【衆院選】:自民・接戦区テコ入れ、立民・引き締め図る…序盤情勢調査受け
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【衆院選】:自民・接戦区テコ入れ、立民・引き締め図る…序盤情勢調査受け
読売新聞社の衆院選序盤情勢調査で、自民党が単独過半数を維持できるかどうかが焦点となっていることを受け、自民は接戦区のテコ入れに注力する構えだ。議席を伸ばす勢いの立憲民主党は党内の引き締めを図り、攻勢をかける。
調査では自民が苦戦し、公示前の247議席を割り込む情勢だ。定数465の過半数(233議席)を単独で維持できるか微妙で、自民内では危機感が強まっている。
石破首相(自民総裁)は17日、長野市で街頭演説し、「なんとしても自民、公明両党で過半数をいただくべく、それぞれの選挙区で全身全霊、誠心誠意、お願いしていく」と語った。120近い選挙区が接戦とされ、首相は周囲に「態勢を立て直さないといけない。接戦区を中心に入っていくことになる」と強調した。
公明の石井代表も17日、埼玉県草加市で記者団に「政治とカネの問題は確実に響いている」と自民苦戦の背景を分析した。公明は、候補を擁立した11の選挙区の大半が接戦で、さらに組織をフル稼働し、比例票も掘り起こす考えだ。
一方、立民の野田代表は17日、東京都内で記者団に「自民過半数割れの可能性が出たことはスタートダッシュとしてまずまずだ」と述べた。立民は公示前の98議席から伸長が見込まれ、「接戦区に幹部を投入して総力戦で勝ち抜く」と力を込めた。
自民苦戦の報道で各陣営が緩む可能性もあることから、小川幹事長は16日夜、自身のX(旧ツイッター)に「立憲の候補者よ。とにかく浮かれるな。地を這(は)え」と投稿した。
関西以外の地域で勢いに欠ける日本維新の会の吉村洋文・共同代表(大阪府知事)は17日、大阪府庁で記者団に「維新の実績と目指す方向性、自公と違うところを徹底的に訴えていく」と気を引き締めた。
共産党の小池書記局長は同日、「街頭での反応はとても良い」と手応えを語った。比例選で伸長する勢いの国民民主党の玉木代表は、横浜市の街頭演説で「ちょっとだけそよ風が吹き始めている気がする。でも、まだまだ足りない」と述べた。
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元稿:読売新聞社 主要ニュース 政治 【政局・選挙・2024衆院選】 2024年10月18日 07:27:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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