ふみさんの日々雑感

生活の事、家族の事、大好きなサッカーの事・・・日々いろいろ

真夜中に目が覚めて

2008-07-18 23:07:18 | Weblog
突然、パッチリと目が覚めた。周りはコトっとも音がしない。シーンとした真夜中。

何で目が覚めたのだろう?

ビックリするくらい明るい。気が付くと私は青い月の光の中だった。ガラス戸のベランダの向こうに丸いお月様が、ぽっかりと雲から顔を覗かせていた。たった今、雲から顔を出したばかりのように。

私の寝ている部屋は障子戸を開けてあるので、急に雲から出た月の光が顔に当たったので目が覚めたのだろうか。

隣のカーテンの無いリビングの絨毯の上にも、くっきりと窓の形に月の光が輝いている。

手を月の光の中にかざして見る。満月の光を浴びて、狼女になっていないかと期待して。変身したいほどに、全身に青い月の光を浴びていた。

死んだおばあちゃんが、言っていた詩を思い出す。

“雪や氷に閉ざされて、今宵の月は真夜中にあり”

子供の頃、貧しい田舎の農家の子は絵本なんて知らなかった。寝る時は、忙しい父や母の変わりに、おばあちゃんが昔話をしてくれる。でも、いつも怖い怖い昔話。鬼婆だの、狸や狐が騙す話だの、子供がさらわれる話だの。

私も妹も怖くておばあちゃんに、しっかりとしがみ付き硬く目をつむって聞いている。硬く目をつむっているから、いつの間にか眠ってしまう。でも、怖い夢を見た。

そんな中で、よく色んな詩なのか、聞かせてくれた。ほとんど忘れてしまったけど、コレだけは覚えている。

私の子供達が小さい時、絵本や童話を読んで聞かせながら、おばあちゃんも、こんな本があったなら、どんなにおばあちゃん自身が楽しかっただろうに、そして、子供の私も楽しかったのにと、よく思った。

夜中に、目が覚めて、月が出ていると、なぜか、死んだおばあちゃんの事を思い出す。小学校の低学年で亡くなったので、そんなに記憶はないけれど・・・。


コメント
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