路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【HUNTER・03.10】:兵庫県議会百条委報告が示す斎藤知事と維新県議の非常識

2025-03-12 07:11:30 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【HUNTER・03.10】:兵庫県議会百条委報告が示す斎藤知事と維新県議の非常識

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・03.10】:兵庫県議会百条委報告が示す斎藤知事と維新県議の非常識 

 台風が居座ったような、混乱状態が続く兵庫県。中心にいるのは、言うまでもなく斎藤元彦知事である。3月5日、兵庫県議会は元西播磨県民局長の内部告発に関する文書問題特別調査委員会(百条委員会)の報告書を公表。斎藤知事のパワハラやおねだりなど2点について“事実であることが認められる”と判断した。

■認定されたパワハラ、おねだり

 阪神とオリックスの優勝パレードの寄付金疑惑など3点については、一定の事実が記載してあり、7店におよぶ内部告発のうち5点について県議会が事実認定した形だ。また、内部告発が公益通報保護法に該当するかという点では公益通報者保護法上の外部公益通報にあたる可能性が高いとして、斎藤知事の「犯人捜し」などの手法に違法性があると指摘した。

 百条委員会の奥谷謙一委員長は、「斎藤知事が記者会見で、事実無根ではなく、嘘八百ではないことがこの調査結果だ」と斎藤知事に出処進退を決断するように迫った。

 一方、斎藤知事はこれまで通り「内部告発の文書は誹謗中傷で、調査には問題はない。公益通報者保護法から違法との可能性であるが、逆に適法の可能性もある」と何ら反省の姿勢を見せず、強気の姿勢に終始。だが、百条委員会の報告書を見れば、斎藤知事の「疑惑」がかなり解明されていることは明らかだ。

 斎藤知事が出張先でもらった土産をそのまま持ち帰るという内容について報告書には、《土産の多くは齋藤知事が持ち帰っている。また、齋藤知事は県のPRとして下記物品を受け取り、また、長期貸与を受けていた。椅子とサイドテーブル、姫路城のブロック、スポーツメーカーの靴、海苔、蟹、牡蠣、日本酒、岩津ネギ、淡路玉ねぎ、播州織の浴衣・ジャケット・ネクタイ、スポーツチームのユニフォーム 県として、齋藤知事が受領した物品全てについて把握できていなかった》と記されている。

 また、県内の業者からコーヒーメーカーを担当部長が受け取っていたという内部告発については、《斎藤知事が自分の支配下にコーヒーメーカーをいつでも使用又は処分できる形で保管していたものであり、外形的に見れば、齋藤知事がもらったとみられても仕方がない》(報告書の記載より)

 さらに、内部告発だけではなくアンケート調査でも多数の疑惑があったパワハラについては、以下の記載がある。

 《令和5年5月、施設の開設について、斎藤知事に説明したところ、「こんな話聞いていない」と叱責があり、令和5年度当初予算の記者発表資料を見せたところ、「これで知事が知っていると思うなよ」という強い叱責が再びあり、開所式のスケジュールを変更せざるを得なくなった》、

 《(公務先で)知事公用車が停車して車から降りてきた時に、「なんでこんなところに車止めを置いたままにしているんや」と県幹部職員に対し怒鳴った》

 《令和5年度(斎藤知事と)複数の幹部職員との間で、全部で4,885 件のチャットのやり取りをし、そのうち約44%の2,165 件が夜間や休日に送られた》

 以上の件については、《言動、行動については、パワハラ行為と言っても過言ではない不適切なものだった》と認定している。

 7点の内部告発の内容の中で、刑事告発されているのが2023年の阪神タイガースとオリックスバファローズの優勝パレードに絡む寄付疑惑。本サイトでも報じたが(既報)、クラウドファンディングで費用を集めようとして目標に達しなかったため、兵庫県内の金融機関に補助金を約束する一方で、優勝パレードへの寄付を求めたというものだ。

 これについては、《文書の記載内容については、一部で事実誤認や憶測も含まれてはいるが、一定の事実が記載されており、虚偽の内容とまでは言えない。また、公金横領や公費の違法支出は認められなかったものの、本件については、背任容疑の告発状が県警に受理されており、捜査当局の対応を待ちたい》として捜査当局に判断を預ける形となった。

 斎藤知事が県幹部を通じて、企業などにパーティ券を販売していたという指摘については《パーティーの運営やパーティー券販売を斎藤知事が片山(元副知事)氏へ依頼したことは事実》、《県信用保証協会幹部は片山氏の指示のもと、片山氏がお願いした全18商工会議所等へ政治資金パーティー実施のために名簿を集めに行って、信用保証協会の名刺を差し出した》として事実関係が認められた。片山元副知事については《保証業務を背景としたパーティー券購入依頼との疑念を抱かれてもやむを得ない不適切な行為であった》と断定している。

 ■問われる維新県議2人の責任

 当初、「難航していた」(自民党の県議)という百条委員会の報告書。斎藤知事を巡るさまざまな疑惑が、一定程度認定された背景には「維新の自爆」がある。

 百条委員会の結論が出される前に、同委員会の副委員長だった岸口実県議がNHK党の立花孝志氏に県議らを誹謗中傷する文書を手渡したことが発覚。また、百条委の委員だった増山誠県議が非公開証言をひそかに録音して自ら立花氏に接近し、それをLINEで立花氏に送信し、SNS上で拡散させたことも明らかになった(既報2)岸口氏は「除名」、増山氏は「離党勧告」となっている。

 「百条委員会の報告書作成過程でも、大勢がまとまりつつある中、岸口と増山の2人だけが斎藤知事を擁護していたと聞いています。『少数の委員の意見であっても入れろ』とごね続け、その趣旨や内容はどう考えても理屈に合わないことばかりだったそうです」(前出の県議)

 「岸口と増山のやった行為は、県知事選にあわせて他党の党首に斎藤知事にプラスになる情報を提供して、SNSで拡散させるというもの。明らかに選挙目当てであり、しかも情報提供の時期は選挙直前という時期。維新の組織的なものと思われても仕方ありません。こんなとんでもない問題を引き起こしながら百条委員会で徹底抗戦した2人の維新県議ですが、事実関係が明らかになって兵庫維新も白旗をあげるしかなかったということでしょう」(同)

 岸口氏は2022年の参議院選挙の全国比例に、増山氏は同年の西宮市長選挙に出馬しており、兵庫維新の会では中心的な存在。百条委員会の報告書はある意味、維新の「非常識」と「粗製乱造」を暗に示したものといえるのではないかだろうか。 

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【疑惑・地方自治体・兵庫県・、兵庫県議会は元西播磨県民局長の内部告発に関する文書問題特別調査委員会(百条委員会)の報告書を公表】  2025年03月10日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【兵庫県議会】:斎藤元彦・... | トップ | 【天風録・03.06】:百条委の... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】」カテゴリの最新記事