ふみさんの日々雑感

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マンガ「ダーク・エンジェル」風間宏子著

2008-10-23 23:43:03 | 映画・ドラマ・小説・マンガ
全22巻。久しぶりに一巻から読み直した。毎日夜、寝る前の30分くらいづつ読んでいたので、読み終わるまで随分かかった。

はぐれ外科医で、“地上に降りたメスを持つ天使”と呼ばれる氷川魅和子。高級ホテルの一室を住居とし、生活も人生も“お一人様”の潔い生き方。

マンガだけど、自分の生き方を貫き通し、医者としては患者の心に添う事を何よりも大事にし、真摯に正義と向き合う姿勢。今の日本では忘れた高潔な生き方。

そして、この本で“あとに残された人への1000の風”の詩に魅せられた。その詩を手帳に書き写し、新しい手帳になるたびに、又、書き写していた。

姉に「ステキな詩があったの」と、教えた事があったけど、反応はいま一つ。でも、あの、「千の風になって」が大ヒットした時、姉は夢中になった。「すごい、ステキは歌」と早速CDを買っていた。私はその時から、手帳に書き写さなくなったけど。

でも、私の持っていたこの詩へのイメージと歌い手が合わなくて、姉のように夢中にはなれなかった。歌はステキだけど、この本のストリートと絵の雰囲気に、私の持つ思い入れがあるから。

主人公の脳外科医の恋人が、不治の病に冒され、死ぬ前に彼女に書き残した手紙の中に書いてある。それは、死後何年も立ってから彼女の手に渡る。


「あとに残された人への1000の風」(三五館刊)より
  
  私の墓石の前に立って
     涙を流さないでください

  私はそこにはいません
     眠ってなんかいません

  私は1000の風になって
     吹きぬけています

  私はダイヤモンドのように
     雪の上で輝いています

  私は陽の光になって
     熟した穀物にふりそそいでいます

  秋にはやさしい雨になります

  朝の静けさのなかで
     あたなが目覚める時

  私はすばやい流れとなって駆けあがり
     鳥たちを空でくるくる舞わせています

  夜は星になり
     私はそっと光っています

  どうか その墓石の前で
     泣かないでください

  私はそこにはいません

  私は死んでないのです

    
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