00:00 これは参考資料です。転載等は各自で判断下さい。
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