「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         癌再発への不安と医学の進歩

2010-12-19 07:23:47 | Weblog
膀胱癌(ぼうこうがん)の治療で抗がん剤を2週間に1回、患部に注入しているが、先日ワンクール(10回)が終わつた。前回(今年7月)も同じ治療をしたにもかかわらず、再発した。そこで今回もこわごわと内視鏡検査を受けたが、無事セーフだった。この暮にきてまた入院かと覚悟していただけに、やったと萬歳を叫んだ。

先日、57年前入社した会社の同期会に出席した。79歳10か月の僕が一番若く、皆80歳を越えているが、その割には元気にみえた。しかし、話をきいてみると何人かは僕と同じように癌にかかつて入院していた。10年ほど前までは、癌は不治の病とされ、本人には癌を伝えないこともあった。事実、僕の友人の中にも、すでに鬼籍に入った者もいる。しかし、ここ数年の医学の進歩はめざましい。酒席でも自分の癌歴を話せるようになった。

でも一方ではまだ悲劇もある。友人の息子はまだ40代なのに末期の喉頭癌(こうとうがん)で危篤だとのこと。聞いて見ると、ヘビースモーカーの上、癌の発見が遅れたとのだという。友人の医者の話だと癌は早期の発見に限るという。そして癌発生と因果関係がはっきりしていること、例えば喫煙は、はっきり肺癌、喉頭癌に関係があるのだから止めたほうがよいという。たしかにそうだと思う。

膀胱癌の原因ははっきりしない。またこれといった因果関係も判らないらしい、僕は10年前に1回、今年は2回も切除手術で入院している。癌にかかった者しか理解できないかもしれないが、たえず再発への不安がある。しかし、くよくよしても仕方がないのかもしれない。日常生活で健康に留意して明るく生きるしかない。