大手出版社や新聞社で発行している雑誌の廃刊が続いている。読売新聞社の伝統
ある「読売ウイークリー」(旧名週刊読売)が12月14日号で休刊、講談社の月刊誌「現
代」も同じ12月号をもって廃刊する。いずれも販売部数が低迷し、広告収入が減少、そ
れに用紙高と三重苦が原因のようだ。インターネットの影響もあるかもしれない。
ところがである。東京では無料配布の雑誌が”花盛り”である。先日、都営地下鉄の中
吊りに「中央公論 Adajio」の広告があった。無料配布で、たまたま特集が「太宰治と五
反田を歩く」とあるので、早速駅のスタンドから頂戴してきた。五反田は僕の生まれ故郷
だが、今まで太宰が五反田と関係あるとは知らなかった。僕が生まれた昭和6年、太宰
は3か月だが、その年島津山に住んでいたのを、初めて知った。
無料配布の雑誌は広告が多くて、購買力のない老人にはあまり縁のないイメージがあ
った。しかし、この大手出版社の名前を冠にした無料誌は、読みでがあった。広告もそれ
ほど苦にはならなかった。これで経営が成り立つのだろうか、余計な心配をしたが、”蛇
の道は蛇なのであろう。
今日は「文化の日」。長年、活字の世界で生活してきた僕には、「文化の日」というと、な
んとなく活字の匂いがするが、おカネを出して買う雑誌が次々と廃刊、無料雑誌がいくつ
も誕生する、この現象をどう診たらよいのだろうか。やはり”無料”で気軽に情報をえられる
インターネットの影響が大きいのでは。
ある「読売ウイークリー」(旧名週刊読売)が12月14日号で休刊、講談社の月刊誌「現
代」も同じ12月号をもって廃刊する。いずれも販売部数が低迷し、広告収入が減少、そ
れに用紙高と三重苦が原因のようだ。インターネットの影響もあるかもしれない。
ところがである。東京では無料配布の雑誌が”花盛り”である。先日、都営地下鉄の中
吊りに「中央公論 Adajio」の広告があった。無料配布で、たまたま特集が「太宰治と五
反田を歩く」とあるので、早速駅のスタンドから頂戴してきた。五反田は僕の生まれ故郷
だが、今まで太宰が五反田と関係あるとは知らなかった。僕が生まれた昭和6年、太宰
は3か月だが、その年島津山に住んでいたのを、初めて知った。
無料配布の雑誌は広告が多くて、購買力のない老人にはあまり縁のないイメージがあ
った。しかし、この大手出版社の名前を冠にした無料誌は、読みでがあった。広告もそれ
ほど苦にはならなかった。これで経営が成り立つのだろうか、余計な心配をしたが、”蛇
の道は蛇なのであろう。
今日は「文化の日」。長年、活字の世界で生活してきた僕には、「文化の日」というと、な
んとなく活字の匂いがするが、おカネを出して買う雑誌が次々と廃刊、無料雑誌がいくつ
も誕生する、この現象をどう診たらよいのだろうか。やはり”無料”で気軽に情報をえられる
インターネットの影響が大きいのでは。