2016年3月2日(水)雪 3.8℃~-2.7℃
「耳の神様」
熱塩温泉の示現寺を後にして坂を下りながら叶旅館に戻った。
旅館に戻る手前に山形旅館がある。その手前に大きな木にしめ縄かざりがあり、大きな洞にたくさんのお椀がぶら下がっていた。自動車で通っていた時には気が付かない。ぶらりと歩きまわったのが新しい発見となった。なんだろうと興味があり写真を撮って、旅館の方に聞いたがよくわからないとの返事。仕方がないのでその日は宴会などで楽しい時間を過ごし就寝。翌朝、チェックアウトをすると、宿の方が昨日の質問に応えて1枚のメモをくれた。
『洞には「耳の神様」が祀られているという。「耳の神様」は通称「ツンボの神様」と呼ばれていた。三本の大木の根元が空洞になっており人間の耳の穴を連想して、ここに昔の人は耳の神様をお祀りしたのです。現在大木は栃の木一本だけです。昔はカエデ(目薬の木)センの木の大木もありましたが通行に被害をおよぼす恐れがありましたので二本は切られてしまいました。
この神様について物語が村人に語り継がれています。ツンボとは方言で耳の聞こえない人のことです。神は大きな栃の木の根穴を祠にして祀られています。昔洞窟のようなところを耳の悪い乙女が毎日手を合わせ行き来していると、いつしか乙女の耳が聞こえるようになりました。
その後耳の神様として方言ツンボの神様といわれたのです。
また、根穴の中に沢山のお椀が飾ってあります。横から見たお椀が耳の形に似ていることからお椀の底に穴を開け、耳の通りや病気が良くなるように奉納されたものです。このような昔ながらの民間信仰が医学の発達した現在にもあります』
車で何気なく通り過ぎてしまっていることでも、ふと立ち止まってみるといろいろな発見があって面白い。熱塩温泉に行った時は「耳の神様」を見つけてお参りしてみてください。特に高齢者の方は・・・・。
このことを調べてくれた旅館の方ありがとうございました。
「耳の神様」
熱塩温泉の示現寺を後にして坂を下りながら叶旅館に戻った。
旅館に戻る手前に山形旅館がある。その手前に大きな木にしめ縄かざりがあり、大きな洞にたくさんのお椀がぶら下がっていた。自動車で通っていた時には気が付かない。ぶらりと歩きまわったのが新しい発見となった。なんだろうと興味があり写真を撮って、旅館の方に聞いたがよくわからないとの返事。仕方がないのでその日は宴会などで楽しい時間を過ごし就寝。翌朝、チェックアウトをすると、宿の方が昨日の質問に応えて1枚のメモをくれた。
『洞には「耳の神様」が祀られているという。「耳の神様」は通称「ツンボの神様」と呼ばれていた。三本の大木の根元が空洞になっており人間の耳の穴を連想して、ここに昔の人は耳の神様をお祀りしたのです。現在大木は栃の木一本だけです。昔はカエデ(目薬の木)センの木の大木もありましたが通行に被害をおよぼす恐れがありましたので二本は切られてしまいました。
この神様について物語が村人に語り継がれています。ツンボとは方言で耳の聞こえない人のことです。神は大きな栃の木の根穴を祠にして祀られています。昔洞窟のようなところを耳の悪い乙女が毎日手を合わせ行き来していると、いつしか乙女の耳が聞こえるようになりました。
その後耳の神様として方言ツンボの神様といわれたのです。
また、根穴の中に沢山のお椀が飾ってあります。横から見たお椀が耳の形に似ていることからお椀の底に穴を開け、耳の通りや病気が良くなるように奉納されたものです。このような昔ながらの民間信仰が医学の発達した現在にもあります』
車で何気なく通り過ぎてしまっていることでも、ふと立ち止まってみるといろいろな発見があって面白い。熱塩温泉に行った時は「耳の神様」を見つけてお参りしてみてください。特に高齢者の方は・・・・。
このことを調べてくれた旅館の方ありがとうございました。