たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

イギリスからの便り

2022年07月07日 00時01分11秒 | 祈り
 1992年5月、イギリスへの一人旅、郷里の父と母あてに絵葉書を送っていました。2018年に帰省して大量の荷物を片付けていたら、母の遺品の中にありました。すっかり忘れていました。妹が家で自死する前のこと。ここに書いてお別れします。エリザベス女王陛下の横顔が描かれた切手は33£でした。


「前略

 イギリスに来て6日目になりました。ずっと晴れやかな日が続いています。

 大都会Londonをはなれ、田舎に来ています。リヴァプール・スコットランドと行くつもりです。

 1992年5月17日ストラットフォードにて、たんぽぽ」

(ケンブリッジの絵葉書)




「前略

 長い旅も終わりに近づいてきました。オックスフォード、リヴァプール、エディンバラ、
 ハワースと列車で回り、今日の夜にはロンドンへ戻る予定です。

 緑にあふれた5月のEnglandはとてもきれいです。

 1992年5月23日10時15分、 たんぽぽ」

(小説『嵐が丘』の舞台ハワースの絵葉書)





 コロナ対策禍とロシアのウクライナ侵攻により、今まで信じてきたことの多くが幻想にすぎないとわかりました。なにを信じればいいのか、今まで自分のしてきたことは何だったのか、座標軸を見失ってしまいました。はっきりしているのは、自分とうに終わっていますが、それ以前にそもそも日本はとうに終わっている国だということ、生まれる前からの右足股関節脱臼により痛みで遠からず歩けなくなる日が訪れるということ。生きていく希望はありません。それでも、ライブ配信だけになる可能性もありますが、ヅカローみるまで死ぬわけにはいきません。これもまたわたしの中ではっきりしていること。これからどうなっていくのか、長く過酷な夏は始まったばかりです。




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