「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       給食費未納の保護者には弁当を持参させろ

2010-12-02 06:53:57 | Weblog
文部科学省の調査によると、平成21年度の給食費未納総額は約26円に上るという。未納の原因については(1)「保護者の経済的問題」が43・7%(2)「保護者の責任感や規範意識の問題」が53・4%だそうだ。(2)というのは、つまり保護者が支払い能力があるにもかかわらず、色々と理由をつけてゴネ支払おととしない連中だ。

今年4月から「子ども手当て」が一人あたり月1万3000円ずつ支給されている。それ以後も未払い保護者がどの程度いるか不明だが、知人の学校関係者に聞くと、未払い保護者の中には、義務教育なのだから給食費は無料が当然と変な理屈をつけて支払わない者が多いのだという。なぜ政府は子ども手当ての受給と給食費の引き落としを同一口座にしないのだろうか。後期高齢者の場合は年金口座から自動的に医療や介護保険を落とされている。

戦前僕らが小学校時代には給食などなかった。午後まで授業がある時には弁当を持って登校した。冬場には石炭ストーブの金網の上に弁当を載せて温めたが、その匂いがなつかしい。しかし、クラスの半分近くは”食べ”といって昼食を家に帰って食べた。今思うと"食べ"の連中は家庭が貧しく弁当を持参出来なかったのだ。

給食制度は戦後すぐの食糧難の時代、昼食が食べられない子どもが多かったために政府が進駐軍からララ物資を貰い受け給食したのが始まり。今ではすっかり定着して子どもたちの健康と成長に役だっている。それなのに、屁理屈つけて給食費を支払ないのは、まったくのわがままにすぎない。こういう連中には給食を停止させ、弁当を持参させるべきだ。