私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

前年度の鳥の海シギチアップを急がないと、まずい。

2022年1月5日(水)・6日(木)蒲生海岸・干潟

2022年01月06日 | 蒲生海岸

■2022年1月5日(水)・6日(木)12:57-14:16 【天気】晴れ曇り【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】蒲生海岸・干潟,蒲生沖
【種名】コクガン10(成鳥8幼鳥2),オカヨシガモ,ヒドリガモ,マガモ,カルガモ,オナガガモ,コガモ,ホシハジロ,キンクロハジロ,スズガモ,クロガモ,ホオジロガモ,カンムリカイツブリ,ミミカイツブリ,ハジロカイツブリ,キジバト,アビSP,カワウ,アオサギ,ダイサギ,コサギ,オオバン,シロチドリ18,ハマシギ12,ミユビシギ36,ウミネコ,オオセグロカモメ,ミサゴ,トビ,ノスリ,チョウゲンボウ,ハシボソガラス,ムクドリ,ツグミ,スズメ,ハクセキレイ(18科36亜種・種)
【メモ】大沼に行くとたいていは蒲生まで行って,堤防から眺め,何もいないと帰っていたが,さすがに何回もそうはいかないと1月5日に,いつものコースで干潟や海岸河口を一周してみたら,意外と鳥がいたので,翌日も行ってみたら,今度はお昼過ぎなのにコクガンもいて,ラッキーだった。シロチドリの小群が大きく2つに分かれていたり,少ないがハマシギがいたり,ミユビシギもそれなりにいて楽しめた。沖にはカンムリカイツブリの大群とウミネコや大型カモメの群れ。それに混じって,シロエリオオハムらしき鳥が数羽混じり,ミミカイツブリは比較的前の方にいて,顔の特徴がよく見えた。クロガモが沖を群れで飛んだり,マガモやオナガガモの群れが沖を飛んでいた。今度は南蒲生の方も見てみようと思った。ミユビシギとコクガンが全く同じコースで飛んで南蒲生に行ったのが見えたので。
【写真】
<5日>
  
冬枯れのハママツナ シロチドリ♂  シロチドリ♀
  
シロチドリ第1回冬羽
  
七北田川河口   マガモ♂     マガモの群れ
<6日>
  
コクガン10羽 幼鳥は2羽
  
コクガン10羽 幼鳥は2羽
  
七北田川河口   ミサゴ♀
  
ミユビシギ第1回冬羽        ミユビシギ冬羽
  
ミユビシギの群れ シロチドリとハマシギ冬羽/チョウゲンボウ♂


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2021年10月7日(木)蒲生干潟

2021年10月07日 | 蒲生海岸

■2021年10月7日(木)10:15-12:18【天気】曇り【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】蒲生干潟・海岸
【種名】ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、シマアジ♂エクリプス1、コガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、ダイゼン幼羽2、シロチドリ12、ツルシギ幼羽1、アオアシシギ幼羽3、ミユビシギ22+、ハマシギ幼羽1、ウミネコ、オオセグロカモメ、ミサゴ、トビ、ハシボソガラス、ヒバリ、ムクドリ、ノビタキ2+、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ(18科30種)
【メモ】仙台市科学館で10月末から12月末まで野鳥企画展をすることになり、2001年から2021年までの記録(実際はS51からだが)を見直している。それで、この前鳥の海に2日連続行き、今日は蒲生に来たというわけだ。あまり期待していなかったが意外と出た。雨は降らないが天気が悪く、かなり暗かった。最初に日和山近くの堤防に群れていたスズメをしばらく見ていたが、それぞれコミュニケーションをしている感じだった。スズメのおしゃべり。それから、いつものように七北田川河口からぐるっと干潟を双眼鏡で見て、あたりをつけていたが、そこで、ツルシギ幼羽1、ダイゼン幼羽2、アオアシシギ幼羽2(もう1羽は別行動)がまとまって採餌しているのを見つけた。それから、干潟をぐるっと一周し、浜に出ると釣り人を背景にミユビシギとシロチドリの群れが休んでいるのを見つけた。これはラッキーと思って、1羽1羽見ていると、砂浜をランニングしてきた方がいて、パッと飛んで渚で採餌を始めた。もう少しじっくり1羽1羽見たかったが残念だった。仕方がないので渚で寄せては来る波とかけっこをしながら、採餌しているいつもの様子を見ていると、そのうちシロチの群れと一緒に南蒲生の方に飛んで行ってしまった。しかし、そのうちまた群れが戻ってきて、採餌を始めた。ここはこれくらいにして戻り、ダイゼンとハマシギを撮影し、堤防下の干潟で採餌しているツルシギとアオアシシギを見ていた。と、その前を通過していく2羽のカモのうち先頭が偶然にもシマアジ♂エクリプス羽だった。こっちにピントを合わせようとしているうちに飛ばれてしまった。かなり遠かったのだが・・・。それから、いかにも秋らしい風景の中にいるノビタキを見て、日和山に戻り、しばらく堤防に座ってハヤブサが来るのを待っていたが、時間になってもやってこなかったので、帰宅したというわけだ。帰りに大沼に寄っていったが、何も出なかったが、あとからS氏に聞くと、いろいろ出たということだった。
【写真】
  
スズメ/魚を飲み込んだコサギをうらやましそうに見つめるダイサギとコサギ/ハママツナ
  
ダイゼン幼羽2羽/ハママツナの群落の中で採餌するダイゼン幼羽
  
脇羽が黒い/砂浜で休むミユビシギ
  
ミユビシギいつもの光景/ミユビシギ冬羽/シロチドリの小群
  
シロチとミユビの混群/ハマシギ幼羽
  
コメツキガニの親分/ツルシギ幼羽1とアオアシシギ3がメインの被写体だったが、シマアジ♂が偶然いて、そっちをメインに掲載してしまった。
  
日和山に戻る途中、ノビタキに出会った。♀Wと♀1W


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2021年9月9日(金)蒲生干潟

2021年09月09日 | 蒲生海岸

■2021年9月9日(金)12:00-12:44【天気】晴れ曇り【機材】EOSR5+RF100-500mm
【場所】蒲生干潟、七北田川河口、養魚池
【種名】カイツブリ、カルガモ、カワウ、ゴイサギ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アオアシシギ幼羽1、キアシシギ幼羽4、オバシギ幼羽1、トウネン幼羽3、(エリマキシギ幼羽1)、ウミネコ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、ミサゴ、トビ(8科17種)
【メモ】石巻にセイタカシギを見に行ったが空振りで、ヨロネン3羽目を見たが、早く帰ってきたので蒲生に寄って見た。またしても、オオソリ・チュウシャクの姿はなく、今年の秋の渡りはどうなっているのか、心配だ。鳥の海もまったくいない。蒲生ではあまり見ないが、今年はソリハシシギが石巻、鳥の海で多く観察され、おそらく長逗留している。大型カモメ類は9月下旬から入ってくるので楽しみだ。2019年の10月6日に初めてタイミルセグロカモメの夏羽を見ることができた。大型カモメもたくさんいると稀なのが中に入っているので面白い。ちなみにタイミルセグロカモメの第1回冬羽はオオセグロカモメやセグロカモメと全然違うので、いればすぐわかる。秋から冬はいよいよガンとカモメのシーズンだ。
【写真】
  
ずっと昔の橋桁  キアシシギ幼鳥。白い部分は1枚1枚の羽毛の一部
  
ウミネコ、オオセグロカモメ、セグロカモメ1羽/一瞬ヨロネン?よく見るとトウネン
  
同じ個体     オバシギ幼羽  トウネン幼羽。図鑑通り体がほとんど平行
  
アオアシシギ幼羽 ダイサギとコサギが採餌。よく見る風景。ミユビシギがいない。


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蒲生干潟

2021年08月07日 | 蒲生海岸

■2021年7月28日(水)・31日(土)12:29-13:19【天気】晴れ【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】蒲生海岸・干潟
【種名】カルガモ,キジバト,カワウ,アオサギ,ダイサギ,チュウサギ,コサギ,コチドリ2(幼2),キアシシギ夏羽18,イソシギ夏羽1,トウネン夏羽1,ウミネコ,オオセグロカモメ,トビ,ハクセキレイ(9科15種)
【メモ】蒲生にアオ・キ・アカの3種のシギが来ているというので,28日に干潟をぐるっと一周してみたが,1羽のキアシシギさえも見えず,アシワラガニを撮影して帰ってきた。それから31日に行ってみると,キアシシギが18羽,トウネンも1羽いて,この時期としては少し早いが例年通りのシギを観察できた。アオとアカはもっと時間をかけて見える場所で粘らないと出ないと言うことだったが,諦めて帰ってきた。シギチの渡りがいよいよ始まったようだ。まずは成鳥の渡りから始まるので,しっかり見ていきたい。
【写真】

  
アシワラガニ/スナガニか何か他のカニを食べていた/2匹ともアシワラガニ
  
新導流堤     蒲生干潟    コサギ,アオサギ,ダイサギ
  
チュウサギとコサギが真ん中にいる。他はダイサギ/カワウの止まり木も小さくなった/蒲生に残されたクロマツは3本
  
震災前は家々の門の前や道の両側にあった。低いが一応山だった日和山周辺にも。/キアシシギ夏羽     
  
キアシシギ夏羽  トウネン夏羽(同一個体)


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2021年7月29日(水)蒲生海岸

2021年07月29日 | 蒲生海岸

■2021年7月29日(水)11:04-12:24【天気】晴れ【機材】EOSR5+RF100-500mm
【場所】蒲生海岸・干潟
【種名】カルガモ,キジバト,カワウ,ササゴイ,ダイサギ,コサギ,ウミネコ,オオセグロカモメ,トビJR,ハヤブサJ,ハシボソガラス,ハクセキレイ(9科12種)
【メモ】台風8号が去り,大沼のカンムリカイツブリの巣が小さくなってはいたが大丈夫だったのを確認して,蒲生海岸に来た。蒲生は大学野鳥の会時代から何度となく来た広瀬川に次ぐ第2のフィールドだ。震災前の蒲生の町の様子や,家々の門前の松,養魚池,干潟に架けられていた小さな橋などの様子は,いまだ目に浮かぶが,あの津波に生き残ったクロマツには頭が下がる思いだ。ほとんどのクロマツはなくなってしまったが,蒲生の往時を偲ぶことはできる。アシワラガニは津波の後,一時的に見たことがあったが,その後姿を見かけなくなり,最近,また見られるようになったとのことだった。今日はスナガニが,河口に集まったカモメ類やカワウ,コサギ,カルガモの前面で忙しく動いているのを見た。
 導流堤を渡って海岸に出ようとしたが,水位が高く,渡れそうになかったので諦め,シギチを探したが,満水状態でウミネコしか見えなかった。しばらくしてまた戻り,水浴びしているカモメ類を見たが,オオセグロカモメのいくつかの年代の個体がいたくらいだった。夏羽だが,どの個体もかなり摩耗していた。河口を見るとダイサギが餌をとっているのが見えたが,台風後の大波に今にも飲み込まれそうに見えたが,よく見ればあまり波の来ない場所だったようだ。再び導流堤に行ったが,まだ渡れなかった。河口のカモメ類は二度ほど舞い上がったが,1回目はトビ,2回目はハヤブサJだった。とりあえず,台風が去った後の青空と風が吹く蒲生海岸を運動がてら(なら一周したかったが),歩いたのでよかった。


【写真】
  
生き残ったクロマツ 七北田川河口 スナガニ
  
ウミネコ,オオセグロカモメ,カワウ,コサギ,ダイサギ
  
クロマツ     トビJとボソカラスの空中戦でトビの負け
  
オオセグロカモメAdS  トビJ     ハヤブサJ
  
いつも見るAdではなくJが出現    干潟全景


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2021年5月14日(金)蒲生海岸ササゴイの採餌

2021年05月14日 | 蒲生海岸

■2021年5月14日(金)【天気】晴れ曇り【機材】EOSR5+EF500Ⅱ
【場所】蒲生海岸
【種名】ササゴイ(1科1種)
【メモ】ほとんど入れ食い状態でササゴイが小魚を食べていた。ちなみにハヤブサ成鳥がシギチとコアジサシを襲ったあと,唖然として立ち尽くしていたササゴイの姿には何とも言えない憐れさが漂っていた(後日掲載)。
【動画】


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2021年5月14日(金)蒲生海岸・干潟

2021年05月14日 | 蒲生海岸

■2021年5月14日(金)13:58-15:53【天気】晴れ【機材】EOSR5+EF500Ⅱ
【場所】蒲生海岸・干潟
【種名】カワウ,ササゴイ,ダイサギ,シロチドリ2,チュウシャクシギ4,キアシシギ8,キョウジョシギ2,トウネン18,ウミネコ,オオセグロカモメ,コアジサシ,ミサゴ,トビ,オオヨシキリ,ハクセキレイ(9科15種)
【メモ】蒲生海岸は復興工事が終了し,工事車両も見当たらなかった。導流堤も再建された。ここからがまた蒲生干潟の再生が始まるのだろう。津波以前は,養魚場の池と蒲生干潟,七北田川河口全体が野鳥の生息環境になっていた。日和山は低くても山だったが,現在は堤防の上から見下ろす名所になっている。しかし,この日和山を持続させるだけでも多くの方々の努力があったのだと思う。養魚場とあの蒲生地区の狭い舗装道路や郵便局,入口のお店,町並みは跡形もなく消えてしまった。
 さて,日和山から干潟に下ってトウネンとキアシシギの群れを見ていると対岸で,コアジサシが水浴びをしていた。今年はけっこうな数が飛来している。北側から浜に行ったが,波打ち際にミユビシギなどの姿は見えなかった。何と春の渡りで鳥の海でも名取川河口でも蒲生でも,そして,石巻でもミユビシギは見ないでしまった。コアジサシが乱舞する河口導流堤そばの高台の上は見えないが,今年はここで繁殖できるだろう。高潮でヒナや卵が流されない場所が一番だ。導流堤に行くとササゴイが小魚を入れ食い状態で食べていた。水門の上に望遠レンズを載せて,ササゴイが近寄ってくるのを待っていると,すぐ近くまでやってきた。これまで導流堤の流れのところでササゴイが昇ってくる小魚を間近で撮影したことはあるが,上からやや斜めという距離で観察したことはなかったので,とてもおもしろかった。魚を狙う構えや伸びる首には恐れ入った。
何度も見ていい加減飽きてきたところに,七北田川方向から導流堤を越えて低空でハヤブサ成鳥がシギチ,というかキアシシギを狙ってやってきた。狙いをつけられたキアシシギは逃げ回って牡蠣がらの近くに降りて身を低くすると,ハヤブサは近くにいたコアジサシを追いかけ始めた。結局,捕まえられなかったようだが,干潟にいたシギチはちりぢりに逃げていった。ふと目の前のササゴイを見ると「こえー!」という感じで,冠羽を立てたくらいにして呆然としてその場にしばらく立っていた(写真)。
その後,脅威が去ったと思ったのか,再び採餌を始めた。すぐ近くにいたキョウジョシギとトウネンキアシシギも活動を始めた。河口ではダイサギがどんこという感じの魚を捕まえ,上空ではコアジサシが餌を運び,ミサゴが魚を掴んで飛んでいった。この日は最大同時に3羽が,おいしそうなサヨリを何度も運んでいたのを見た。蒲生では久々によい日だった。
【写真】

トウネン夏羽。喉が白くない。

キアシシギ夏羽。メリケンと間違うくらい縞がある個体もいる。/ミサゴ

ササゴイが導流堤の干潟側の石の間で盛んに採餌していた。ほぼ入れ食い状態。

小さい魚だが喉は膨らむようだ。/ハヤブサ急襲/ハヤブサが去った後,しばらく立ち尽くすササゴイ

びっくりのキョウジョシギ♂♀/急に飛び立ったキアシシギ

やっと落ち着いて・・ダイサギ/戻ってきたキアシ/キョウジョシギ夏羽♂

キョウジョシギ夏羽♀/コアジサシ/サヨリを捕まえたミサゴ


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2020年4月19日(日)蒲生干潟

2020年04月26日 | 蒲生海岸

■2020年4月29日(日)10:13-11:31【天気】曇り【機材】EOS7DⅡ+EF500Ⅱ,EOSR+RF24-105
【場所】ビール工場,蒲生干潟,七北田川河口
【種名】カルガモ,コガモ,スズガモ,カワウ,チュウダイサギ,シロチドリ21,ハイイロヒレアシシギ3,ウミネコ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ミサゴ,トビ,ツグミ,スズメ,ハクセキレイ,カワラヒワ,オオジュリン(13科17種)
【メモ】
 低気圧通過の後,外洋を渡るヒレアシシギ類が避難しているのではと思い,蒲生に行ってみた。結果的には鳥の海には大群がいたらしく,蒲生にはほぼ冬羽が2羽と夏羽・冬羽半分の個体が1羽の計3羽がいただけだったが,見ることができたので満足だった。
 蒲生に到着して、堤防の上から双眼鏡で見たが何にもいない。それで誰もいない蒲生をとぼとぼ歩き,干潟へ降りていくと,生えたばかりのハママツナがとてもきれいだった。奥の干潟に通じる水路に向かって歩いて行くと,向こうに何かぼろぼろな感じのシギがいた。夏羽・冬羽混じりのハイイロヒレアシシギだった。それからすぐ近くに2羽の冬羽タイプが鳴きながら飛んできた。1羽は警戒したのか,すぐに干潟の奥の方に飛んで行ってしまったが,もう1羽はすぐ近くに降りて採餌を始めた。そこで水路をじゃぼじゃぼ長靴に水が入ってもお構いなしに,対岸に渡り,夏羽・冬羽の個体を近くで観察した。すぐ近くに寄っても逃げず目の前で,特徴的なくるくる回りをしながら採餌している。しばらくしゃがんで目の前のハイイロヒレアシシギを見ていた。それから,もう1羽の方に行ってこれもまた近くでじっと見る。こちらは干潟の浅いところで採餌しているので,足のひれがよく見えた。この個体は,いろいろ立ち上がったり,くるくる回ったり,いろいろな動作をしておもしろかった。セイタカシギのように胸をはって歩いているのもおもしろい。
 ヒレアシシギはこれくらいにして河口に行くと,最初,遠くから見てカモメかと思ったら,夏羽の北上途中のセグロカモメの小群だった。夏羽のフレッシュな羽衣になると,ちょっと小さく見える傾向がある。その中で,明らかにワシカモメとのハイブリットと思われる個体もいた。なお,ビール工場の方は,繁殖エリアが狭くなっていて,チュウダイサギがしきりに巣材を運んでいるのを観察できた。
 3,4月は例年,報告文書の締め切りで忙しく,満足に鳥見ができず,ブログを書く余裕がないが,今年はコロナで仕事がさらに上乗せで,複雑になっている。金華山沖の海鳥ウォッチングを楽しみにめげずにがんばろうと思う。

【写真】

オオセグロカモメとウミネコが海岸で採餌していた。/七北田川河口から仙台/ハママツナ

夏鳥のチュウダイサギが巣作り中。

チュウサギと,コサギは見当たらず。そもそもエリアが狭くなっている。

この夏羽と冬羽の模様がおもしろかった。この個体はくるくる回りながらひたすら採餌。

こちらの個体のひれはよく見えたが,シャッター速度が遅い。

得意げにではないだろうが,いろいろ歩き回っていた。

第4回冬羽から夏羽になったワシカモメとセグロカモメのハイブリッドと思われる個体。/オオセグロカモメとセグロカモメの第1回冬羽から夏羽/セグロカモメ成鳥夏羽

典型的なセグロカモメの夏羽/河口のカモメ類とスズガモの群れ


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2019年10月25日(金)蒲生海岸

2020年03月31日 | 蒲生海岸

■2019年10月25日(金)10:13-11:50【天気】晴れ【機材】EOS7DⅡ+EF500Ⅱ,EOSR+RF24-105
【場所】蒲生干潟,海岸
【種名】マガモ,カルガモ,オナガガモ,コガモ,カワウ,アオサギ,ダイサギ,コサギ,シロチドリ幼羽2,メダイチドリ幼羽1,コシジロオオソリハシシギ幼羽4,アオアシシギ幼羽6,ハマシギ幼羽6,ウミネコ,セグロカモメ幼鳥,オオセグロカモメ,ミサゴ,トビ,ハシボソガラス,ヒバリ,ムクドリ,スズメ,ハクセキレイ,ホオジロ(14科25種)
【メモ】カモ類が渡来してエクリプスから生殖羽になったオナガガモやマガモがけっこう見られた。オナガガモはオスがまだ尾が長くないというのも笑えるポイントだ。カワウの大群が干潟に大挙していてなかなか壮観だった。以前からいるコシジロなのかあるいは別の群れなのかわからないが,4羽とも腰が白い正真正銘のコシジロオオソリハシシギだった。アオアシシギは奥の干潟にも中央の干潟にもいて,群れで採餌していた。できればコが付く方のシギの方が好きだがいないものは仕方がない。渚でアキアカネとセグロカモメの幼鳥が一緒に飛んでいたのは一興だった。秋の気配の蒲生干潟だった。
【写真】

この日の蒲生の風景

マガモとダイサギ  コガモ   コサギ

カワウ,アオサギ  メダイチドリ幼羽 セグロカモメ幼鳥とアキアカネ

セグロカモメとアキアカネ カワウ オナガガモとマガモ

マガモ アオアシシギ幼羽  コシジロオオソリハシシギ 

コシジロオオソリハシシギ。腰が見えなければほとんど見分けは付かない。

コシジロオオソリ幼羽 ハマシギ幼羽

アオアシシギ幼羽 ウミネコ   オオセグロカモメ


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2019年8月25日(日)蒲生干潟

2020年03月29日 | 蒲生海岸

■2019年8月25日(日)12:20-13:02【天気】晴れ曇り【機材】EOS7DⅡ+EF500Ⅱ
【場所】蒲生干潟
【種名】アオアシシギ幼羽3,トウネン成鳥1・幼羽4,エリマキシギ幼羽♂1♀1(1科3種)
【メモ】例年だと8月の初旬ころからトウネンの夏羽が見られるが,8月の後半はかなりの個体数,種類が渡っている。この日の蒲生はアオアシシギやトウネンが少しいるくらいで,環境の影響もあったかと思うが,種類個体数も少なかった。アオアシシギとトウネンが採餌している海岸側奥の干潟から,砂浜を歩いていると,上空で2羽のシギが飛んできたが,一見してエリマキシギとわかった。あとで写真で見ると,片方が明らかに大きいので,♂と♀だろう。工事がいずれ終わり,干潟と周辺環境が安定してくれば,鳥の数と種類も増えてくることと思う。
【写真】

エリマキシギ幼羽♂♀      アオアシシギ幼羽

アオアシシギ幼羽 トウネン幼羽


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2019年4月16日(火)蒲生干潟

2020年03月29日 | 蒲生海岸

■2019年4月16日(火)10:02-10:16【天気】晴れ【機材】EOS7DⅡ+EF500Ⅱ
【場所】蒲生干潟
【種名】コチドリ3,シロチドリ1,メダイチドリ6(1科3種)
【メモ】火曜日は公休日なので,特に予定もなかったので近場の蒲生干潟に行ってみた。春先に最初に渡ってくるのはコチドリだが,3月下旬にはすでにあちこちで観察できる。蒲生では工事中の荒れ地や海岸側奥の泥質のぬかる干潟の方によくいる。シロチドリはメインは砂浜,メダイチドリは,干潟の牡蠣がたくさんあるあたりにいる。うまく棲み分けができている。もし,この3種が一緒に牡蠣のあたりにいたら,ちょっと異様な感じがするのは自分だけだろうか。そういえば渚にこの3種がトウネン,ミユビシギ,ハマシギなどと一緒に採餌していたら,これもトピックになるかもしれない。
このあと大沼にってみたが,セイタカシギ1羽とコチョウゲンボウの♀が1羽いただけだった。
【写真】

コチドリAd-S         メダイチドリ♂Ad-S,♀Ad-S 

メダイチドリ♂Ad-S,♀Ad-S


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2019年10月6日(日)蒲生海岸

2019年10月09日 | 蒲生海岸

■2019年10月6日(日)11:23-12:27【天気】晴れ【【レンズ】EF500Ⅱ
【場所】蒲生海岸
【種名】カルガモ,キジバト,カワウ,アオサギ,ダイサギ,コサギ,オオソリハシシギ幼羽♀2・♂1(以前からいる個体であればコシジロ),チュウシャクシギ幼羽1,アオアシシギ幼羽4,ウミネコ,オオセグロカモメ,タイミルセグロカモメ夏羽1,ミサゴ,トビ,カワセミ,ヒバリ,セッカ,ムクドリ,スズメ,ハクセキレイ,カワラヒワ(15科22種)
【メモ】大沼は何もいなかったので,蒲生に行ってみた。かなり遠かったが南蒲生の砂浜にミヤコドリらしいシルエットで1羽いたが,すぐ飛んでしまい,写真は撮れなかった。河口は中洲が出ておらず大型カモメ類はいなかった。干潟に戻ってみると対岸にオオソリ,チュウシャク,それにオオセグロカモメの各世代がいた。対岸にわたり,順光でカモメ類を撮影しようとしたら,先程はいなかったセグロカモメ風夏羽がいて,ちょっと感じが違うなと思ってよく見ると,いわゆるタイミルセグロカモメ(ニシセグロカモメとか以前はホイグリン系カモメとかいうカモメ)だった。純正のホイグリンカモメは以前鳥の海で1個体見たが,タイミルセグロカモメは,以前から比較的少数だが毎年観察できる。と言っても,夏羽は初めて見るし,蒲生で見たのは初めてだったのでとてもうれしかった。セグロカモメとはフォルムも違うし,足の色や初列風切りのスポット,冬羽での羽の伸び方も違う。銚子漁港に行けば当たり前に見られるし,南三陸では時々見られる。震災以前の釣師浜や松川浦漁港では幼羽もよく観察できた。9月下旬から10月は,大型カモメ類が繁殖地から南下する途中の群れがよく見られる。セグロカモメはほとんどが県内にはとどまらないが,一部は鳥の海や阿武隈川河口で越冬する。何とかモンゴルカモメを見たいと思っているが,現在のところ銚子漁港でしか見ておらず,県内はまだだ。これまで見た比較的県内で見ることが少ないカモメとしては,アラスカシロカモメ幼羽,カナダカモメ幼羽,ホイグリンカモメ成鳥冬羽を見たが,タイミルセグロカモメの夏羽もその類に入る。ということで,今日は思わず大型カモメ類を見たので満足だった。

【写真】

  

チュウシャクシギ幼羽/タイミルセグロカモメ成鳥夏羽

   

タイミル夏/オオセグロカモメ/オオセグロカモメ成鳥冬羽

  

オオセグロカモメ幼羽/オオセグロカモメ第1回冬羽/ウミネコ第3回冬羽

  

タイミル夏/オオセグロカモメ成鳥負冬羽/オオセグロカモメ第1回冬羽メス型

  

オオセグロカモメ第2回冬羽/タイミル夏羽の嘴,眼瞼,虹彩,足の色

  

オオセグロカモメ成鳥冬羽首伸ばしと縮め/タイミル夏

  

タイミル夏の初列風切のパターン/ウミネコ成鳥冬羽

  

ウミネコ成鳥冬羽/コサギ/オオソリハシシギ幼♀

  

オオソリハシシギ幼♀/♀と♂

 

アオアシシギ幼羽


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2019年9月15日(日)蒲生海岸

2019年09月22日 | 蒲生海岸

■2019年9月15日(日)9:50-10:30【天気】晴れ【【レンズ】EF500Ⅱ
【場所】蒲生干潟,七北田川河口

【種名】マガモ、カルガモ、コガモ、カンムリカイツブリJ、カワウ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、チュウシャクシギJ1、コシジロオオソリハシシギJ3・オオソリハシシギJ1、キョウジョシギJ2、ウミネコ、オオセグロカモメ、ミサゴ、トビ、チョウゲンボウ♀Ad、ヒバリ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ(13科22種)

【メモ】9月6日の夕方、仕事帰りに立ち寄った時に観察したコシジロオオソリ+オオソリの群れ4羽とチュウシャクシギ1羽がまだ干潟に滞在していた。チュウシャクシギは、首のところの後ろの同じ場所の羽毛が逆だっている個体で、同一個体と思われる。オオソリは1羽だけオオソリで残りがコシジロの4羽なので同じだろう。チゴガニがたくさんいてシギたちもエサには困らないようだった。七北田川河口の砂州にオオセグロカモメの各世代の群れがいて、繁殖地から南下しているようだ。そろそろ、セグロカモメの大群も南下する時期となった。河口の砂浜では魚釣りのエサにするイソシジミを大量に採っている人たちがいた。ミヤコドリが以前群れできたときは、このイソシジミをひたすら食べまくっていたことがあった。
【写真】

  

キョウジョシギJ

  

チュウシャクシギJ

  

この2羽はコシジロ。河口の砂州に飛んでいった2羽のうち、1羽がコシジロ

  

コメツキガニ             ハマニガナの花

  

オオセグロカモメとウミネコの群れ   イソシジミの貝殻

  

帰り道、足元からカニを食べていたチュウシャクとキョウジョシギが飛び出してきた。


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2019年9月6日(金)蒲生干潟

2019年09月08日 | 蒲生海岸

■2019年9月6日(金)17:04-17:41【天気】晴れ【レンズ】EF500Ⅱ
【場所】蒲生干潟
【種名】カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオソリハシシギ幼4(コシジロオオソリハシシギ幼♀3オオソリハシシギ幼♂1)チュウシャクシギ幼鳥1、アオアシシギ幼4、キアシシギ幼2+、ウミネコ、ミサゴ、トビ、チョウゲンボウ♀成鳥(7科12種)
【メモ】今日はやや雲もあったが基本的に晴れていたので、例年秋になると撮影している蒲生の夕景色を撮影した。仕事帰りだったのでスタートがまさに夕暮れ時だが、500mmF4レンズはかなりよく撮れる。ハイイロチュウヒを撮影する以外は、ほとんどF4のISO100固定で手持ち撮影している。三脚は重いの持たない。さすがに、レンズを支えている左腕が長時間の撮影では持たないので、時々は休み休み撮影している。
今日の蒲生は、キアシとアオアシシギの鳴き声がして、干潟一帯には秋の気配が漂う。浜ではチョウゲンボウがショウリョウバッタを捕まえて食べていた。干潟ではオオソリハシシギ4とアオアシシギ2、ちょっと離れてチュウシャクシギ1が採餌していた。オオソリはコシジロが4羽中3羽だった。夕日はあまりきれいではなかったが、津波でも残ったマツに大きな夕日が沈むまで干潟で過ごした。
【写真】

  

キアシシギ幼羽/日没前の太陽

  

ホバリングするチョウゲンボウ♀/オオソリハシシギ/チュウシャクシギ

  

チュウシャクシギ/干潟を歩いてしきりに採餌していたオオソリハシシギ

  

オオソリハシシギ            アオアシシギとオオソリ

  

チョウゲンボウ♀/ショウリョウバッタを捕まえた/アオアシシギ

  

アオアシとオオソリ/オオソリハシシギ

  

オオソリハシシギ

  

オオソリハシシギ  4羽中3羽がコシジロ/チュウシャクシギ

  

チュウシャクシギ   沈む夕日


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2019年7月9日(火)蒲生海岸

2019年07月09日 | 蒲生海岸

■2019年7月9日(火)10:50-11:10【天気】曇り【【レンズ】EF500Ⅱ
【場所】蒲生干潟,ビール工場
【種名】カワウ,アオサギ,ダイサギ,チュウサギ,コサギ,アマサギ,カラシラサギ,シロチドリ,ウミネコ,コアジサシ,ミサゴ,オオヨシキリ(6科12種)
【メモ】この時期はわりと珍鳥が出やすいので久しぶりに蒲生に行ってみた。日和山はどこですか?とお年寄りのグループに訊かれたので,そこを行くとありますよ,と教えて差し上げて,さて堤防の上から双眼鏡で河口の方から干潟を探すが,ウミネコとダイサギばかりで,何いない。北側奥の方も見たが何もおらず,これはだめだと思って,ふと正面方向を見たら,ぼさぼさ頭のカラシラサギがいたので,まあ,とりあえずラッキーということで近づいて見ることにした。干潟のあちこちを飛んで餌を探しているようだったが,魚がいないのに怒ったのか,わざとウミネコのそばに舞い降りて威嚇したりしていた。10分ほど見ていたが結局,魚はいない感じだった。だいぶ羽が摩耗したシロチドリの雌が干潟で採餌していた他はシギチは見当たらず,ふと上空を見るとミサゴがコアジサシに攻撃されて逃げていった。
【写真】

カラシラサギ

ダイサギ     ウミネコを威嚇するカラシラサギ

何だか怒ってる感じ ウミネコ成鳥と幼鳥 ミサゴにモビングするコアジサシ


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