ふみさんの日々雑感

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里山は誰のもの

2008-10-29 22:03:31 | 南ちゃんと南山
稲城市の大規模開発で、広大な里山が更地にされる。この、世界的に温暖化阻止が声高に言われ、少子化で人口が減っていく時代に。

稲城駅から隣のよみうりランド駅まで長々と続く里山が、そっくり消えてなくなる。この、緑美しい里山に魅せられて、ここに永住する事に決めたのに。

今日、年に一度の“市長懇談会”が開かれ、夫と行って来た。もちろん、南山大規模開発の事が話題に上った。前の方に地権者の方々が座り、「市長のお陰で、やっと開発が始まる。ありがとうございました」と、まず、お礼の言葉を長々と。

もちろん、開発に反対の人の意見もあがった。でも、もう、決まった事で、地権者の人達が自分の土地を開発すると言う事だから、ダメとは言えないと。他人がとやかく言える事では無いと。

でも、確かに、自分の土地を自分がどうしょうが自分の勝手だと言われれば、そうかもしれない。でも、何となく納得が行かない。

畑や田んぼを宅地にするのとはワケが違う。山一つがそっくり無くなるのだ。

それに対して周りに住む人達は、何も言ってはいけないのだろうか。たとえ所有者がいたとしても、貴重な里山は、私達、人類の共通の財産ではないのだろうか。今の損得だけで、未来の人類の財産を無にしていいのだろうか。

地権者と市長の話を聞いていると、開発した後の“素晴らしい”住宅街しか思い浮かべられないらしい。

今のそのままの、あるがままの里山を美しいと思えないのであれば、私達がどんなに考え直してと言っても、無駄な事なのだと、今日つくづく思った。

地権者から、みっともないと言う言葉が出ようとは思いもしなかった。だから、何とか早く開発をしなければと。

里山は誰のもの?

地権者が地権者の物だと言っても、今の地権者だけのものでは無いはず。その、里山は地権者達の先祖や子孫の物でもあるはず。開発が失敗して、その子孫に莫大な負債を残す可能性も大いにある。こんな時代だもの。

それに、税金や相続税の問題、里山の保全や下草刈り等は、皆で考えましょうと提案しているのに、もう、開発しか無い。

広大な里山は誰のものなのか?


コメント
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