前奏曲の六番の全体的なイメージはというと…
←ショパンのプレリュード、三曲目。ゆっくりな曲しか弾けないけどこれがまた難しい
高尚な(つもりの)悩みを孤独に嘆いている、ちょっとナルシズム入った女々しい男。ただしイケメンに限る。
といった感じでしょうか。だから、曲は好きだけどアンタは別に好きじゃない、というような。ちょっと距離感に迷うんです。どっぷりとはなかなかいけない。
#注: 勝手なイメージです
ショパン前奏曲No.6 2010年8月7日録音
きっかり1ページに展開されるストーリーは:
(1) 嘆き Step1 ~ Step3 次第に高まるテンション。どう「高尚なつもり」かというとですね、Step3 で、低いところから上がりきって、だんだん降りてくるところが、なんというか、別に私利私欲で嘆いているわけじゃなくてさぁ。。みたいな、かっこつけた感じなんです。
拡張されたStep3に、右手でのっかるフレーズが曲者で、これがいったい何なのか?? が疑問その1。
(2) 嘆き Step1 で始まるけど、Step2ではなくてもっと明るい感じのStep2+。ここはどんな明るさなんだろう、というのが疑問その2。それならStep3+いくんかと思いきや、半端でオープンな感じに途切れる。なんか好材料はあったらしいんだけど、その線はやっぱ違う、ということになったんでしょうか。
(3) ふと内面のつぶやきに戻ったような。そして終わりそうで終わらず、もう一度気を取り直してつぶやき、自分に言い聞かせるように…そしてようやく決着ついたのかな、というところのあと、
(4) もっとずっと寂しくなっちゃった。もう気持ちは決まったけど、すっごくひとりぼっち…
疑問その1のところ、結局よくわかんないけど、とりあえず共感者か理解者でも現れたかなぁと。それで、疑問その2のところは「なんとかなりそう」的な期待感があって、でもやっぱりその人とは相容れないか、共感者がいようがやっぱり解決にならないってことになったか。
で、とりあえずこんな感じで何度も弾いてみたんだけれども、なんかピンとこない。弾いてる間はわりとよさそうに思うんだけど、録音して聞いてみるとなんか、入り込み方が不自然だったり、逆に腰が引けてたり。あと根本的に、左手で歌うのが超下手という問題があることがわかった(というか知ってた)けど、これはすぐどうにかなりそうもないので今回はあまり追求しないことにした。
それでまぁ、後半に括弧付きで出てくる強弱記号(つまり、そういう弾き方もあるというくらいの意味か??)を付けてみたりとか、形から入って、今弾くならこんなところでしょうというのが固まったのが冒頭に貼った録音です。
でもね…いまいち気に入らない。
何がいけないのかなぁと(全部だよっ!! というつっこみは却下)思いながらいろんな人の演奏を聴いているうちに、あることに思い至った。私は、厄介な左手のことをメインに考えていたけれど、実はこの右手でひたすら静かに連打されている八分音符が鍵なのかもしれないと。
つまり、左手が、ナルっぽくいっちゃってても、右手のこのリズムがうまいこと現実との接点を作っているというか人間としてのあり方を支えているというか、ここがうまくバランスよく弾かれていると(音量も、リズムのゆれも)全体がまとまるんです。
例えば、「よいこはまねしてはいけません」的な危険な演奏(ポゴレリチ)も、このありえないくらいの遅さでかろうじて全体をまとめているのは、右手による絶妙な統率の取り方だと思うのね。遅い曲をめっちゃ遅くまとめきるには、ものすごいテクニックが必要なんだわきっと。
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高尚な(つもりの)悩みを孤独に嘆いている、ちょっとナルシズム入った女々しい男。ただしイケメンに限る。
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(1) 嘆き Step1 ~ Step3 次第に高まるテンション。どう「高尚なつもり」かというとですね、Step3 で、低いところから上がりきって、だんだん降りてくるところが、なんというか、別に私利私欲で嘆いているわけじゃなくてさぁ。。みたいな、かっこつけた感じなんです。
拡張されたStep3に、右手でのっかるフレーズが曲者で、これがいったい何なのか?? が疑問その1。
(2) 嘆き Step1 で始まるけど、Step2ではなくてもっと明るい感じのStep2+。ここはどんな明るさなんだろう、というのが疑問その2。それならStep3+いくんかと思いきや、半端でオープンな感じに途切れる。なんか好材料はあったらしいんだけど、その線はやっぱ違う、ということになったんでしょうか。
(3) ふと内面のつぶやきに戻ったような。そして終わりそうで終わらず、もう一度気を取り直してつぶやき、自分に言い聞かせるように…そしてようやく決着ついたのかな、というところのあと、
(4) もっとずっと寂しくなっちゃった。もう気持ちは決まったけど、すっごくひとりぼっち…
疑問その1のところ、結局よくわかんないけど、とりあえず共感者か理解者でも現れたかなぁと。それで、疑問その2のところは「なんとかなりそう」的な期待感があって、でもやっぱりその人とは相容れないか、共感者がいようがやっぱり解決にならないってことになったか。
で、とりあえずこんな感じで何度も弾いてみたんだけれども、なんかピンとこない。弾いてる間はわりとよさそうに思うんだけど、録音して聞いてみるとなんか、入り込み方が不自然だったり、逆に腰が引けてたり。あと根本的に、左手で歌うのが超下手という問題があることがわかった(というか知ってた)けど、これはすぐどうにかなりそうもないので今回はあまり追求しないことにした。
それでまぁ、後半に括弧付きで出てくる強弱記号(つまり、そういう弾き方もあるというくらいの意味か??)を付けてみたりとか、形から入って、今弾くならこんなところでしょうというのが固まったのが冒頭に貼った録音です。
でもね…いまいち気に入らない。
何がいけないのかなぁと(全部だよっ!! というつっこみは却下)思いながらいろんな人の演奏を聴いているうちに、あることに思い至った。私は、厄介な左手のことをメインに考えていたけれど、実はこの右手でひたすら静かに連打されている八分音符が鍵なのかもしれないと。
つまり、左手が、ナルっぽくいっちゃってても、右手のこのリズムがうまいこと現実との接点を作っているというか人間としてのあり方を支えているというか、ここがうまくバランスよく弾かれていると(音量も、リズムのゆれも)全体がまとまるんです。
例えば、「よいこはまねしてはいけません」的な危険な演奏(ポゴレリチ)も、このありえないくらいの遅さでかろうじて全体をまとめているのは、右手による絶妙な統率の取り方だと思うのね。遅い曲をめっちゃ遅くまとめきるには、ものすごいテクニックが必要なんだわきっと。
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