【兵庫県議会】：「『おねだり』の臆測呼ぶ行為あった」 贈答品疑惑巡り、百条委認定

【兵庫県議会】：「『おねだり』の臆測呼ぶ行為あった」　贈答品疑惑巡り、百条委認定

　『漂流する日本の羅針盤を目指して』：【兵庫県議会】：「『おねだり』の臆測呼ぶ行為あった」　贈答品疑惑巡り、百条委認定

　兵庫県の斎藤元彦知事らを巡る複数の疑惑が文書で告発された問題で、県議会の調査特別委員会（百条委）は4日、最終報告書を公表した。視察先の関係者から贈答品を頻繁に受け取っていたとされる疑惑について「知事が自宅に持ち帰ったことを認めており、個人が消費していたと捉えられても仕方がない行為があった」と認定した。

最終報告書を取りまとめた後、あいさつする兵庫県議会調査特別委員会の奥谷謙一委員長（中央）＝神戸市中央区で2025年3月4日午後3時13分、久保玲撮影

　報告書は贈答品を巡る斎藤氏の行動に触れ、「こうした行為が『おねだり』との臆測を呼んだことは否定できない」と判断した。

　一連の問題は元県西播磨県民局長が2024年3月、パワーハラスメントを含む七つの疑惑を示した告発文書を一部の報道機関や県議に匿名で配布したことで発覚。間もなく、県は内部調査で告発者を特定した。

　この4カ月後、県議会が設置した百条委に証人として出席予定だった元局長が親族宅で死亡しているのが見つかった。自殺とみられている。

　元局長は告発文書で、「知事のおねだり体質は県庁内でも有名。自宅には贈答品が山のように積まれている」と指摘。特産品の農産物や海産物などを受け取っているとしたうえで、「もらい物は全て独り占め」と訴えていた。

　斎藤氏は百条委の証人尋問などで、秘書課の職員だけが分けてもらえるという問題を起こさないために自身がその多くを自宅に持ち帰ったことを認めたが、「社交儀礼の範囲内で問題ないと思っている」と説明していた。【芝村侑美、砂押健太】

　元稿：毎日新聞社　主要ニュース　社会　【疑惑・地方自治体・兵庫県・斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題で、県議会調査特別委員会（百条委）】　 ２０２５年０３月０４日　１６：１０：００ 　これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。