2016年3月16日(水)晴 7.3℃~1.0℃
「お弁当の日で何が育つか」
「子どもが作るお弁当の日」事業を全国で提唱・実践している香川県の元小中学校長竹下和男さんの講演会は15日午後6時半~8時半、会津若松市文化センターで開かれた。この講演会は事業を応援するリオンドールコーポレーション(会津若松市)の主催、市教委、福島民報後援。定員430名。チラシをみてすぐ申し込んだら29・30番のチケットが届いたので夫婦ででかけた。
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竹下さんは「『お弁当で何が育つか』~お弁当の日に託した夢~」と題した講演。
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はじめに、<人はおかれた環境で適応する>のフレーズを提示。そしていくつかの例を話した。
○数名の若い主婦が立ち話。手をつないだ子を見ながら「この子がいなければ、遊べる・・・・」 ○運動会で昼食を作るのが面倒だ。給食で対応してほしい。調理員が反発し休む。その町は運動会は午前中で終わる。○朝食は菓子パンなど・・・。
極端な話だが、親が調理しない家庭で育った子は大人になっても親と同じようになる。
このような現状を憂い、竹下氏は子どもがメニューを決め、買い物、調理、片付けまで一人で行うことが食への関心につながると指摘。親になったら自分の子どもに愛情を持って食事を作り、親子の絆も強まると力説した。
テレビでも放映されたがんの母親と娘、父親の実話「はなちゃんのみそ汁」のスライドを映し出し、親として子どもに何を残すべきかも訴えた。
このスライドを見て胸がつまるおもいだった。
「はなちゃんのみそ汁」とは
――20代で乳がん、結婚・出産をへて肺がんに転移という過酷な運命のなか、余命を覚悟した千恵さんが娘に遺した食と躾。
小学3年生のはなちゃんは毎朝みそ汁をつくる。5歳の誕生日からの日課だ。
「食べることは生きること。1人でも生きられる力を身につけて」と、33歳で亡くなった母・千恵さんと約束したから――。
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竹下氏は、
2001年、香川県の小学校で竹下和男校長(当時)が始めた「弁当の日」。子どもが自分でお弁当を作って学校に持ってくるという取り組みです。 何を作るかを決めることも、買い出しも、調理も、弁当箱に詰めるのも、片付けも、子どもがします。親も先生も、その出来具合を批評も評価もしないという約束です。この取り組みを通じ、子どもたちは感謝の心を知り、自己肯定感が育まれています。失敗の中から多くを学び、生きる力を身に付けています。
大人たちは見守る大切さを知り、子どもの成長を通じて子育てが楽しいと思えるようになっています。家族団らんが増え、家庭に笑顔があふれるようになっています。そんな好循環が「弁当の日」を通じて全国に広がりはじめています。2016年1月21日現在、「弁当の日」実施校は全国で1806校を超えるまでになりました。
親は手伝わないでと保護者に訴えて、献立から片付けまですべて子どもに取り組ませる「弁当の日」の講演・執筆活動をしている。
「お弁当の日で何が育つか」
「子どもが作るお弁当の日」事業を全国で提唱・実践している香川県の元小中学校長竹下和男さんの講演会は15日午後6時半~8時半、会津若松市文化センターで開かれた。この講演会は事業を応援するリオンドールコーポレーション(会津若松市)の主催、市教委、福島民報後援。定員430名。チラシをみてすぐ申し込んだら29・30番のチケットが届いたので夫婦ででかけた。
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竹下さんは「『お弁当で何が育つか』~お弁当の日に託した夢~」と題した講演。
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はじめに、<人はおかれた環境で適応する>のフレーズを提示。そしていくつかの例を話した。
○数名の若い主婦が立ち話。手をつないだ子を見ながら「この子がいなければ、遊べる・・・・」 ○運動会で昼食を作るのが面倒だ。給食で対応してほしい。調理員が反発し休む。その町は運動会は午前中で終わる。○朝食は菓子パンなど・・・。
極端な話だが、親が調理しない家庭で育った子は大人になっても親と同じようになる。
このような現状を憂い、竹下氏は子どもがメニューを決め、買い物、調理、片付けまで一人で行うことが食への関心につながると指摘。親になったら自分の子どもに愛情を持って食事を作り、親子の絆も強まると力説した。
テレビでも放映されたがんの母親と娘、父親の実話「はなちゃんのみそ汁」のスライドを映し出し、親として子どもに何を残すべきかも訴えた。
このスライドを見て胸がつまるおもいだった。
「はなちゃんのみそ汁」とは
――20代で乳がん、結婚・出産をへて肺がんに転移という過酷な運命のなか、余命を覚悟した千恵さんが娘に遺した食と躾。
小学3年生のはなちゃんは毎朝みそ汁をつくる。5歳の誕生日からの日課だ。
「食べることは生きること。1人でも生きられる力を身につけて」と、33歳で亡くなった母・千恵さんと約束したから――。
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竹下氏は、
2001年、香川県の小学校で竹下和男校長(当時)が始めた「弁当の日」。子どもが自分でお弁当を作って学校に持ってくるという取り組みです。 何を作るかを決めることも、買い出しも、調理も、弁当箱に詰めるのも、片付けも、子どもがします。親も先生も、その出来具合を批評も評価もしないという約束です。この取り組みを通じ、子どもたちは感謝の心を知り、自己肯定感が育まれています。失敗の中から多くを学び、生きる力を身に付けています。
大人たちは見守る大切さを知り、子どもの成長を通じて子育てが楽しいと思えるようになっています。家族団らんが増え、家庭に笑顔があふれるようになっています。そんな好循環が「弁当の日」を通じて全国に広がりはじめています。2016年1月21日現在、「弁当の日」実施校は全国で1806校を超えるまでになりました。
親は手伝わないでと保護者に訴えて、献立から片付けまですべて子どもに取り組ませる「弁当の日」の講演・執筆活動をしている。