【兵庫県議会】：百条委の報告書、専門家が評価 「斎藤氏は説明責任果たすべきだ」

【兵庫県議会】：百条委の報告書、専門家が評価　「斎藤氏は説明責任果たすべきだ」

　『漂流する日本の羅針盤を目指して』：【兵庫県議会】：百条委の報告書、専門家が評価　「斎藤氏は説明責任果たすべきだ」

　兵庫県議会調査特別委員会（百条委）は4日、斎藤元彦知事らのパワーハラスメントや告発者の探索が公益通報者保護法に違反することを指摘した報告書をまとめ、約9カ月間の調査を終えた。

 

記者会見する兵庫県議会調査特別委員会の奥谷謙一委員長（左奥）ら＝神戸市中央区で2025年3月4日午後4時13分、久保玲撮影

　さらに、県議会や斎藤氏に報告書を踏まえた対応が必要だと指摘した。【聞き手・洪玟香】

　兵庫県議会の調査特別委員会（百条委）が公表した報告書は、調査に半年以上の期間をかけ、職員らへ聞き取りした日程も記載されており、信頼性のある内容だと思う。

<picture><source srcset="https://cdn.mainichi.jp/vol1/2025/03/04/20250304k0000m010206000p/9.webp?1" type="image/webp" /></picture>

白鳥浩・法政大大学院教授＝東京都内で2024年12月10日、川上晃弘撮影

　元県西播磨県民局長が告発文で指摘したパワーハラスメントについて、労働施策総合推進法のパワハラ防止指針が定める三つの定義に照らし合わせ、斎藤元彦知事の行為を判断しており、一定の評価ができる。

　2024年9月に斎藤氏への不信任決議を可決した時、百条委としての結論が出ていなかった。だが、今回の報告書を踏まえ、県議会は再度、不信任決議案を提出したり辞職勧告決議案を出したりするなどの対応が必要だろう。

　今回の一連の問題を受けて一番の影響は、斎藤氏の失職に伴う24年11月の知事選でも明らかになったように、県内の分断が生み出されていることだ。

　報告書は、元県民局長による告発文に記載された「七つの疑惑」について事実かどうかを判断し、それぞれの疑惑に関して提言している。

　例えば、パワハラの項目では「組織のトップとして、自身の言動が及ぼす影響を意識し、多様な意見に耳を傾け、働きやすい職場づくりに努める」などと指摘した。

　斎藤氏は各提言を真摯（しんし）に受け止め、反省し、県民に説明責任を果たし、分断を乗り越えていくべきだ。

　元稿：毎日新聞社　主要ニュース　社会　【疑惑・地方自治体・兵庫県・斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題で、県議会調査特別委員会（百条委）】　 ２０２５年０３月０４日　１８：２１：００ 　これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。