全22巻。久しぶりに一巻から読み直した。毎日夜、寝る前の30分くらいづつ読んでいたので、読み終わるまで随分かかった。
はぐれ外科医で、“地上に降りたメスを持つ天使”と呼ばれる氷川魅和子。高級ホテルの一室を住居とし、生活も人生も“お一人様”の潔い生き方。
マンガだけど、自分の生き方を貫き通し、医者としては患者の心に添う事を何よりも大事にし、真摯に正義と向き合う姿勢。今の日本では忘れた高潔な生き方。
そして、この本で“あとに残された人への1000の風”の詩に魅せられた。その詩を手帳に書き写し、新しい手帳になるたびに、又、書き写していた。
姉に「ステキな詩があったの」と、教えた事があったけど、反応はいま一つ。でも、あの、「千の風になって」が大ヒットした時、姉は夢中になった。「すごい、ステキは歌」と早速CDを買っていた。私はその時から、手帳に書き写さなくなったけど。
でも、私の持っていたこの詩へのイメージと歌い手が合わなくて、姉のように夢中にはなれなかった。歌はステキだけど、この本のストリートと絵の雰囲気に、私の持つ思い入れがあるから。
主人公の脳外科医の恋人が、不治の病に冒され、死ぬ前に彼女に書き残した手紙の中に書いてある。それは、死後何年も立ってから彼女の手に渡る。
「あとに残された人への1000の風」(三五館刊)より
私の墓石の前に立って
涙を流さないでください
私はそこにはいません
眠ってなんかいません
私は1000の風になって
吹きぬけています
私はダイヤモンドのように
雪の上で輝いています
私は陽の光になって
熟した穀物にふりそそいでいます
秋にはやさしい雨になります
朝の静けさのなかで
あたなが目覚める時
私はすばやい流れとなって駆けあがり
鳥たちを空でくるくる舞わせています
夜は星になり
私はそっと光っています
どうか その墓石の前で
泣かないでください
私はそこにはいません
私は死んでないのです
はぐれ外科医で、“地上に降りたメスを持つ天使”と呼ばれる氷川魅和子。高級ホテルの一室を住居とし、生活も人生も“お一人様”の潔い生き方。
マンガだけど、自分の生き方を貫き通し、医者としては患者の心に添う事を何よりも大事にし、真摯に正義と向き合う姿勢。今の日本では忘れた高潔な生き方。
そして、この本で“あとに残された人への1000の風”の詩に魅せられた。その詩を手帳に書き写し、新しい手帳になるたびに、又、書き写していた。
姉に「ステキな詩があったの」と、教えた事があったけど、反応はいま一つ。でも、あの、「千の風になって」が大ヒットした時、姉は夢中になった。「すごい、ステキは歌」と早速CDを買っていた。私はその時から、手帳に書き写さなくなったけど。
でも、私の持っていたこの詩へのイメージと歌い手が合わなくて、姉のように夢中にはなれなかった。歌はステキだけど、この本のストリートと絵の雰囲気に、私の持つ思い入れがあるから。
主人公の脳外科医の恋人が、不治の病に冒され、死ぬ前に彼女に書き残した手紙の中に書いてある。それは、死後何年も立ってから彼女の手に渡る。
「あとに残された人への1000の風」(三五館刊)より
私の墓石の前に立って
涙を流さないでください
私はそこにはいません
眠ってなんかいません
私は1000の風になって
吹きぬけています
私はダイヤモンドのように
雪の上で輝いています
私は陽の光になって
熟した穀物にふりそそいでいます
秋にはやさしい雨になります
朝の静けさのなかで
あたなが目覚める時
私はすばやい流れとなって駆けあがり
鳥たちを空でくるくる舞わせています
夜は星になり
私はそっと光っています
どうか その墓石の前で
泣かないでください
私はそこにはいません
私は死んでないのです