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【自民党】:派閥の代わりは「背骨勉強会」 裏金事件の渦中にピント外れの声も 名称の由来は、あの元首相?

2024-03-13 07:20:20 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【自民党】:派閥の代わりは「背骨勉強会」 裏金事件の渦中にピント外れの声も 名称の由来は、あの元首相?

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【自民党】:派閥の代わりは「背骨勉強会」 裏金事件の渦中にピント外れの声も 名称の由来は、あの元首相?

 自民党が、中堅・若手議員らを対象にした「背骨(せぼね)勉強会」を始めた。6派閥のうち安倍派や岸田派など4派閥が解散したのを受け、派閥に代わり党が議員教育を直接担うとの触れ込みだ。

 ただ、3月4日の初回は「戦前史」がテーマで、派閥の政治資金パーティー裏金事件で政治不信が強まる中、ピント外れではないかとの批判も。そもそも「背骨」とは何なのか。(佐藤裕介)

 ◆初回テーマは「政治家のための戦前史」

 背骨勉強会は、自民党の人材発掘・育成機関「中央政治大学院」(学院長・遠藤利明前総務会長)が主催。対象は当選4回以下の衆院議員と当選2回以下の参院議員、衆院選や参院選に立候補を目指す新人や元職だ。6月10日まで、歴史や国家観などをテーマに全7回の開催を予定する。
 
94人が出席した「背骨勉強会」の初回=3月4日、東京・永田町の自民党本部で

94人が出席した「背骨勉強会」の初回=3月4日、東京・永田町の自民党本部で

 中央政治大学院自体は自民党に古くからある機関だが、今回、2023年12月まで副学院長だった斎藤健経済産業相が「政策の勉強は議員連盟や(党の)部会で勉強すれば十分だと思うが、政治家として正に背骨、骨格をつくる勉強会があってもいいのではないか」と提案し、勉強会の開催が決まった。
 
 初回はマスコミ非公開で開かれ、日本の近現代史に関する著書もある斎藤経産相が「政治家のための戦前史」と題して講演。日本が太平洋戦争の敗戦に至った歴史について語り、94人が耳を傾けた。現職の出席者は対象の約170人のうち75人だった。
 
 この「背骨勉強会」という一風変わったネーミング、どこから来ているのか。遠藤学院長によると、これも斎藤氏の発案だというので、斎藤氏本人に12日の記者会見で聞いてみた。

 ◆もともとは小渕恵三元首相の言葉?

 政界では、小渕恵三元首相(2000年死去)が「政治家は背骨を持て」を座右の銘としたことで知られる。初回の勉強会には元首相の次女の小渕優子選挙対策委員長も呼ばれており、何か関係があるのだろうと想像していたが、意外にも斎藤氏の答えは「小渕元総理がその言葉を使われていたということは後から知った」。遠藤氏も、小渕元首相の座右の銘は知らなかったそうだ。
 
「平成」の元号を発表する官房長官当時の小渕恵三氏=1989年1月7日

「平成」の元号を発表する官房長官当時の小渕恵三氏=1989年1月7日

 副学院長の1人は「政治家は背骨を持つことが大事だとか、骨太であるべきだとかいう話は、政界ではずっと言われてきている」と話す。「骨」を巡る独特の言い回しは、小渕元首相の名前を離れて永田町では深く浸透しているのかもしれない。
 
 当の小渕元首相は、「政治家は背骨を持て」にどんな哲学を込めていたのか。
 
 若手時代に直接この言葉を贈られたという新藤義孝経済再生担当相に8日の記者会見で尋ねると、「竹下登先生(元首相、2000年死去)からのお言葉だったとも聞いている」とした上で、「自分や党ではなく、広く国家国民のためにあれと。そのための主張をせよと。(政治家は)常に背骨はゆがみなく伸ばしているものだ。その誇りを持て」という趣旨だと説明。自身の心構えとして「一番、心棒(しんぼう)においている」と語った。

 ◆岸田首相「面白そうだ」

 名称はともかく、なぜ政治とカネの問題が自民党を揺るがす中、政治倫理や法令順守ではなく、歴史や国家観がテーマに選ばれたのだろうか。
 
初回のテーマは「政治家のための戦前史」だった=3月4日、自民党本部で

初回のテーマは「政治家のための戦前史」だった=3月4日、自民党本部で

 斎藤氏は「例えば(パレスチナの)ガザの問題を取り上げるのは議連や部会でいいが、そもそもパレスチナとはなにか、イスラムとは何か、アラブとは何かというのは、なかなか取り上げる機会が少ない。しかし政治家としては、そういう本質みたいなものを把握しながら現実の問題に対応していくことが必要になる」と、勉強会の意義を強調する。
 
 遠藤氏が2月20日、岸田文雄首相に背骨勉強会の開催について報告すると、首相は「面白そうだ」と関心を示したという。

 ◆「背骨が必要なのは若手ではなくベテラン」

 背骨勉強会を巡っては、党内の保守系グループ「日本の尊厳と国益を護(まも)る会」を率いる青山繁晴参院議員(2期)が自身の動画チャンネルで、「自民党の背骨は『戦前史』ではなく自主憲法制定だ」と批判している。初回の出席者のX(旧ツイッター)によると、青山氏が「背骨が必要なのは若手ではなく、岸田首相や幹部ではないか」と発言したところ、拍手が起きた。
 
岸田文雄首相

岸田文雄首相

 自民党議員同士でこうした議論を戦わせること自体には、意味はあるだろう。だが、政治とカネの問題で自民党に厳しい視線が注がれているこのタイミングで、国民が求めていることなのか。
 
 法政大大学院の白鳥浩教授(現代政治分析)は「今やるべきは歴史よりもコンプライアンス(法令順守)だ」と指摘。今回の裏金事件は、若手ではなく永田町の文化に染まったベテラン議員が主導したとして、「ベテラン議員にこそ再教育が必要ではないか」と注文をつける。
 
 白鳥氏は、安倍派(清和政策研究会)の裏金づくりが始まったとされる時期に会長を務めていた森喜朗元首相への聞き取りなど、事件の真相究明に岸田首相が消極的なことにも言及。「岸田首相自身に骨がないから骨をつくりましょうと、そういう勉強会なのかもしれない」と皮肉った。
 

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 政治 【政局・自民党・中堅・若手議員らを対象にした「背骨(せぼね)勉強会」を始めた】  2024年03月12日  17:29:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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