呉竹会アジア・フォーラムの機関紙「青年運動」に「”左翼のしっぽ”のしっぽを見極めよう、かっての"闘士”が政権中枢」という呉竹論考が載っていた。筆者の花岡信昭氏は元産経新聞論説委員で、菅総理と仙谷官房長官と同じ年(1969年)に大学を卒業した、いわゆる”全共闘世代”である。
花岡氏は、同世代だからあの当時の雰囲気や時代感覚をよく承知しているとして、菅総理、仙谷長官の致命的な内閣の失態続きを批判して"左翼のしっぽ”を見極めよう、と結んでいる。花岡氏によると、仙谷長官は東大安田講堂に"全共闘"幹部として篭城したが、機動隊突入の前夜に屏を乗り越えて脱出した闘士だという。
一方、菅総理も東京工大で学生運動に熱中し、アジテーターとしては群を抜いていたといわれ、「第四の男」だったという。「第四の男」というのは機動隊にぶつかると、ピケの三列目までは逮捕されるが、四列目なら逃げられるというのである。
小ブログも民主党政権発足以来「心配な鳩山”全共闘世代”内閣」(2009年9月19日)「菅直人"全共闘”の危険」と二度、"全共闘”内閣の危険について警鐘を鳴らしてきた。案の定である。仙谷長官は、自衛隊を暴力装置と呼んで、その馬脚の一端をのぞかせた。暴力装置は当時の"全共闘”用語である。
花岡氏は、かっての左翼の闘士が総理と官房長官という政権の頂点にいることを指摘して、これら"左翼のしっぽ”が完全に消え失せたかどうか見極める必要がある。それらは永住外国人の地方参政権問題であり、人権擁護法案であり、これらは国家の骨格を変えてしまう重大問題だからとしている。