久しぶりに、本当に久しぶりに試写会に娘と行って来た。あの「ホテル・ルワンダ」の監督の感動作という事で。
二つの家族の日常がたんたんと始まる。
被害者の四人家族。仲の良い父と母とお兄ちゃんと可愛い妹。公園でお兄ちゃんの演奏会を楽しむ。蛍を取ってビンに入れて楽しそうな妹。帰りの車の中で「蛍を飼いたい」と言う娘に、母は「直ぐに死んでしまうから、逃がしてあげなさい」渋る娘に母は「蛍の命は短いのだから、かわいそうでしょ。逃がしてあげなさい」と。
帰りの車の中で、娘がどうしてもトイレに行きたいと言うので。途中のガソリンスタンドに寄る。母と娘は走ってトイレに。父は車の外に出て何となく佇む。息子は、蛍のビンを持って道路の傍の草むらに行く。
もう一つの家族。離婚した妻に引き取られている息子と会える日。“レッドソックス”の大好きな息子と野球観戦で楽しい時間を送る。でも、試合が長引き、何回か元妻から電話が入る。帰りの車の中でも、元妻からの電話に、試合が長引いて帰りが遅くなった事をグチグチ言いながらの片手運転で、対向車と接触しそうになりハンドルを切った時、少年を跳ね飛ばしてしまった。
レッドソックスとの試合を楽しそうに話していた少年はシートベルトをしていなかった為、急ブレーキで目をダッシュボードにぶつけてしまう。父親は少年を跳ねた事と、息子が「パパ、目が痛い!」と泣き叫ぶ声とで動転してしまう。「ルー!ルーカス!」と息子を見、横たわる少年を見、そのまま逃げてしまう。
車の急ブレーキの音にビックリして、振り向いた幸せな父親の目に道路に横たわる息子が。そして、黒い車が走り去って行く。チラッと帽子を被った男が窓に見えたが・・・。
それからの息子を無くしたイーサンの苦しみ。息子が死んだのは「私が蛍を逃がせといったからだ」と自分を責める母。大好きなお兄ちゃんがいなくなった妹の悲しみ。
自分の息子と同じ年頃の少年をひき逃げしてしまったと苦悩する弁護士。皮肉な運命のいたずらでイーサンの弁護を引き受けさせられた苦しみ。
警察は頼りにならないと、自分で犯人を探すイーサン。夫婦の関係が崩壊して、犯人探しにのめり込んでいく。
犯人を問い詰めるイーサン。苦しかった、殺してくれ、自分では死ねない、と泣く犯人。
ヨレヨレになり家の外に座り込むイーサン。離婚寸前だった妻に「あの子に会いたい!!」としがみ付いて、始めて号泣するイーサン。
ひき逃げ犯の弁護士は、最愛の息子に「ゆるしてくれ」とビデオメッセージを残して警察に自首する。電気を消したベットの上で、背中を丸めてビデオメッセージを見つめる弁護士の息子の悲しみ。
最近は交通事故だけではなく、無差別殺人で突然、最愛の子供・兄弟姉妹・親・友人を奪われる事件が多い。突然に未来を奪われた人達の残された関係者の心の嘆きはいかばかりだろう。想像しただけで、胸が痛む。
たかが映画でも、やっぱり、哀れで涙がこぼれた。私の父は平均寿命を遥かに超え、天寿を全うした。それでも、やっぱり、時々、会いたくて胸がジワ~とする事がある。
タンスの上の遺影の父は60代の顔で永遠の微笑みを浮かべている。
二つの家族の日常がたんたんと始まる。
被害者の四人家族。仲の良い父と母とお兄ちゃんと可愛い妹。公園でお兄ちゃんの演奏会を楽しむ。蛍を取ってビンに入れて楽しそうな妹。帰りの車の中で「蛍を飼いたい」と言う娘に、母は「直ぐに死んでしまうから、逃がしてあげなさい」渋る娘に母は「蛍の命は短いのだから、かわいそうでしょ。逃がしてあげなさい」と。
帰りの車の中で、娘がどうしてもトイレに行きたいと言うので。途中のガソリンスタンドに寄る。母と娘は走ってトイレに。父は車の外に出て何となく佇む。息子は、蛍のビンを持って道路の傍の草むらに行く。
もう一つの家族。離婚した妻に引き取られている息子と会える日。“レッドソックス”の大好きな息子と野球観戦で楽しい時間を送る。でも、試合が長引き、何回か元妻から電話が入る。帰りの車の中でも、元妻からの電話に、試合が長引いて帰りが遅くなった事をグチグチ言いながらの片手運転で、対向車と接触しそうになりハンドルを切った時、少年を跳ね飛ばしてしまった。
レッドソックスとの試合を楽しそうに話していた少年はシートベルトをしていなかった為、急ブレーキで目をダッシュボードにぶつけてしまう。父親は少年を跳ねた事と、息子が「パパ、目が痛い!」と泣き叫ぶ声とで動転してしまう。「ルー!ルーカス!」と息子を見、横たわる少年を見、そのまま逃げてしまう。
車の急ブレーキの音にビックリして、振り向いた幸せな父親の目に道路に横たわる息子が。そして、黒い車が走り去って行く。チラッと帽子を被った男が窓に見えたが・・・。
それからの息子を無くしたイーサンの苦しみ。息子が死んだのは「私が蛍を逃がせといったからだ」と自分を責める母。大好きなお兄ちゃんがいなくなった妹の悲しみ。
自分の息子と同じ年頃の少年をひき逃げしてしまったと苦悩する弁護士。皮肉な運命のいたずらでイーサンの弁護を引き受けさせられた苦しみ。
警察は頼りにならないと、自分で犯人を探すイーサン。夫婦の関係が崩壊して、犯人探しにのめり込んでいく。
犯人を問い詰めるイーサン。苦しかった、殺してくれ、自分では死ねない、と泣く犯人。
ヨレヨレになり家の外に座り込むイーサン。離婚寸前だった妻に「あの子に会いたい!!」としがみ付いて、始めて号泣するイーサン。
ひき逃げ犯の弁護士は、最愛の息子に「ゆるしてくれ」とビデオメッセージを残して警察に自首する。電気を消したベットの上で、背中を丸めてビデオメッセージを見つめる弁護士の息子の悲しみ。
最近は交通事故だけではなく、無差別殺人で突然、最愛の子供・兄弟姉妹・親・友人を奪われる事件が多い。突然に未来を奪われた人達の残された関係者の心の嘆きはいかばかりだろう。想像しただけで、胸が痛む。
たかが映画でも、やっぱり、哀れで涙がこぼれた。私の父は平均寿命を遥かに超え、天寿を全うした。それでも、やっぱり、時々、会いたくて胸がジワ~とする事がある。
タンスの上の遺影の父は60代の顔で永遠の微笑みを浮かべている。