またろうに言うことがあって子供部屋を開けようとしたら…開かない。
←とにかくまったり日々を過ごしちゃうんだよね
ちょうどドアの向こうの床にべったり、またろうが寝そべっておりバリケード状態(-_-;; 「なんでそんなとこに寝てるの??」
「だってここの床が一番ひんやりしてるんだよ~(^-^)」
…確かに、クーラーの風がまっすぐドアに当たると、この床に下りてくるという寸法になるわけだが。
図書館で借りて読んでいる本に「恐竜スーのおくりもの」(松園直美、主婦の友社)というのがあって、これに書かれているコースケくんが紛れもなくまたろう族なのだ。小学校一年生のとき、なかなか帰ってこないコースケくんを心配したお母さんが学校へ迎えに行くと、コースケくんはなんだか校長先生とタメ口きいててすっごく仲が良さそうだ。びっくりして「どうして校長先生と仲良しなの?」と聞くと、
「あのねぇ~、校長室の前の廊下でゴロゴロしてたら、校長先生が出てきて、友達になった」
なんでそんなところでゴロゴロしてたかというと、校長先生の部屋はエアコンが入っていて、廊下がひんやりしてるからだって…。
そもそも、なんでコースケくんがその日なかなか帰ってこなかったかというと、一学期の終わりの日で荷物が山のようにあり、それを分担して持ってくれた上級生たちを従えて楽しくゆっくり談笑しながら帰ってたからなのだ。ははは(^^;;
計画的に持って帰るってことをしないんだよねぇ…彼らは…(-_-#
まぁそれはともかくとして、この本は、またろう族を第一子にもうけて戸惑う母が、子どもに振り回されて右往左往しながらも、子どもの興味の赴くところに向けて併走しつつ見守りつつ手助けしつつ、うまく「熱中」を伸ばすことができた体験談なのだ。
小学校二年生のとき、図工の時間に「化石を作ろう」という活動があり、もちろんそれは本物の化石ではなかったんだけれど、コースケくんは「化石」というものに興味をもった。
ここで、コースケくんがまたろうと違うところのひとつは、またろうと違ってすでに読書力をものにしていたところだ。もちろん授業中に関係ない本に熱中しているなどの困ったことはあったんだけど、興味のタマゴを手がかりに、本でどんどん知識とさらなる興味を広げて、ぐんぐん恐竜の世界に引き込まれていくことができた。お母さんも、コースケくんが興奮してそういった話を次々してくるのを、よく聞いてやってたみたい。
そのころ、たまたま見かけて録画できた番組に、「巨大恐竜の化石をさがせ 化石ハンター スーの冒険」という、ティラノサウルスの貴重な化石の話があり、コースケくんはこのすばらしい化石にも、そしてその化石を見つけたスーザンさんにもカンペキに魅了されたのだ。
それからコースケくんは、テレビ局に手紙を書き、送り先を教えてもらって博物館とスーザンさんに手紙を書き…そして返事といっしょにもらった本を知り合いの人に訳してもらってそれを自由研究にまとめて…数年かかってどんどん発展させていった。もちろん、お母さんもアドバイスはしたし、校長先生もすごく心のこもった励ましをしてくれたり、恐竜好きを聞いた人がまとめて恐竜の本をプレゼントしてくれたり、たくさんの人がコースケくんを助けてくれたのだけど、コースケくんのパワーと、人を引き込む魅力がそうさせたんだと思う。
そしてコースケくんが中二のときには、スーとスーザンさんが日本に来て、夢の対面を果たすことができた。この場面はほんとに感動モノ。コースケくんはいつかアメリカに行きたいと思って英会話を一生懸命習っていたんだけど、そんなものは頭からすっとんでしまってあんまり役には立たなかった。でも不思議とスーザンさんのいってることはわかったし、スーザンさんもコースケくんのいうことはわかったようだ。
コースケくんは別れ際に、自由研究をまとめたスケッチブックを取り出して、スーザンさんからサインとコメントをもらう。そしてスーザンさんは静かにコースケのお母さんに近づいてきてこういうのだ。
「コースケはすてきな子どもね。あなたはきっとこれまで、彼の興味や好奇心を大切にサポートしてきたのね。それはあなたが彼にプレゼントしたすばらしい贈り物だわ。あなたもすてきなお母さんよ」
このお母さんも、運動会などで「ちゃんとしていない」コースケくんに苛立ったり、先生からコースケくんの難点を指摘されたときに「家庭での育て方に問題があるのでは」と言われたかのように感じて落ち込んだりして、育てにくい子どもを持った親が必ず通る道を一通り歩んでいるように見える。そして「窓際のトットちゃん」の本になぐさめられたり、今はもうトモエ学園がないことを残念がったり…
でも、私と違う部分は、焦って自分の興味で誘導しようとしないこと、そうではなくて、本人の興味の方向に沿ってじっくり話を聞いてあげてたことかな。
もちろん、コースケくんとまたろうもいろいろ違うんだけれど(でもものすごくイメージがダブる子ではある)。またろうは、中学受験もしないのに、では何をしたかというとよくわからない茫漠とした小学校時代を過ごし…いや、「茫漠」というより、主観的には(ただ生活をまわすだけで)ものすごく余裕がなく、ひたすら走っていたような。ともかく結果的に、何も目に見える成果物を残させてやることができなかった。
別に、大人の目に見える成果物がなくてもいいんだけど、そういうものがあれば、わかりやすく自信にもつながるし、将来への足がかりにもなると思う。またろうにとってロボコンゼミはそういうものになるのかと思ったがそうではないらしい。今の興味は遊戯王カードとラノベとラノベとラノベか…(-_-)
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←とにかくまったり日々を過ごしちゃうんだよね
ちょうどドアの向こうの床にべったり、またろうが寝そべっておりバリケード状態(-_-;; 「なんでそんなとこに寝てるの??」
「だってここの床が一番ひんやりしてるんだよ~(^-^)」
…確かに、クーラーの風がまっすぐドアに当たると、この床に下りてくるという寸法になるわけだが。
図書館で借りて読んでいる本に「恐竜スーのおくりもの」(松園直美、主婦の友社)というのがあって、これに書かれているコースケくんが紛れもなくまたろう族なのだ。小学校一年生のとき、なかなか帰ってこないコースケくんを心配したお母さんが学校へ迎えに行くと、コースケくんはなんだか校長先生とタメ口きいててすっごく仲が良さそうだ。びっくりして「どうして校長先生と仲良しなの?」と聞くと、
「あのねぇ~、校長室の前の廊下でゴロゴロしてたら、校長先生が出てきて、友達になった」
なんでそんなところでゴロゴロしてたかというと、校長先生の部屋はエアコンが入っていて、廊下がひんやりしてるからだって…。
そもそも、なんでコースケくんがその日なかなか帰ってこなかったかというと、一学期の終わりの日で荷物が山のようにあり、それを分担して持ってくれた上級生たちを従えて楽しくゆっくり談笑しながら帰ってたからなのだ。ははは(^^;;
計画的に持って帰るってことをしないんだよねぇ…彼らは…(-_-#
まぁそれはともかくとして、この本は、またろう族を第一子にもうけて戸惑う母が、子どもに振り回されて右往左往しながらも、子どもの興味の赴くところに向けて併走しつつ見守りつつ手助けしつつ、うまく「熱中」を伸ばすことができた体験談なのだ。
小学校二年生のとき、図工の時間に「化石を作ろう」という活動があり、もちろんそれは本物の化石ではなかったんだけれど、コースケくんは「化石」というものに興味をもった。
ここで、コースケくんがまたろうと違うところのひとつは、またろうと違ってすでに読書力をものにしていたところだ。もちろん授業中に関係ない本に熱中しているなどの困ったことはあったんだけど、興味のタマゴを手がかりに、本でどんどん知識とさらなる興味を広げて、ぐんぐん恐竜の世界に引き込まれていくことができた。お母さんも、コースケくんが興奮してそういった話を次々してくるのを、よく聞いてやってたみたい。
そのころ、たまたま見かけて録画できた番組に、「巨大恐竜の化石をさがせ 化石ハンター スーの冒険」という、ティラノサウルスの貴重な化石の話があり、コースケくんはこのすばらしい化石にも、そしてその化石を見つけたスーザンさんにもカンペキに魅了されたのだ。
それからコースケくんは、テレビ局に手紙を書き、送り先を教えてもらって博物館とスーザンさんに手紙を書き…そして返事といっしょにもらった本を知り合いの人に訳してもらってそれを自由研究にまとめて…数年かかってどんどん発展させていった。もちろん、お母さんもアドバイスはしたし、校長先生もすごく心のこもった励ましをしてくれたり、恐竜好きを聞いた人がまとめて恐竜の本をプレゼントしてくれたり、たくさんの人がコースケくんを助けてくれたのだけど、コースケくんのパワーと、人を引き込む魅力がそうさせたんだと思う。
そしてコースケくんが中二のときには、スーとスーザンさんが日本に来て、夢の対面を果たすことができた。この場面はほんとに感動モノ。コースケくんはいつかアメリカに行きたいと思って英会話を一生懸命習っていたんだけど、そんなものは頭からすっとんでしまってあんまり役には立たなかった。でも不思議とスーザンさんのいってることはわかったし、スーザンさんもコースケくんのいうことはわかったようだ。
コースケくんは別れ際に、自由研究をまとめたスケッチブックを取り出して、スーザンさんからサインとコメントをもらう。そしてスーザンさんは静かにコースケのお母さんに近づいてきてこういうのだ。
「コースケはすてきな子どもね。あなたはきっとこれまで、彼の興味や好奇心を大切にサポートしてきたのね。それはあなたが彼にプレゼントしたすばらしい贈り物だわ。あなたもすてきなお母さんよ」
このお母さんも、運動会などで「ちゃんとしていない」コースケくんに苛立ったり、先生からコースケくんの難点を指摘されたときに「家庭での育て方に問題があるのでは」と言われたかのように感じて落ち込んだりして、育てにくい子どもを持った親が必ず通る道を一通り歩んでいるように見える。そして「窓際のトットちゃん」の本になぐさめられたり、今はもうトモエ学園がないことを残念がったり…
でも、私と違う部分は、焦って自分の興味で誘導しようとしないこと、そうではなくて、本人の興味の方向に沿ってじっくり話を聞いてあげてたことかな。
もちろん、コースケくんとまたろうもいろいろ違うんだけれど(でもものすごくイメージがダブる子ではある)。またろうは、中学受験もしないのに、では何をしたかというとよくわからない茫漠とした小学校時代を過ごし…いや、「茫漠」というより、主観的には(ただ生活をまわすだけで)ものすごく余裕がなく、ひたすら走っていたような。ともかく結果的に、何も目に見える成果物を残させてやることができなかった。
別に、大人の目に見える成果物がなくてもいいんだけど、そういうものがあれば、わかりやすく自信にもつながるし、将来への足がかりにもなると思う。またろうにとってロボコンゼミはそういうものになるのかと思ったがそうではないらしい。今の興味は遊戯王カードとラノベとラノベとラノベか…(-_-)
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