私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

漁港内にいるウミアイサ♀が潜水して、何か獲物をつかまえたと思ったら、カニだった。少しの時間格闘して飲み込んだ。

2014年3月1日(土)~31日(日)宮崎、小野田

2014年06月19日 | 田谷地沼・宮崎地区
■2014/3/1(土)~3/31(日)
【場所】宮崎、小野田
【種名】オオヒシクイ、マガン、コハクチョウ、オオハクチョウ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、コガモ、ミコアイサ、カワアイサ、カイツブリ、キジバト、カワウ、ダイサギ、コサギ、コチドリ、ユリカモメ、ミサゴ、トビ、ハイタカ、オオタカ、ノスリ、チョウゲンボウ、ハヤブサ、モズ、カケス、オナガ、コクマルガラス5、ミヤマガラス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒバリ、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、タヒバリ、アトリ、カワラヒワ、ベニマシコ、ホオジロ、カシラダカ、オオジュリン(19科47種)
【メモ】加美町宮崎に勤務して3年目の最後の記録。最初にハクチョウ類とガン類の飛来状況だが、大震災1年後の2012年の冬は、積雪のためかそれほど多くの飛来はなかった。2013年の冬は2月下旬から3月下旬まで、雪が順調に溶けていって、マガン、コハクチョウ、ヒシクイの群れが数千羽単位で宮崎、小野田の田んぼに飛来した。サカツラガンも1羽観察した。2014年の冬は、2月中旬にいったんかなり溶けてマガンは数千羽の大群が賀美石地区に飛来したが、その後の豪雪のため飛来数が極端に少なくなった。コハクチョウの群れは千羽以上はいたが、マガンの方はいつも見られる10羽以下のファミリーを中心に、多くても50羽程度しかいなかった。旭地区の田んぼには3月31日までコハクチョウの群れが観察できた。
宮崎・小野田のマガン、コハクチョウは積雪の影響が飛来数に大きく影響する。2月下旬から田んぼを覆う積雪が高度の高い旭地区に向かって日々溶けていき、そこにマガン、コハクチョウが飛来し、採餌する風景は防雪柵が徐々に取り外されていく風景と相まって、山紫水明の里を象徴しているようだ。職場で朝の打ち合わせをしている時間にいつも窓の外をマガンやハクチョウが田んぼに向かって飛んで行く。ハクガンは目撃情報が2013年に何度かあったが、自分自身は見ないでしまった。震災直後の3月(ここに勤務はしていなかったが)と1年後の春は田んぼの線量も高かったはずなので、特にハクチョウ類が泥の田んぼに嘴を突っ込んで採餌していたのは痛ましいことだった。ただ、水田は水の流れがあることから、線量は他の場所と比べれば早いうちに低くなっていた。
 コクマルガラスは今年初めて5羽確認したが、おそらく例年、ミヤマガラスの大群に混じっていたと思う。ミヤマガラスの大群もまた、田んぼの雪解けとともにやってくる。
 鳴瀬川田川合流点は、今年、河川敷の灌木がすべて撤去されたために、ハクチョウ類、カモ類の個体数は激減してしまった。
【写真】
  
■コハクチョウの群れ/薬莱山をバックに飛ぶマガンの群れ/小野田中付近の田んぼに群れるコハクチョウ
  
■宮崎中学校前の田んぼのコハクチョウとマガン。背景は薬莱山、船形連峰
  
■宮崎中学校南東付近の田んぼで採餌するコハクチョウとマガン/同じく宮崎中学校西側の石碑付近の木に群れていたアトリ(1羽しか写っていないが)/旭地区の田んぼのコハクチョウとマガン
  
■コクマルガラス5羽 賀美石地区田んぼ
  
■オオタカ成鳥。すぐ近くにいたが気付かず、飛んでから撮影した時には遅かった写真。/夕暮れ/前船形山と船形山
  
■キセキレイ/コハクチョウ


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