路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【HUNTER・01.22】:“政策なし、党籍縛りなし” ― 石丸新党の不透明感

2025-01-24 07:05:40 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【HUNTER・01.22】:“政策なし、党籍縛りなし” ― 石丸新党の不透明感

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・01.22】:“政策なし、党籍縛りなし” ― 石丸新党の不透明感 

 1月15日、石丸伸二氏が記者会見し、今年7月の東京都議選に向けて地域政党「再生の道」を設立したことを表明した。石丸氏は広島県の前安芸高田市長で、昨年の東京都知事選では小池百合子知事の290万票に次ぐ160万票を獲得して2位に食い込み、立憲民主党の蓮舫氏を上回ったことで注目を集める人物。多くの報道関係者が詰めかけた記者会見は、出だしから“大荒れ”となった。

            ◆   ◆   ◆

 石丸氏は、東京都庁の記者クラブに対して記者会見の案内を出した。しかし、それがSNSなどに流れたことで態度を硬化させ、「不測の事態が起こることもある」と自身が設定する会見場に変更。会見参加を記者クラブ加盟社や週刊誌などのメディアに限定した。

 会見参加の許可基準ついては《マス媒体の有無もしくは100万相当のネット媒体を有するか否か》と設定し、駆け付けたネットメディアやフリーランスを締め出してしまった。石丸氏はネットメディアやフリーランスが多く参加することで起こる「不測の事態」に加え、「不規則発言などで、会見が進まない」ことを危惧したというが、都合の悪い質問をされることを嫌っただけだろう。

 『100万相当』とは、一般的にYouTubeのチャンネル登録者数もしくはXのフォロワー数とみられる。あるフリーランスの記者は、「100万をクリアしているネットメディア、フリーランスなんてまずいない。SNSでのし上がってきた石丸氏らしい姑息なやり口だ。ネットメディアやフリーランスは、泡沫メディアってことでしょう。“そんな連中は相手にしない”という極端に上から目線の出馬会見なんて聞いたことない」と吐き捨てた。

 会見参加者を限定することで敵を増やしたことでも分かる通り、開催前から注目された記者会見だったが「期待外れ」の感は否めなかった。会見はライブ中継されていたのでその内容は確認できたが、石丸氏は「政治屋を一掃したい」「議員の椅子にしがみつく、政治屋が諸悪の根源で日本を衰退させている」と意気込みを語り、「日本がマズい、何とかしないといけない。この日本を蘇らせるために再生という党名にしました」と説明した。

 ただし、肝心の政策については「(候補者)それぞれの判断に任せたい」と党独自の政策は、なし。唯一、“鉄の掟”として「多選の禁止、2期8年」が綱領だと言う。「日本の再生を東京都から始めます。ぜひ東京を動かしていきましょう」とSNS向けに支援者に訴えた石丸氏だったが、基本政策はなく、多選禁止のみが候補者選定の条件という同氏の主張に疑問を抱いた人は少なくなかったはずだ。

 昨年の東京都知事選では「政治再建」「都市開発」「産業創出」と三つの柱と政策を打ち出したが、いずれも具体性のあるものではなかった。そして今回の東京都議選では「政策は掲げない」「他党とのかけもちもOK」と断言し、「共産党でもいい」とまで言い切った。既成政党とは違う色を出したいらしいが、これが政党といえるのかどうか……。

 石丸氏は昨年の東京都知事選でSNSを多用して大きく躍進した。その後、「政治系」YouTubeという分野が大きく広がり、切り抜き動画などの再生回数が劇的にアップ。一つのビジネスマーケットとなっている。昨年10月の衆議院選挙でその風に乗ったのが国民民主党で、4倍増となる28議席を得て大躍進。昨年11月の兵庫県知事選では、SNS旋風が吹き荒れ、斎藤元彦知事が逆境からの当選を果たした。

 石丸氏に関するSNSを積極的に発信してきたある女性はこう話す。
 「石丸さんの選挙から、YouTuberは常にネタになる政治家、再生回数が稼げるターゲットは誰かを探している。それが国民民主党であり、斎藤知事でした。つまり誰が“推し”なのかです。選挙のない時は国会などで面白い発言をする議員などが注目されるでしょう。YouTuberからみれば、石丸さんは神のような存在であり、稼げるタマ。石丸さんがこうして動き出したことで、ますます活況となるはずです」

 しかし選挙との関連について聞くと「YouTuberが多く発信したからといって必ず当選できるかはわかりません。発信の仕方、論調いかんでは、票を減らすようなことも十分にあるでしょう。バッシングの対象になるかもしれない」と語る。SNSは“諸刃の剣”なのだ。

 そうした中、日本維新の会の代表である吉村洋文大阪府知事は、さっそく石丸氏の新党結成について「今までない発想の政党で、期待をしてます」と発言。石丸氏が他党からの参加も可能としていることについても、「維新であり、石丸新党ということもあり得る」と早くも石丸氏との連携を模索する姿勢を示している。ある維新の国会議員は困惑した表情だ。
「うちは党勢が低迷しており、東京都議会では1議席しかない。石丸新党に抱き着こうという魂胆が透けて見える。石丸新党は政策がないというが、維新の『身を切る改革』はどうなる事やら……」

 旧知の自民党幹部は別の見方を示す。
 「国政に続き、都議会自民党でも裏金が立件され、うちには大きなマイナスとなっているだけに石丸新党は脅威ではある。ただ、政策はなく、候補者もこれから決める、他党とかけもちも可能ということで実態がまるでわからない。石丸さんからみれば小池知事の都民ファーストの会も守旧派となるんだろうが、どの程度(議席を)とってくるのか今後の動きを見ないと判断できない」

 石丸氏のYouTube「石丸伸二のまるチャンネル」は約35万人の登録者数だ。同氏は東京都議選の42選挙区に最大55人の擁立を目指すという。選考方法は、書類審査や面接で、その模様はYouTubeでも公開予定としており、「再生回数」がアップするのは間違いなさそうだ。新手の「選挙ビジネス」という見方もできるが……。

 1月15日、石丸伸二氏が記者会見し、今年7月の東京都議選に向けて地域政党「再生の道」を設立したことを表明した。石丸氏は広島県の前安芸高田市長で、昨年の東京都知事選では小池百合子知事の290万票に次ぐ160万票を獲得して2位に食い込み、立憲民主党の蓮舫氏を上回ったことで注目を集める人物。多くの報道関係者が詰めかけた記者会見は、出だしから“大荒れ”となった。

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 石丸氏は、東京都庁の記者クラブに対して記者会見の案内を出した。しかし、それがSNSなどに流れたことで態度を硬化させ、「不測の事態が起こることもある」と自身が設定する会見場に変更。会見参加を記者クラブ加盟社や週刊誌などのメディアに限定した。

 会見参加の許可基準ついては《マス媒体の有無もしくは100万相当のネット媒体を有するか否か》と設定し、駆け付けたネットメディアやフリーランスを締め出してしまった。石丸氏はネットメディアやフリーランスが多く参加することで起こる「不測の事態」に加え、「不規則発言などで、会見が進まない」ことを危惧したというが、都合の悪い質問をされることを嫌っただけだろう。

 『100万相当』とは、一般的にYouTubeのチャンネル登録者数もしくはXのフォロワー数とみられる。あるフリーランスの記者は、「100万をクリアしているネットメディア、フリーランスなんてまずいない。SNSでのし上がってきた石丸氏らしい姑息なやり口だ。ネットメディアやフリーランスは、泡沫メディアってことでしょう。“そんな連中は相手にしない”という極端に上から目線の出馬会見なんて聞いたことない」と吐き捨てた。

 会見参加者を限定することで敵を増やしたことでも分かる通り、開催前から注目された記者会見だったが「期待外れ」の感は否めなかった。会見はライブ中継されていたのでその内容は確認できたが、石丸氏は「政治屋を一掃したい」「議員の椅子にしがみつく、政治屋が諸悪の根源で日本を衰退させている」と意気込みを語り、「日本がマズい、何とかしないといけない。この日本を蘇らせるために再生という党名にしました」と説明した。

 ただし、肝心の政策については「(候補者)それぞれの判断に任せたい」と党独自の政策は、なし。唯一、“鉄の掟”として「多選の禁止、2期8年」が綱領だと言う。「日本の再生を東京都から始めます。ぜひ東京を動かしていきましょう」とSNS向けに支援者に訴えた石丸氏だったが、基本政策はなく、多選禁止のみが候補者選定の条件という同氏の主張に疑問を抱いた人は少なくなかったはずだ。

 昨年の東京都知事選では「政治再建」「都市開発」「産業創出」と三つの柱と政策を打ち出したが、いずれも具体性のあるものではなかった。そして今回の東京都議選では「政策は掲げない」「他党とのかけもちもOK」と断言し、「共産党でもいい」とまで言い切った。既成政党とは違う色を出したいらしいが、これが政党といえるのかどうか……。

 石丸氏は昨年の東京都知事選でSNSを多用して大きく躍進した。その後、「政治系」YouTubeという分野が大きく広がり、切り抜き動画などの再生回数が劇的にアップ。一つのビジネスマーケットとなっている。昨年10月の衆議院選挙でその風に乗ったのが国民民主党で、4倍増となる28議席を得て大躍進。昨年11月の兵庫県知事選では、SNS旋風が吹き荒れ、斎藤元彦知事が逆境からの当選を果たした。

 石丸氏に関するSNSを積極的に発信してきたある女性はこう話す。
 「石丸さんの選挙から、YouTuberは常にネタになる政治家、再生回数が稼げるターゲットは誰かを探している。それが国民民主党であり、斎藤知事でした。つまり誰が“推し”なのかです。選挙のない時は国会などで面白い発言をする議員などが注目されるでしょう。YouTuberからみれば、石丸さんは神のような存在であり、稼げるタマ。石丸さんがこうして動き出したことで、ますます活況となるはずです」

 しかし選挙との関連について聞くと「YouTuberが多く発信したからといって必ず当選できるかはわかりません。発信の仕方、論調いかんでは、票を減らすようなことも十分にあるでしょう。バッシングの対象になるかもしれない」と語る。SNSは“諸刃の剣”なのだ。

 そうした中、日本維新の会の代表である吉村洋文大阪府知事は、さっそく石丸氏の新党結成について「今までない発想の政党で、期待をしてます」と発言。石丸氏が他党からの参加も可能としていることについても、「維新であり、石丸新党ということもあり得る」と早くも石丸氏との連携を模索する姿勢を示している。ある維新の国会議員は困惑した表情だ。
「うちは党勢が低迷しており、東京都議会では1議席しかない。石丸新党に抱き着こうという魂胆が透けて見える。石丸新党は政策がないというが、維新の『身を切る改革』はどうなる事やら……」

 旧知の自民党幹部は別の見方を示す。
 「国政に続き、都議会自民党でも裏金が立件され、うちには大きなマイナスとなっているだけに石丸新党は脅威ではある。ただ、政策はなく、候補者もこれから決める、他党とかけもちも可能ということで実態がまるでわからない。石丸さんからみれば小池知事の都民ファーストの会も守旧派となるんだろうが、どの程度(議席を)とってくるのか今後の動きを見ないと判断できない」

 石丸氏のYouTube「石丸伸二のまるチャンネル」は約35万人の登録者数だ。同氏は東京都議選の42選挙区に最大55人の擁立を目指すという。選考方法は、書類審査や面接で、その模様はYouTubeでも公開予定としており、「再生回数」がアップするのは間違いなさそうだ。新手の「選挙ビジネス」という見方もできるが……。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社告 【政治ニュース・、石丸伸二氏が記者会見し、今年7月の東京都議選に向けて地域政党「再生の道」を設立したことを表明】  2025年01月22日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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