たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

『マイ・フェア・レディ』から『回転木馬』まで(3)

2022年03月02日 00時29分04秒 | ミュージカル・舞台・映画
『マイ・フェア・レディ』から『回転木馬』まで(2)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/a084955ee1a098907dc4aebff30bf661


(1995年『回転木馬』帝国劇場公演プログラムより)

「東宝のミュージカル上演史『マイ・フェア・レディ』から『回転木馬』まで-小藤田千栄子-

1967年になると、新作ではまず梅田コマ劇場で『メイム』が出た。『王様と私』についで大阪初年の越路吹雪ミュージカルである。東宝ミュージカルとしての『メイム』はこのときだけで、以後、ほかのプロダクションに移った。

 7月には、芸術座にオフ・ブロードウェイのヒット作『ファンタスティックス』が登場。このとき東宝は初めてオーディション・システムを取り入れ、いま劇団四季の沢木順が選ばれた。このときのオーディションは、のちの『レ・ミゼラブル』や『ミス・サイゴン』、あるいは今回の『回転木馬』のような大々的なものではなかったが、東宝ミュージカルの、新たな意欲であったことは確かである。

 同じ7月、まさに満を持すという感じで、宝塚歌劇団が初めてブロードウェイ・ミュージカルの上演に取り組んだ。作品は『オクラホマ!』(東京公演は9月)である。宝塚でのミュージカルは、普通は東宝ミュージカルとは言わないが、あえてこの上演史では<阪急東宝グループ>ということで、勝手に入れさせていただくことにした。ところで『オクラホマ!』は、ロジャース&ハマースタイン二世コンビの第一作で、近代のブロードウェイ・ミュージカルの基礎となったもの。まずは律儀に、このような作品から始めたところに、老舗の劇団の生真面目さを感じたものである。月組・星組合同公演で、上月晃主演だった。」

                        →続く








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