私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

阿武隈川河口のカモメたち。カモメ成鳥冬羽も増えてきた。

蒲生干潟

2021年08月07日 | 蒲生海岸

■2021年7月28日(水)・31日(土)12:29-13:19【天気】晴れ【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】蒲生海岸・干潟
【種名】カルガモ,キジバト,カワウ,アオサギ,ダイサギ,チュウサギ,コサギ,コチドリ2(幼2),キアシシギ夏羽18,イソシギ夏羽1,トウネン夏羽1,ウミネコ,オオセグロカモメ,トビ,ハクセキレイ(9科15種)
【メモ】蒲生にアオ・キ・アカの3種のシギが来ているというので,28日に干潟をぐるっと一周してみたが,1羽のキアシシギさえも見えず,アシワラガニを撮影して帰ってきた。それから31日に行ってみると,キアシシギが18羽,トウネンも1羽いて,この時期としては少し早いが例年通りのシギを観察できた。アオとアカはもっと時間をかけて見える場所で粘らないと出ないと言うことだったが,諦めて帰ってきた。シギチの渡りがいよいよ始まったようだ。まずは成鳥の渡りから始まるので,しっかり見ていきたい。
【写真】

  
アシワラガニ/スナガニか何か他のカニを食べていた/2匹ともアシワラガニ
  
新導流堤     蒲生干潟    コサギ,アオサギ,ダイサギ
  
チュウサギとコサギが真ん中にいる。他はダイサギ/カワウの止まり木も小さくなった/蒲生に残されたクロマツは3本
  
震災前は家々の門の前や道の両側にあった。低いが一応山だった日和山周辺にも。/キアシシギ夏羽     
  
キアシシギ夏羽  トウネン夏羽(同一個体)


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2021年7月29日(水)蒲生海岸

2021年07月29日 | 蒲生海岸

■2021年7月29日(水)11:04-12:24【天気】晴れ【機材】EOSR5+RF100-500mm
【場所】蒲生海岸・干潟
【種名】カルガモ,キジバト,カワウ,ササゴイ,ダイサギ,コサギ,ウミネコ,オオセグロカモメ,トビJR,ハヤブサJ,ハシボソガラス,ハクセキレイ(9科12種)
【メモ】台風8号が去り,大沼のカンムリカイツブリの巣が小さくなってはいたが大丈夫だったのを確認して,蒲生海岸に来た。蒲生は大学野鳥の会時代から何度となく来た広瀬川に次ぐ第2のフィールドだ。震災前の蒲生の町の様子や,家々の門前の松,養魚池,干潟に架けられていた小さな橋などの様子は,いまだ目に浮かぶが,あの津波に生き残ったクロマツには頭が下がる思いだ。ほとんどのクロマツはなくなってしまったが,蒲生の往時を偲ぶことはできる。アシワラガニは津波の後,一時的に見たことがあったが,その後姿を見かけなくなり,最近,また見られるようになったとのことだった。今日はスナガニが,河口に集まったカモメ類やカワウ,コサギ,カルガモの前面で忙しく動いているのを見た。
 導流堤を渡って海岸に出ようとしたが,水位が高く,渡れそうになかったので諦め,シギチを探したが,満水状態でウミネコしか見えなかった。しばらくしてまた戻り,水浴びしているカモメ類を見たが,オオセグロカモメのいくつかの年代の個体がいたくらいだった。夏羽だが,どの個体もかなり摩耗していた。河口を見るとダイサギが餌をとっているのが見えたが,台風後の大波に今にも飲み込まれそうに見えたが,よく見ればあまり波の来ない場所だったようだ。再び導流堤に行ったが,まだ渡れなかった。河口のカモメ類は二度ほど舞い上がったが,1回目はトビ,2回目はハヤブサJだった。とりあえず,台風が去った後の青空と風が吹く蒲生海岸を運動がてら(なら一周したかったが),歩いたのでよかった。


【写真】
  
生き残ったクロマツ 七北田川河口 スナガニ
  
ウミネコ,オオセグロカモメ,カワウ,コサギ,ダイサギ
  
クロマツ     トビJとボソカラスの空中戦でトビの負け
  
オオセグロカモメAdS  トビJ     ハヤブサJ
  
いつも見るAdではなくJが出現    干潟全景


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2021年5月14日(金)蒲生海岸ササゴイの採餌

2021年05月14日 | 蒲生海岸

■2021年5月14日(金)【天気】晴れ曇り【機材】EOSR5+EF500Ⅱ
【場所】蒲生海岸
【種名】ササゴイ(1科1種)
【メモ】ほとんど入れ食い状態でササゴイが小魚を食べていた。ちなみにハヤブサ成鳥がシギチとコアジサシを襲ったあと,唖然として立ち尽くしていたササゴイの姿には何とも言えない憐れさが漂っていた(後日掲載)。
【動画】


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2021年5月14日(金)蒲生海岸・干潟

2021年05月14日 | 蒲生海岸

■2021年5月14日(金)13:58-15:53【天気】晴れ【機材】EOSR5+EF500Ⅱ
【場所】蒲生海岸・干潟
【種名】カワウ,ササゴイ,ダイサギ,シロチドリ2,チュウシャクシギ4,キアシシギ8,キョウジョシギ2,トウネン18,ウミネコ,オオセグロカモメ,コアジサシ,ミサゴ,トビ,オオヨシキリ,ハクセキレイ(9科15種)
【メモ】蒲生海岸は復興工事が終了し,工事車両も見当たらなかった。導流堤も再建された。ここからがまた蒲生干潟の再生が始まるのだろう。津波以前は,養魚場の池と蒲生干潟,七北田川河口全体が野鳥の生息環境になっていた。日和山は低くても山だったが,現在は堤防の上から見下ろす名所になっている。しかし,この日和山を持続させるだけでも多くの方々の努力があったのだと思う。養魚場とあの蒲生地区の狭い舗装道路や郵便局,入口のお店,町並みは跡形もなく消えてしまった。
 さて,日和山から干潟に下ってトウネンとキアシシギの群れを見ていると対岸で,コアジサシが水浴びをしていた。今年はけっこうな数が飛来している。北側から浜に行ったが,波打ち際にミユビシギなどの姿は見えなかった。何と春の渡りで鳥の海でも名取川河口でも蒲生でも,そして,石巻でもミユビシギは見ないでしまった。コアジサシが乱舞する河口導流堤そばの高台の上は見えないが,今年はここで繁殖できるだろう。高潮でヒナや卵が流されない場所が一番だ。導流堤に行くとササゴイが小魚を入れ食い状態で食べていた。水門の上に望遠レンズを載せて,ササゴイが近寄ってくるのを待っていると,すぐ近くまでやってきた。これまで導流堤の流れのところでササゴイが昇ってくる小魚を間近で撮影したことはあるが,上からやや斜めという距離で観察したことはなかったので,とてもおもしろかった。魚を狙う構えや伸びる首には恐れ入った。
何度も見ていい加減飽きてきたところに,七北田川方向から導流堤を越えて低空でハヤブサ成鳥がシギチ,というかキアシシギを狙ってやってきた。狙いをつけられたキアシシギは逃げ回って牡蠣がらの近くに降りて身を低くすると,ハヤブサは近くにいたコアジサシを追いかけ始めた。結局,捕まえられなかったようだが,干潟にいたシギチはちりぢりに逃げていった。ふと目の前のササゴイを見ると「こえー!」という感じで,冠羽を立てたくらいにして呆然としてその場にしばらく立っていた(写真)。
その後,脅威が去ったと思ったのか,再び採餌を始めた。すぐ近くにいたキョウジョシギとトウネンキアシシギも活動を始めた。河口ではダイサギがどんこという感じの魚を捕まえ,上空ではコアジサシが餌を運び,ミサゴが魚を掴んで飛んでいった。この日は最大同時に3羽が,おいしそうなサヨリを何度も運んでいたのを見た。蒲生では久々によい日だった。
【写真】

トウネン夏羽。喉が白くない。

キアシシギ夏羽。メリケンと間違うくらい縞がある個体もいる。/ミサゴ

ササゴイが導流堤の干潟側の石の間で盛んに採餌していた。ほぼ入れ食い状態。

小さい魚だが喉は膨らむようだ。/ハヤブサ急襲/ハヤブサが去った後,しばらく立ち尽くすササゴイ

びっくりのキョウジョシギ♂♀/急に飛び立ったキアシシギ

やっと落ち着いて・・ダイサギ/戻ってきたキアシ/キョウジョシギ夏羽♂

キョウジョシギ夏羽♀/コアジサシ/サヨリを捕まえたミサゴ


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2020年4月19日(日)蒲生干潟

2020年04月26日 | 蒲生海岸

■2020年4月29日(日)10:13-11:31【天気】曇り【機材】EOS7DⅡ+EF500Ⅱ,EOSR+RF24-105
【場所】ビール工場,蒲生干潟,七北田川河口
【種名】カルガモ,コガモ,スズガモ,カワウ,チュウダイサギ,シロチドリ21,ハイイロヒレアシシギ3,ウミネコ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ミサゴ,トビ,ツグミ,スズメ,ハクセキレイ,カワラヒワ,オオジュリン(13科17種)
【メモ】
 低気圧通過の後,外洋を渡るヒレアシシギ類が避難しているのではと思い,蒲生に行ってみた。結果的には鳥の海には大群がいたらしく,蒲生にはほぼ冬羽が2羽と夏羽・冬羽半分の個体が1羽の計3羽がいただけだったが,見ることができたので満足だった。
 蒲生に到着して、堤防の上から双眼鏡で見たが何にもいない。それで誰もいない蒲生をとぼとぼ歩き,干潟へ降りていくと,生えたばかりのハママツナがとてもきれいだった。奥の干潟に通じる水路に向かって歩いて行くと,向こうに何かぼろぼろな感じのシギがいた。夏羽・冬羽混じりのハイイロヒレアシシギだった。それからすぐ近くに2羽の冬羽タイプが鳴きながら飛んできた。1羽は警戒したのか,すぐに干潟の奥の方に飛んで行ってしまったが,もう1羽はすぐ近くに降りて採餌を始めた。そこで水路をじゃぼじゃぼ長靴に水が入ってもお構いなしに,対岸に渡り,夏羽・冬羽の個体を近くで観察した。すぐ近くに寄っても逃げず目の前で,特徴的なくるくる回りをしながら採餌している。しばらくしゃがんで目の前のハイイロヒレアシシギを見ていた。それから,もう1羽の方に行ってこれもまた近くでじっと見る。こちらは干潟の浅いところで採餌しているので,足のひれがよく見えた。この個体は,いろいろ立ち上がったり,くるくる回ったり,いろいろな動作をしておもしろかった。セイタカシギのように胸をはって歩いているのもおもしろい。
 ヒレアシシギはこれくらいにして河口に行くと,最初,遠くから見てカモメかと思ったら,夏羽の北上途中のセグロカモメの小群だった。夏羽のフレッシュな羽衣になると,ちょっと小さく見える傾向がある。その中で,明らかにワシカモメとのハイブリットと思われる個体もいた。なお,ビール工場の方は,繁殖エリアが狭くなっていて,チュウダイサギがしきりに巣材を運んでいるのを観察できた。
 3,4月は例年,報告文書の締め切りで忙しく,満足に鳥見ができず,ブログを書く余裕がないが,今年はコロナで仕事がさらに上乗せで,複雑になっている。金華山沖の海鳥ウォッチングを楽しみにめげずにがんばろうと思う。

【写真】

オオセグロカモメとウミネコが海岸で採餌していた。/七北田川河口から仙台/ハママツナ

夏鳥のチュウダイサギが巣作り中。

チュウサギと,コサギは見当たらず。そもそもエリアが狭くなっている。

この夏羽と冬羽の模様がおもしろかった。この個体はくるくる回りながらひたすら採餌。

こちらの個体のひれはよく見えたが,シャッター速度が遅い。

得意げにではないだろうが,いろいろ歩き回っていた。

第4回冬羽から夏羽になったワシカモメとセグロカモメのハイブリッドと思われる個体。/オオセグロカモメとセグロカモメの第1回冬羽から夏羽/セグロカモメ成鳥夏羽

典型的なセグロカモメの夏羽/河口のカモメ類とスズガモの群れ


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2019年10月25日(金)蒲生海岸

2020年03月31日 | 蒲生海岸

■2019年10月25日(金)10:13-11:50【天気】晴れ【機材】EOS7DⅡ+EF500Ⅱ,EOSR+RF24-105
【場所】蒲生干潟,海岸
【種名】マガモ,カルガモ,オナガガモ,コガモ,カワウ,アオサギ,ダイサギ,コサギ,シロチドリ幼羽2,メダイチドリ幼羽1,コシジロオオソリハシシギ幼羽4,アオアシシギ幼羽6,ハマシギ幼羽6,ウミネコ,セグロカモメ幼鳥,オオセグロカモメ,ミサゴ,トビ,ハシボソガラス,ヒバリ,ムクドリ,スズメ,ハクセキレイ,ホオジロ(14科25種)
【メモ】カモ類が渡来してエクリプスから生殖羽になったオナガガモやマガモがけっこう見られた。オナガガモはオスがまだ尾が長くないというのも笑えるポイントだ。カワウの大群が干潟に大挙していてなかなか壮観だった。以前からいるコシジロなのかあるいは別の群れなのかわからないが,4羽とも腰が白い正真正銘のコシジロオオソリハシシギだった。アオアシシギは奥の干潟にも中央の干潟にもいて,群れで採餌していた。できればコが付く方のシギの方が好きだがいないものは仕方がない。渚でアキアカネとセグロカモメの幼鳥が一緒に飛んでいたのは一興だった。秋の気配の蒲生干潟だった。
【写真】

この日の蒲生の風景

マガモとダイサギ  コガモ   コサギ

カワウ,アオサギ  メダイチドリ幼羽 セグロカモメ幼鳥とアキアカネ

セグロカモメとアキアカネ カワウ オナガガモとマガモ

マガモ アオアシシギ幼羽  コシジロオオソリハシシギ 

コシジロオオソリハシシギ。腰が見えなければほとんど見分けは付かない。

コシジロオオソリ幼羽 ハマシギ幼羽

アオアシシギ幼羽 ウミネコ   オオセグロカモメ


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2019年8月25日(日)蒲生干潟

2020年03月29日 | 蒲生海岸

■2019年8月25日(日)12:20-13:02【天気】晴れ曇り【機材】EOS7DⅡ+EF500Ⅱ
【場所】蒲生干潟
【種名】アオアシシギ幼羽3,トウネン成鳥1・幼羽4,エリマキシギ幼羽♂1♀1(1科3種)
【メモ】例年だと8月の初旬ころからトウネンの夏羽が見られるが,8月の後半はかなりの個体数,種類が渡っている。この日の蒲生はアオアシシギやトウネンが少しいるくらいで,環境の影響もあったかと思うが,種類個体数も少なかった。アオアシシギとトウネンが採餌している海岸側奥の干潟から,砂浜を歩いていると,上空で2羽のシギが飛んできたが,一見してエリマキシギとわかった。あとで写真で見ると,片方が明らかに大きいので,♂と♀だろう。工事がいずれ終わり,干潟と周辺環境が安定してくれば,鳥の数と種類も増えてくることと思う。
【写真】

エリマキシギ幼羽♂♀      アオアシシギ幼羽

アオアシシギ幼羽 トウネン幼羽


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2019年4月16日(火)蒲生干潟

2020年03月29日 | 蒲生海岸

■2019年4月16日(火)10:02-10:16【天気】晴れ【機材】EOS7DⅡ+EF500Ⅱ
【場所】蒲生干潟
【種名】コチドリ3,シロチドリ1,メダイチドリ6(1科3種)
【メモ】火曜日は公休日なので,特に予定もなかったので近場の蒲生干潟に行ってみた。春先に最初に渡ってくるのはコチドリだが,3月下旬にはすでにあちこちで観察できる。蒲生では工事中の荒れ地や海岸側奥の泥質のぬかる干潟の方によくいる。シロチドリはメインは砂浜,メダイチドリは,干潟の牡蠣がたくさんあるあたりにいる。うまく棲み分けができている。もし,この3種が一緒に牡蠣のあたりにいたら,ちょっと異様な感じがするのは自分だけだろうか。そういえば渚にこの3種がトウネン,ミユビシギ,ハマシギなどと一緒に採餌していたら,これもトピックになるかもしれない。
このあと大沼にってみたが,セイタカシギ1羽とコチョウゲンボウの♀が1羽いただけだった。
【写真】

コチドリAd-S         メダイチドリ♂Ad-S,♀Ad-S 

メダイチドリ♂Ad-S,♀Ad-S


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2019年10月6日(日)蒲生海岸

2019年10月09日 | 蒲生海岸

■2019年10月6日(日)11:23-12:27【天気】晴れ【【レンズ】EF500Ⅱ
【場所】蒲生海岸
【種名】カルガモ,キジバト,カワウ,アオサギ,ダイサギ,コサギ,オオソリハシシギ幼羽♀2・♂1(以前からいる個体であればコシジロ),チュウシャクシギ幼羽1,アオアシシギ幼羽4,ウミネコ,オオセグロカモメ,タイミルセグロカモメ夏羽1,ミサゴ,トビ,カワセミ,ヒバリ,セッカ,ムクドリ,スズメ,ハクセキレイ,カワラヒワ(15科22種)
【メモ】大沼は何もいなかったので,蒲生に行ってみた。かなり遠かったが南蒲生の砂浜にミヤコドリらしいシルエットで1羽いたが,すぐ飛んでしまい,写真は撮れなかった。河口は中洲が出ておらず大型カモメ類はいなかった。干潟に戻ってみると対岸にオオソリ,チュウシャク,それにオオセグロカモメの各世代がいた。対岸にわたり,順光でカモメ類を撮影しようとしたら,先程はいなかったセグロカモメ風夏羽がいて,ちょっと感じが違うなと思ってよく見ると,いわゆるタイミルセグロカモメ(ニシセグロカモメとか以前はホイグリン系カモメとかいうカモメ)だった。純正のホイグリンカモメは以前鳥の海で1個体見たが,タイミルセグロカモメは,以前から比較的少数だが毎年観察できる。と言っても,夏羽は初めて見るし,蒲生で見たのは初めてだったのでとてもうれしかった。セグロカモメとはフォルムも違うし,足の色や初列風切りのスポット,冬羽での羽の伸び方も違う。銚子漁港に行けば当たり前に見られるし,南三陸では時々見られる。震災以前の釣師浜や松川浦漁港では幼羽もよく観察できた。9月下旬から10月は,大型カモメ類が繁殖地から南下する途中の群れがよく見られる。セグロカモメはほとんどが県内にはとどまらないが,一部は鳥の海や阿武隈川河口で越冬する。何とかモンゴルカモメを見たいと思っているが,現在のところ銚子漁港でしか見ておらず,県内はまだだ。これまで見た比較的県内で見ることが少ないカモメとしては,アラスカシロカモメ幼羽,カナダカモメ幼羽,ホイグリンカモメ成鳥冬羽を見たが,タイミルセグロカモメの夏羽もその類に入る。ということで,今日は思わず大型カモメ類を見たので満足だった。

【写真】

  

チュウシャクシギ幼羽/タイミルセグロカモメ成鳥夏羽

   

タイミル夏/オオセグロカモメ/オオセグロカモメ成鳥冬羽

  

オオセグロカモメ幼羽/オオセグロカモメ第1回冬羽/ウミネコ第3回冬羽

  

タイミル夏/オオセグロカモメ成鳥負冬羽/オオセグロカモメ第1回冬羽メス型

  

オオセグロカモメ第2回冬羽/タイミル夏羽の嘴,眼瞼,虹彩,足の色

  

オオセグロカモメ成鳥冬羽首伸ばしと縮め/タイミル夏

  

タイミル夏の初列風切のパターン/ウミネコ成鳥冬羽

  

ウミネコ成鳥冬羽/コサギ/オオソリハシシギ幼♀

  

オオソリハシシギ幼♀/♀と♂

 

アオアシシギ幼羽


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2019年9月15日(日)蒲生海岸

2019年09月22日 | 蒲生海岸

■2019年9月15日(日)9:50-10:30【天気】晴れ【【レンズ】EF500Ⅱ
【場所】蒲生干潟,七北田川河口

【種名】マガモ、カルガモ、コガモ、カンムリカイツブリJ、カワウ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、チュウシャクシギJ1、コシジロオオソリハシシギJ3・オオソリハシシギJ1、キョウジョシギJ2、ウミネコ、オオセグロカモメ、ミサゴ、トビ、チョウゲンボウ♀Ad、ヒバリ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ(13科22種)

【メモ】9月6日の夕方、仕事帰りに立ち寄った時に観察したコシジロオオソリ+オオソリの群れ4羽とチュウシャクシギ1羽がまだ干潟に滞在していた。チュウシャクシギは、首のところの後ろの同じ場所の羽毛が逆だっている個体で、同一個体と思われる。オオソリは1羽だけオオソリで残りがコシジロの4羽なので同じだろう。チゴガニがたくさんいてシギたちもエサには困らないようだった。七北田川河口の砂州にオオセグロカモメの各世代の群れがいて、繁殖地から南下しているようだ。そろそろ、セグロカモメの大群も南下する時期となった。河口の砂浜では魚釣りのエサにするイソシジミを大量に採っている人たちがいた。ミヤコドリが以前群れできたときは、このイソシジミをひたすら食べまくっていたことがあった。
【写真】

  

キョウジョシギJ

  

チュウシャクシギJ

  

この2羽はコシジロ。河口の砂州に飛んでいった2羽のうち、1羽がコシジロ

  

コメツキガニ             ハマニガナの花

  

オオセグロカモメとウミネコの群れ   イソシジミの貝殻

  

帰り道、足元からカニを食べていたチュウシャクとキョウジョシギが飛び出してきた。


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2019年9月6日(金)蒲生干潟

2019年09月08日 | 蒲生海岸

■2019年9月6日(金)17:04-17:41【天気】晴れ【レンズ】EF500Ⅱ
【場所】蒲生干潟
【種名】カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオソリハシシギ幼4(コシジロオオソリハシシギ幼♀3オオソリハシシギ幼♂1)チュウシャクシギ幼鳥1、アオアシシギ幼4、キアシシギ幼2+、ウミネコ、ミサゴ、トビ、チョウゲンボウ♀成鳥(7科12種)
【メモ】今日はやや雲もあったが基本的に晴れていたので、例年秋になると撮影している蒲生の夕景色を撮影した。仕事帰りだったのでスタートがまさに夕暮れ時だが、500mmF4レンズはかなりよく撮れる。ハイイロチュウヒを撮影する以外は、ほとんどF4のISO100固定で手持ち撮影している。三脚は重いの持たない。さすがに、レンズを支えている左腕が長時間の撮影では持たないので、時々は休み休み撮影している。
今日の蒲生は、キアシとアオアシシギの鳴き声がして、干潟一帯には秋の気配が漂う。浜ではチョウゲンボウがショウリョウバッタを捕まえて食べていた。干潟ではオオソリハシシギ4とアオアシシギ2、ちょっと離れてチュウシャクシギ1が採餌していた。オオソリはコシジロが4羽中3羽だった。夕日はあまりきれいではなかったが、津波でも残ったマツに大きな夕日が沈むまで干潟で過ごした。
【写真】

  

キアシシギ幼羽/日没前の太陽

  

ホバリングするチョウゲンボウ♀/オオソリハシシギ/チュウシャクシギ

  

チュウシャクシギ/干潟を歩いてしきりに採餌していたオオソリハシシギ

  

オオソリハシシギ            アオアシシギとオオソリ

  

チョウゲンボウ♀/ショウリョウバッタを捕まえた/アオアシシギ

  

アオアシとオオソリ/オオソリハシシギ

  

オオソリハシシギ

  

オオソリハシシギ  4羽中3羽がコシジロ/チュウシャクシギ

  

チュウシャクシギ   沈む夕日


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2019年7月9日(火)蒲生海岸

2019年07月09日 | 蒲生海岸

■2019年7月9日(火)10:50-11:10【天気】曇り【【レンズ】EF500Ⅱ
【場所】蒲生干潟,ビール工場
【種名】カワウ,アオサギ,ダイサギ,チュウサギ,コサギ,アマサギ,カラシラサギ,シロチドリ,ウミネコ,コアジサシ,ミサゴ,オオヨシキリ(6科12種)
【メモ】この時期はわりと珍鳥が出やすいので久しぶりに蒲生に行ってみた。日和山はどこですか?とお年寄りのグループに訊かれたので,そこを行くとありますよ,と教えて差し上げて,さて堤防の上から双眼鏡で河口の方から干潟を探すが,ウミネコとダイサギばかりで,何いない。北側奥の方も見たが何もおらず,これはだめだと思って,ふと正面方向を見たら,ぼさぼさ頭のカラシラサギがいたので,まあ,とりあえずラッキーということで近づいて見ることにした。干潟のあちこちを飛んで餌を探しているようだったが,魚がいないのに怒ったのか,わざとウミネコのそばに舞い降りて威嚇したりしていた。10分ほど見ていたが結局,魚はいない感じだった。だいぶ羽が摩耗したシロチドリの雌が干潟で採餌していた他はシギチは見当たらず,ふと上空を見るとミサゴがコアジサシに攻撃されて逃げていった。
【写真】

カラシラサギ

ダイサギ     ウミネコを威嚇するカラシラサギ

何だか怒ってる感じ ウミネコ成鳥と幼鳥 ミサゴにモビングするコアジサシ


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2019年5月6日(月)蒲生干潟

2019年05月06日 | 蒲生海岸

■2019年5月6日(月)10:11-10:45【天気】晴れ【【レンズ】EF500Ⅱ
【場所】蒲生干潟
【種名】カワウ,ダイサギ,チュウサギ,コサギ,ムナグロ夏羽1,シロチドリ3,メダイチドリ6,オオソリハシシギ♀1,チュウシャクシギ11,キアシシギ夏羽18,ウミネコ,ミサゴ,トビ,セッカ(8科14種)
【メモ】あまり期待せず蒲生に久しぶりに行ってみた。サギのコロニーはすでに営巣が始まっていたが,エリアは年々狭まっている。干潟へは最近は南側の高台の駐車場から行っているが,ここからだとやはり歩く距離が長い。最初に奥の干潟にチュウシャクシギの群れや,キアシシギ,メダイチドリの群れなどいたが,数もかなり少ない。もう少し干潟の方に出ると,オオソリハシシギ1,ムナグロ1がいてしきりに採餌していた。キアシシギがやはり多い。トウネンは見当たらない。やはり,ここ数年は飛来数が減少しているのではないかと思う。復旧工事はまだまだ続く感じで,とても大事だった周辺環境もすっかり更地になってしまっている環境は悪化しているが,干潟にはやはりシギチが飛来するということだろう。
【写真】

  

キアシシギ正面   チュウシャクシギの飛翔

  

チュウシャクシギ オオソリハシシギ  キアシシギの群れ

  

メダイチドリ♀   カニを洗って食べるキアシシギ

  

ムナグロ夏羽の飛翔。ダイゼンとの違いは明白。


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2018年9月30日(日)蒲生海岸

2018年09月30日 | 蒲生海岸

■2018/9/30(日)12:34-13:21【天気】曇り 【レンズ】500Ⅱ 10/2(火)の写真を含む
【場所】蒲生干潟
【種名】カルガモ,コガモ,カワウ,アオサギ,ダイサギ,コサギ,オオバン,ダイゼン幼羽1,オグロシギ幼羽1,チュウシャクシギ幼羽1,アオアシシギ幼羽9,イソシギ幼羽2,オバシギ幼羽1,ミユビシギ冬羽移行個体32,トウネン幼羽4,ハマシギ冬羽移行個体2,ウミネコ,オオセグロカモメ,ミサゴ,トビ,ノスリ,モズ,ハシブトガラス,スズメ,カワラヒワ(13科25種)
【メモ】コオバシギ夏羽情報をいただき,行ってみたがオバシギしかいなかった。アオアシシギとミユビシギが少ないながらも他のシギチと比べれば
多い方だった。イソシギが干潟でカニを捕まえて食べているのを初めて見た。トウネンはまだ幼羽のフレッシュな羽の個体もいた。ミユビシギは七北田川河口で水浴びの最中で,しばらくすぐ近くで見ていたがとてもおもしろかった。
【写真】
  
■このアオアシシギはとても無警戒で近くでじっとしていると目の前までやってきた/嘴が短くチュウシャクシギの幼羽/トウネンの幼羽でけっこう擦れているがまだ冬羽が出ていない。
  
■冬羽がかなり出ている個体とそうでない個体/後ろに腕を組んで走ってくる感じ。
  
■激しい水浴び
  
■餌を探すかなり幼羽のトウネン/カニを捕まえてごっくりのイソシギ幼羽
  
■個人的にはオオソリの方が好きだが,オグロシギの模様は天下一品。
  
■ここから10月2日。コオバシギがいない。オバシギの幼羽はいたけれど。そこでしかたがないので花を撮る。
  
■イソシギ幼羽/ハマシギの冬羽移行個体。もう少し擦れると,光沢の点々が出て,とても美しくなる。



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2018年9月18日(火)蒲生

2018年09月18日 | 蒲生海岸

■2018/9/18(火)9:53-11:25【天気】曇り 【レンズ】500Ⅱ,16-35mmⅢ
【場所】蒲生干潟・海岸
【種名】カルガモ,カワウ,アオサギ。ダイサギ,コサギ,ダイゼン幼羽1,キアシシギ幼羽3,キョウジョシギ幼羽1,ウミネコ,オオセグロカモメ,ミサゴ,トビ,ハクセキレイ(9科13種)
【メモ】今日の蒲生にはダイゼンとキョウジョシギが来ていた。しかし,他のシギチの姿は見えずで,本当に数が少ない。ダイゼンとキョウジョシギは石巻の個体の可能性もあるだろう。(石巻雲雀埋め立て地の記事参照)
【写真】
  
■ウミネコ成鳥冬羽移行個体/亜種チュウダイサギとコサギ
  
■キアシシギ幼羽/ひっくり返すのが得意なキョウジョシギ。今日もかなり大きなものをひっくり返していた。
  
■何かな?上空を警戒するキョウジョシギ幼羽とダイゼン幼羽/あまり移動しなくてもゴカイをたくさん食べることができていた。
  
■ダイゼン幼羽
  
■蒲生干潟と海岸の環境写真



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