★また結びには「共産党にはその綱領と党名を改めて、福祉国家を『究極の』目標とする輪に入っていただきたいと切望します。『民主集中制』の名のもとに将来的な独裁国家が暗示されている限り、協力して選挙をたたかうということにはなり得ません」とまとめ連立政権参加の条件として記した。一方、共産党委員長・志位和夫は「共産主義は旧ソ連や中国のような国かと思うと近寄りがたい」という問いに「資本主義の社会で手にしている自由や民主主義は一歩たりとも後退させない。旧ソ連の人間抑圧型の社会、中国のような一党制は絶対に取らない。すべての自由で全面的な発展を保証する社会を目指す」と答えている。

★このかみ合わない空中戦をやっている双方の幹部たちは極めて物分かりがいいが、現場は激しいつばぜり合いを展開している。目指すものが同じかどうかより、直近の選挙で力を合わせるかどうかを国民は見ていることに応えてこそ国民が望む将来の国家像が見えてくるのではないか。(K)※敬称略