私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

元旦の化女沼シジュウカラガン飛び出しは、飛び出す頃に目が覚め、なし。明日はないので、3日頃にでも行くかな。

2009年6月20日(土)蔵王

2009年06月21日 | 宮城蔵王
■2009/6/20(土)11:30-13:30【天気】曇り
【場所】エコーライン~蔵王刈田岳リフト~馬の背・お釜~リフト駐車場~聖山平
【種名】キジバト,アマツバメ,ビンズイ,モズ,カヤググリ,ツグミ,ウグイス,キビタキs,オオルリs,ヒガラ幼鳥,アオジ,ウソ♂♀(11科12種)
【メモ】蔵王には6月と7月に2,3回主にイワヒバリを探しに行っているが,今回はポイントにビンズイ2羽がいただけで見つけられなかった(と言ってもあまり距離は歩かなかったのだが)。ビンズイがリフト降場のすぐ近くで囀っていたので,近寄っていくと近くに3羽いた。いつもは刈田岳の売店まで歩いていくのだが,たくさんの人にうんざりしたのと今日は疲れるのでやめにして,もっぱらイワヒバリを探しに行った。例年いる場所には残雪がなくて環境的にはOKなのだが,いないものはいないので,次回に期待したい。まあしかし,期待したときほど見つけられないものだ。イワカガミは今が一番で,お釜をバックに撮影していた人も2,3人いた。コマクサはまだ開花していないものが,あちこちにあった。
 今回は,ビンズイで終わりという感じで,まあまた来ればと思ってリフトに乗った。今日は遅く来たので駐車場がリフト乗り場に近いところは埋まっていて,下の方に駐車した。とぼとぼ歩いて車まで行くと車の前のたち技にツグミが止まっていた。この時期ここでツグミを見たのは初めてだが,まあ,ツグミだからいいやと思って写真も撮らずに帰ろうとしたが,やっぱり撮っておいた方がいいかと思ったら,飛んでいってしまった。それで飛んでいった辺りに行ってみると,休んでいる2人のハイカーがいて,まさか「ツグミ」はこちらに来ませんでしたかと聞くのも???なので,ちょっと周りを見ると,足下2mくらい先にセイヨウタンポポを食べまくっている鳥がいる。何のことはないウソの♂だ。しばらくそこで写真を撮っていたが,その食欲は本当にすごい。そのうち近くの灌木からすごい勢いで転げるように飛んできたのが♀で,その勢いに押されたか,♂は近くの枝に止まった。そしてまた下に降りてタンポポの柔らかい種子部分を食べまくっていた。頭にタンポポの綿毛をくっつけながら。
 そういえば,リフト周辺やリフトを降りて馬の背に行く道の途中はセイヨウタンポポが咲き誇っていたが,人が歩く道の脇にタンポポがあるわけである。それをウソが食べているというのもまた考えさせられる光景だった。周りはヒナザクラやハクサンチドリ,ムラサキヤシオが咲いていてとてもきれいだった。大学時代は鳥がいないときは,ひたすら高山植物を見ていたが,最近は花の名前もすぐ出てこないなまけ者になってしまった。
【写真】
  
■旧リフトのさびたケーブルや近くのハイマツに止まって囀るビンズイ
  
■囀るビンズイ/お釜北斜面のイワカガミ/お釜北斜面はビンズイお気に入りの囀り岩があちこちにある
  
■コマクサ/リフトで降りながらムラサキヤシオを眺める/目の前にいたウソ♂(プリセットの6mでは焦点が合わず,1.6mにセットし直す)
  
■セイヨウタンポポの茎を踏みつけて倒し,まだ柔らかい種子の部分を食べまくっている。頭に付いているのは綿毛。
  
■羽毛の様子や嘴の様子が近いのでよく分かる。またあまり高山という感じはしない。野原という感じ。
  
■ウソ♂とツグミ。どう見てもただのツグミ。
  
■タンポポを食べているところへメスがやってきて,オスは近くの灌木の枝に。それでもまだ食べている。下に降りてまた食べる。
  
■下に降りてタンポポを引っ張って食べているオス。灌木に止まるメス。
  
■ハクサンチドリ(当然鳥ではない!)/聖山平で見たヒガラの幼鳥


Copyright(C)2009 Shigenobu Aizawa All Rights reserved.