■2012/2/11(土)9:19-14:59【天気】晴れ時々曇り
【場所】北浦,蕪栗沼,周辺田圃,加護坊山周辺
【種名】カワウ,サンカノゴイ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,マガン,オオヒシクイ,オオハクチョウ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ミコアイサ,カワアイサ,トビ,オジロワシ,ノスリ,(ハイイロチュウヒ♂),チュウヒ,ハヤブサ,キジ♀,(クイナ),オオバン,キジバト,コゲラ,ヒバリ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,モズ♂,ジョウビタキ,ツグミ,シジュウカラ,ホオジロ,カシラダカ,オオジュリン,カワラヒワ,ベニマシコ,シメ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(20科44種)
※ハイイロチュウヒと,クイナは1月28日
【メモ】1月28日,2月4日,そして2月11日と3週連続で蕪栗沼に行った。1月28日は午後から4時30分過ぎまでいてハイチュウ♂とクイナをちらっと見ただけ。2月4日に至っては10分しかいなかった。昨年末からサンカノゴイとハイチュウ♂がいると聞いて,見に行っていたのだが,何しろいられる時間が仕事の都合で短く,ついつい,見過ごしていた。しかし,みなさんからいろいろ情報をいただき,「まだ見てないの,1日何回も出ているのに」,「シーズン終わったらいなくなるよ」とか言われ,ついに今日は意を決して,サンカノゴイを見るまで蕪栗沼にいることにした。しかし,仙台を8時前に出たのに東北自動車道は大和-泉間で事故通行止め。やっと大和ICで降りて,大郷町の勝手知ったる道を北浦に向かった。北浦の田圃では雪中,畦でオオヒシクイやマガンが採餌していた。田尻に入ると,加護坊山をバックに同じような風景が広がる。昨年までは雪がこの時期積もることもなかったが,まるで30年昔にもどったような雪の量だ。
さて,蕪栗沼北駐車場に車を置いて歩くことにした。土手を歩いて中間から沼に出ようと土手を降りるとオオヒシクイの群れがいた。枯れヨシ原の陰からレンズを構えると,アオサギが水路から飛び立った。アオサギは関係ありませんということで,またオオヒシクイを見ていると,ふと左手斜めのヨシを挟んだ水路に突っ立ている大きい鳥がいる。3mもない距離で,急いでレンズを向けたが何しろ近すぎてピントが合わない。こっちも驚いたがあっちも我慢できずに飛んで行ってしまった。ここでSさんから電話が入り,「やっと見ました」と御礼を述べた。それからオジロワシや,やたらいるベニマシコなど見ながら,沼を一周し,また中間から沼に出ると,師匠のSさんに出会った。いろいろお話をしながら北駐車場にもどり,サンカノゴイのすごい写真を見せてもらった後,実家に行って昼食を食べ,13時過ぎにもう一度沼に向かった。白鳥地区に到着すると,ちょうど土手を越えて金網が被せられた堤防に降り立ったサギがいる。向こうからやってきてくれたかと喜んで,コンクリートの水路を挟んでサンカノゴイを見る。今度は全身が見える。しばらく擬態していたが,そのうち意味がないと思ったのか,左方向にのっそりと歩き出した。図鑑などにはめったに広いところには出ないと書いてあるが,白鳥地区のサンカノゴイは他の観察情報からしても,昼間からサービス満点だ。さらに近くで見ると肉眼でも足の頑丈さがわかる。顔は周りの色といい,虹彩や瞳の色といい,明らかに爬虫類のシマヘビやトカゲっぽく,陰険に見える。また,サンマ,トビウオの顔に見えないこともない。その大きさは近くで見るとカラスでいえば,ワタリガラスとハシボソガラスで,ヨシゴイなどとはとても比べものにならない。飛べば重爆撃機という感じだ。頸部の太さも凄い。ということで,実は以前から近くで見たいと思っていた憧れの鳥だった。さて,この個体は左の翼の初列と次列の境辺りのどちらかの羽が抜けていて個体識別できる。朝一番に水路で見たのは羽が抜けていないので別個体だ。全部で3羽は確実で,4羽の可能性もあるということだ。今日は,採餌の様子は観察できなかったが,一通り見ることができたので満足だった。
【写真】
■北浦の広大な田圃の畦で採餌するマガン。遠くにも群れが見える。/加護坊山を背景に雪に覆われた田圃で採餌するマガン。この辺りには以前コミミズクがいたのだが最近は見られなくなってしまった。/雪の上にしゃがみ込んで採餌しているマガンの姿をよく見る。
■白鳥地区のオオヒシクイ/サンカノゴイの飛翔/オジロワシ
■冬の青空を飛ぶマガン。とてもきれいだ。この時期ノスリも翼がとても美しい。換羽しているからだろうか。/冷たい風が吹いていた。これが本来の蕪栗沼らしさ。今まであまり風が吹かなかったのが不思議だ。チュウヒの飛翔。
■チュウヒ/水路の畦のマガン/サンカノゴイ
■サンカノゴイ。越流堤を越えてちょうど車の前に飛んできた。
■サンカノゴイの飛翔/どこに隠れているか?/よく見るとヨシの枯れ茎とは違う模様が見えて,アップするとサンカノゴイ。
■さらにアップ。ちょっとひょうきんでもあり,サンマのようでもある。/飛び立つサンカノゴイ
■これを見ると次列風切の1枚が抜けているようだ。
■迫力の飛翔だが,そもそもハヤブサのように風を切って飛べるわけではなく,向かい風にかなり苦労して飛んでいった。
■オオヒシクイとオオハクチョウ/雪中マガン
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【場所】北浦,蕪栗沼,周辺田圃,加護坊山周辺
【種名】カワウ,サンカノゴイ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,マガン,オオヒシクイ,オオハクチョウ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ミコアイサ,カワアイサ,トビ,オジロワシ,ノスリ,(ハイイロチュウヒ♂),チュウヒ,ハヤブサ,キジ♀,(クイナ),オオバン,キジバト,コゲラ,ヒバリ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,モズ♂,ジョウビタキ,ツグミ,シジュウカラ,ホオジロ,カシラダカ,オオジュリン,カワラヒワ,ベニマシコ,シメ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(20科44種)
※ハイイロチュウヒと,クイナは1月28日
【メモ】1月28日,2月4日,そして2月11日と3週連続で蕪栗沼に行った。1月28日は午後から4時30分過ぎまでいてハイチュウ♂とクイナをちらっと見ただけ。2月4日に至っては10分しかいなかった。昨年末からサンカノゴイとハイチュウ♂がいると聞いて,見に行っていたのだが,何しろいられる時間が仕事の都合で短く,ついつい,見過ごしていた。しかし,みなさんからいろいろ情報をいただき,「まだ見てないの,1日何回も出ているのに」,「シーズン終わったらいなくなるよ」とか言われ,ついに今日は意を決して,サンカノゴイを見るまで蕪栗沼にいることにした。しかし,仙台を8時前に出たのに東北自動車道は大和-泉間で事故通行止め。やっと大和ICで降りて,大郷町の勝手知ったる道を北浦に向かった。北浦の田圃では雪中,畦でオオヒシクイやマガンが採餌していた。田尻に入ると,加護坊山をバックに同じような風景が広がる。昨年までは雪がこの時期積もることもなかったが,まるで30年昔にもどったような雪の量だ。
さて,蕪栗沼北駐車場に車を置いて歩くことにした。土手を歩いて中間から沼に出ようと土手を降りるとオオヒシクイの群れがいた。枯れヨシ原の陰からレンズを構えると,アオサギが水路から飛び立った。アオサギは関係ありませんということで,またオオヒシクイを見ていると,ふと左手斜めのヨシを挟んだ水路に突っ立ている大きい鳥がいる。3mもない距離で,急いでレンズを向けたが何しろ近すぎてピントが合わない。こっちも驚いたがあっちも我慢できずに飛んで行ってしまった。ここでSさんから電話が入り,「やっと見ました」と御礼を述べた。それからオジロワシや,やたらいるベニマシコなど見ながら,沼を一周し,また中間から沼に出ると,師匠のSさんに出会った。いろいろお話をしながら北駐車場にもどり,サンカノゴイのすごい写真を見せてもらった後,実家に行って昼食を食べ,13時過ぎにもう一度沼に向かった。白鳥地区に到着すると,ちょうど土手を越えて金網が被せられた堤防に降り立ったサギがいる。向こうからやってきてくれたかと喜んで,コンクリートの水路を挟んでサンカノゴイを見る。今度は全身が見える。しばらく擬態していたが,そのうち意味がないと思ったのか,左方向にのっそりと歩き出した。図鑑などにはめったに広いところには出ないと書いてあるが,白鳥地区のサンカノゴイは他の観察情報からしても,昼間からサービス満点だ。さらに近くで見ると肉眼でも足の頑丈さがわかる。顔は周りの色といい,虹彩や瞳の色といい,明らかに爬虫類のシマヘビやトカゲっぽく,陰険に見える。また,サンマ,トビウオの顔に見えないこともない。その大きさは近くで見るとカラスでいえば,ワタリガラスとハシボソガラスで,ヨシゴイなどとはとても比べものにならない。飛べば重爆撃機という感じだ。頸部の太さも凄い。ということで,実は以前から近くで見たいと思っていた憧れの鳥だった。さて,この個体は左の翼の初列と次列の境辺りのどちらかの羽が抜けていて個体識別できる。朝一番に水路で見たのは羽が抜けていないので別個体だ。全部で3羽は確実で,4羽の可能性もあるということだ。今日は,採餌の様子は観察できなかったが,一通り見ることができたので満足だった。
【写真】
■北浦の広大な田圃の畦で採餌するマガン。遠くにも群れが見える。/加護坊山を背景に雪に覆われた田圃で採餌するマガン。この辺りには以前コミミズクがいたのだが最近は見られなくなってしまった。/雪の上にしゃがみ込んで採餌しているマガンの姿をよく見る。
■白鳥地区のオオヒシクイ/サンカノゴイの飛翔/オジロワシ
■冬の青空を飛ぶマガン。とてもきれいだ。この時期ノスリも翼がとても美しい。換羽しているからだろうか。/冷たい風が吹いていた。これが本来の蕪栗沼らしさ。今まであまり風が吹かなかったのが不思議だ。チュウヒの飛翔。
■チュウヒ/水路の畦のマガン/サンカノゴイ
■サンカノゴイ。越流堤を越えてちょうど車の前に飛んできた。
■サンカノゴイの飛翔/どこに隠れているか?/よく見るとヨシの枯れ茎とは違う模様が見えて,アップするとサンカノゴイ。
■さらにアップ。ちょっとひょうきんでもあり,サンマのようでもある。/飛び立つサンカノゴイ
■これを見ると次列風切の1枚が抜けているようだ。
■迫力の飛翔だが,そもそもハヤブサのように風を切って飛べるわけではなく,向かい風にかなり苦労して飛んでいった。
■オオヒシクイとオオハクチョウ/雪中マガン
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