1992.10.13(Tue) Moscow
再びバスに乗って今度はレーニン丘へ向かう。
ドルジバ多目的アリーナ Google Map
Wikipedia - Druzhba Multipurpose Arena
Wikipedia - ロシア科学アカデミー
丘を上る坂の途中で、車窓にドルジバ多目的アリーナとロシア科学アカデミーの建物が見えた。アリーナはギヤを伏せたようなコンクリートのごついドームで、奇妙な形でやや格好良くない。一方、ロシア科学アカデミーは20F程度の高層建物で、頂部に金色の鳥かご状のもの(アンテナ?)が付いている不思議な建物。でも両方とも、一度見ると忘れないようなインパクトがある。
あとあとネットで調べたところでは、ドルジバ多目的アリーナは、1980年のモスクワオリンピックでのバレーボール会場として建設されたものだそうだ。また、施設の名称は、英語ではDruzhba Multipurpose Arena、ロシア語では、Универсальный спортивный зал "Дружба"で、Дружба(ドルジバ)は「友情」の意味だという。
レーニン丘の展望台でバスを降りる。
高台は風もあってやはり寒いが、モスクワ市街を一望できてこれは素晴らしい。早速パノラマ写真を撮る。
レーニンスタジアム Google Map
Wikipedia - ルジニキ・スタジアム
眼前に見えるレーニンスタジアムは、西側がボイコットしたことでも記憶される、モスクワオリンピックのメイン会場である。広大な公園にいくつかの施設が点在しているのが見える。なお、レーニンスタジアムはソビエト連邦の崩壊後、ルジニキ・スタジアムという名称に変更されている。
モスクワに7つあるという尖塔状の超高層建物もいくつか見える。慣れればそれらの位置で方角や現在位置が判るのだろう。周囲に塔を建てたのは街の守りという感じで、結界を作るような感覚で、角櫓を建てるのにも似ている。スターリンのような独裁だからできたことかもしれないが、やや呪術的性格も持っており、且つランドマーク的発想でもあり興味深い。
モスクワ大学 Google Map
Wikipedia - モスクワ大学
街を見下ろす私達の背後には、広場の向こう側にモスクワ大学の塔がそびえている。かずある尖塔の中でも、この塔は左右に小塔を従えた堂々とした造りで目を引く。頂部にひときわ高く赤い星を戴くその姿は美しく立派で、ロシアの最高学府としての威厳を持つ建物だ。できれば建物の足下まで行って、下から見上げてみたいところだったが、時間が無くてそれはできなかった。今考えてみるととても惜しい。
夕暮れが近づいてくる。本日はここまで、ということで、ホテルに戻ることにする。
ベルナツキー通りの高層ビル Google Map
バスに乗って幹線を走っていると、20F建て程度の超高層オフィスが、3棟、点々と並んでいるのが目に付く。近代的だがどこかモニュメンタルな雰囲気が漂う姿だ。
18:00 ホテルに帰着。ホテルの客室は8F4号(0804)だった。TVも冷蔵庫もしっかり使えて、CNNなども見られる。ツインに私一人になってしまったので、ちょっと退屈な気もしたが、とりあえず広々として気持ちよい。
19:30 夕食。時差ぼけで眠い。食事をとるので余計に眠くなる。I氏は一言、眠いと言って、食事もそこそこに部屋に戻ってしまった。ロシアの夕食は軽いので、僕はとりあえず食事だけはしておいた。食後、明日の計画をたてようとしたのだがやはり非常に眠くて、21:00には早くも就寝してしまったのだった。
1992年10月 ロシア日記・記事一覧
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