秋田二日目のテーマは、はなひめの希望により「海を見る」に決定。
←日本海、サヨリ、なまはげ、そして人情。充実の秋田旅行でした。
男鹿半島の中でも、「ざっぱーん」と絶景の日本海を見るなら、先っぽのとがったところ(入道崎)に行くものらしいけど、はなひめと私は「足(車)」がないので、そこまで行けるかどうかわからない。というか、行って、新幹線の時間までに秋田に帰れるかどうかがわからない。
路線としては、まず秋田から男鹿まで電車で一時間くらい。それから、入道崎まで路線バスがあって一時間くらいなので、例えば朝起きてごはん食べてチェックアウトして、九時に男鹿駅、十時に入道崎、二時間で遊んで昼ごはん、それから一時に男鹿駅、二時に秋田駅、おみやげ買って三時に新幹線。となりゃ完璧だが、そう都合よく行くわけがないわな。
とりあえず、電車で男鹿駅のひとつ手前の羽立までいって(バスに乗り換えるならそこらしい)バスの時刻表を見て考えることにした。
電車には、なまはげの顔も描いてあったりして観光を意識しているようだが、中にいる人たちはほとんどが地元中高生。なんで中高生かというと、大人は車で移動しているからだろうか??
羽立で降りてみたが、案の定、すかっとさわやかな時刻表で、行ったっきり帰って来れないことが判明。ま、じゃ、男鹿駅まで行きましょうかね。それにしても、観光客いないなぁ。昨日の夜、竿灯祭りではあれだけいたのに。
無人駅で電車に乗るときは、機械のボタンを押してこういうチケットをもらう。
男鹿駅では、観光案内所で地図をもらって、「歩いていける範囲で海を見るには」といって教えてもらった。「マリンパーク」というのが歩いて10分ちょっとだって。
観光案内所のディスプレイ↓
駅前のコンビニで、お握りと、日焼け止めを買う。マリンパークへの長い一本道を歩いていく途中も、誰にも会わない。マリンパークに着くと、とにかくだだっ広い芝生があって、芝生の手入れをしてる人しかいない。ゲートボール場は賑わっている。じりじり照りつける日光をよける東屋はいくつかある。海がある。しかし直線でひたすら固められた海辺で、風情もなにもあったものではなく、なるほど観光客がいないわけだ。
でも海を見たには違いないし、お握り食べるベンチはあるし、ここで暇をつぶして帰ろう、と思っていた。堤防の上では、釣り人が五、六人。暇なのでそちらを見物しにいってみた。
しばらく見ていると、コンスタントに釣果をあげているのはこの方のみ。
釣れているのはサヨリ。はなひめはこの人の手元に釘付けで、写真取りまくり。コマセ(まき餌)とオキアミの両方をセットしてから、いきおいよく飛ばして堤防より遠くに(つまりサヨリがまとまっているあたり??)落とすのがミソらしくて、うまくぽちゃんといくと、かかるときはすぐかかる。ダメなときはダメ。
その間にぽつぽつと雑談。東京からきた、海をみて12時半の電車で秋田に戻る、風が気持ちいいですね…とかそんなことを話していると、その方は地元の人ではなくて神奈川の人であることがわかった。
知人の持ち物である廃屋みたいなところをタダ同然で借りて、一年の半分は(釣りのために)男鹿で過ごすようになって10年経つそうだ。釣りはもっと前から好きだったそうで(山歩き→渓流釣り→海釣りという順番)、朝ちょっと海にいって朝ごはんの魚を釣ってくる、というような生活が夢だったそうたが、年金暮らしになってその夢をかなえたというわけ。
今では地元の人たちと馴染みになって、おかずをもらったり野菜をもらったり(逆に魚をあげているのだろう)、こっちは物価も安いので「月二万円でリッチな生活ができる」のだとか。ガソリン代とタバコ代くらいってこと??
なんか、その人がやってると次々釣れるらしかったが(ほかの人はほとんど釣れず)、たくさん釣ってもさばくだけで疲れちゃうし一人では食べきれないから困るんだって。それで、数匹その日の分が釣れたらやめるそうで、片付けにかかりながらその方がいうには。
「せっかく東京から来て、見る海がこれだけじゃね。私の車でよかったら乗りなさい」えっ(o_o;;
そこで、ご好意に甘えることにして、地元釣り人のおじさんからも「しっかり案内してやって!!」とか言われて送り出してもらう。とりあえず目指すのはゴジラ岩。要するに、岩のごつごつした海岸の、観光スポット。
「それだったらもっと早く切り上げれば入道崎までいけたなぁ~」などとおじさんはおっしゃっているが、いえいえ十分です。なにせ歩く範囲で終わらせようとしてたんだからねぇ。
というわけで奇跡のゴジラ岩ですよ。
このへんの海はほんとにきれいで。シュノーケリングしてる人もいた。空が広い!! 海が美しい!! おじさんありがとう!!
ここまで来れたんで、電車は一本遅れてもいいか(新幹線には間に合う)と思ったんだけど、おじさんは時間を気にして飛ばしてくれた。男鹿駅に着いたときは、ちょうどぴったり微妙に間に合ってしまって、お礼を~と言う私をさえぎって「ほら乗れるよ、早くいきなさい」。連絡先も聞けずに別れてしまったけれど。ほんとうにお世話になりました。
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男鹿半島の中でも、「ざっぱーん」と絶景の日本海を見るなら、先っぽのとがったところ(入道崎)に行くものらしいけど、はなひめと私は「足(車)」がないので、そこまで行けるかどうかわからない。というか、行って、新幹線の時間までに秋田に帰れるかどうかがわからない。
路線としては、まず秋田から男鹿まで電車で一時間くらい。それから、入道崎まで路線バスがあって一時間くらいなので、例えば朝起きてごはん食べてチェックアウトして、九時に男鹿駅、十時に入道崎、二時間で遊んで昼ごはん、それから一時に男鹿駅、二時に秋田駅、おみやげ買って三時に新幹線。となりゃ完璧だが、そう都合よく行くわけがないわな。
とりあえず、電車で男鹿駅のひとつ手前の羽立までいって(バスに乗り換えるならそこらしい)バスの時刻表を見て考えることにした。
電車には、なまはげの顔も描いてあったりして観光を意識しているようだが、中にいる人たちはほとんどが地元中高生。なんで中高生かというと、大人は車で移動しているからだろうか??
羽立で降りてみたが、案の定、すかっとさわやかな時刻表で、行ったっきり帰って来れないことが判明。ま、じゃ、男鹿駅まで行きましょうかね。それにしても、観光客いないなぁ。昨日の夜、竿灯祭りではあれだけいたのに。
無人駅で電車に乗るときは、機械のボタンを押してこういうチケットをもらう。
男鹿駅では、観光案内所で地図をもらって、「歩いていける範囲で海を見るには」といって教えてもらった。「マリンパーク」というのが歩いて10分ちょっとだって。
観光案内所のディスプレイ↓
駅前のコンビニで、お握りと、日焼け止めを買う。マリンパークへの長い一本道を歩いていく途中も、誰にも会わない。マリンパークに着くと、とにかくだだっ広い芝生があって、芝生の手入れをしてる人しかいない。ゲートボール場は賑わっている。じりじり照りつける日光をよける東屋はいくつかある。海がある。しかし直線でひたすら固められた海辺で、風情もなにもあったものではなく、なるほど観光客がいないわけだ。
でも海を見たには違いないし、お握り食べるベンチはあるし、ここで暇をつぶして帰ろう、と思っていた。堤防の上では、釣り人が五、六人。暇なのでそちらを見物しにいってみた。
しばらく見ていると、コンスタントに釣果をあげているのはこの方のみ。
釣れているのはサヨリ。はなひめはこの人の手元に釘付けで、写真取りまくり。コマセ(まき餌)とオキアミの両方をセットしてから、いきおいよく飛ばして堤防より遠くに(つまりサヨリがまとまっているあたり??)落とすのがミソらしくて、うまくぽちゃんといくと、かかるときはすぐかかる。ダメなときはダメ。
その間にぽつぽつと雑談。東京からきた、海をみて12時半の電車で秋田に戻る、風が気持ちいいですね…とかそんなことを話していると、その方は地元の人ではなくて神奈川の人であることがわかった。
知人の持ち物である廃屋みたいなところをタダ同然で借りて、一年の半分は(釣りのために)男鹿で過ごすようになって10年経つそうだ。釣りはもっと前から好きだったそうで(山歩き→渓流釣り→海釣りという順番)、朝ちょっと海にいって朝ごはんの魚を釣ってくる、というような生活が夢だったそうたが、年金暮らしになってその夢をかなえたというわけ。
今では地元の人たちと馴染みになって、おかずをもらったり野菜をもらったり(逆に魚をあげているのだろう)、こっちは物価も安いので「月二万円でリッチな生活ができる」のだとか。ガソリン代とタバコ代くらいってこと??
なんか、その人がやってると次々釣れるらしかったが(ほかの人はほとんど釣れず)、たくさん釣ってもさばくだけで疲れちゃうし一人では食べきれないから困るんだって。それで、数匹その日の分が釣れたらやめるそうで、片付けにかかりながらその方がいうには。
「せっかく東京から来て、見る海がこれだけじゃね。私の車でよかったら乗りなさい」えっ(o_o;;
そこで、ご好意に甘えることにして、地元釣り人のおじさんからも「しっかり案内してやって!!」とか言われて送り出してもらう。とりあえず目指すのはゴジラ岩。要するに、岩のごつごつした海岸の、観光スポット。
「それだったらもっと早く切り上げれば入道崎までいけたなぁ~」などとおじさんはおっしゃっているが、いえいえ十分です。なにせ歩く範囲で終わらせようとしてたんだからねぇ。
というわけで奇跡のゴジラ岩ですよ。
このへんの海はほんとにきれいで。シュノーケリングしてる人もいた。空が広い!! 海が美しい!! おじさんありがとう!!
ここまで来れたんで、電車は一本遅れてもいいか(新幹線には間に合う)と思ったんだけど、おじさんは時間を気にして飛ばしてくれた。男鹿駅に着いたときは、ちょうどぴったり微妙に間に合ってしまって、お礼を~と言う私をさえぎって「ほら乗れるよ、早くいきなさい」。連絡先も聞けずに別れてしまったけれど。ほんとうにお世話になりました。
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