「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

税務署から100円也の”過納税”返還 

2018-05-13 05:42:26 | 2012・1・1
東京国税局から簡易書留が届いた。心当たりがないが、開封してみたら支払科目は「申告所得及復興税」で、どうやら僕が確定申告したさいの「過納税」で、支払金額は金100円也とある。しかし、僕が自分のボケから過納したわけではない。日本年金機構のコンピューター処理ミスから源泉徴収しすぎていた分である。

一昨日,杖を突きつつ近所の郵便局へ受け取りに出かけたが、認印と身分証明書がなければ支払えないという。認印は持参したが、身分証明書は忘れてしまったので、手元にあった東京都バス無料のシルバー.パスではダメかと聞いたら支払えないという。僅か金100円也である。しかも、こちらの”過ち”ではない。融通を利かしてと思ったが、相変わらずのお役所仕事である。

加齢とともにお役所からの通知文書が理解しにくくなってきた。国税局からの文書もそうだ。そのうえ、わからなければ、電話相談センターにかけろと手順が書いてあったb、電話は自動電話である。老人には”e-Tax"も同じだが、上手に利用できないのである。

戦後、民主主義の波に乗って”役人は公僕であるべし”という考え方が周知してきた。戦前の役所は”お上”という考え方がなくなったとと喜んでいたが、最近、お役所が「機構」とか「公社」と名前が変わったせいか公僕ではなくなってきた。普通、民間になればサービスは向上するのだが、日本は違う。 まして国税局は国家の役所であり、国民から税金を頂く直接の窓口である。その役所のトップがセクハラして辞任するようでは、国民の風当たりは強い。

マハティール首相 92歳の返り咲き

2018-05-12 06:51:57 | 2012・1・1
中曽根康弘元総理がこの27日で百歳を迎えられる。その中曽根氏が総理時代(1982ー84年)、交流のあったマレーシアのマハティール氏(92)が先ごろの選挙で勝利し、15年ぶりに首相の座に返り咲いた。多分、古今東西、90代の総理は初めてではないかという(ロイター通信)。

マハティール氏は22年間(1982ー2003年)にわたってマレーシアの首相を務め、その間「東方政策」(ルック.イースト)、ブミ.プトラ(マレー系住民優先政策)など強力なリーダーシップで、マレーシアを急成長させた。日本にも毎年のように来日、知日派の一人である。個人的な話で恐縮だが、僕もJICA(国際協力事業団)を通じて「東方政策」の研修事業のお手伝いをしたことがあった。

最近のマレーシアの政情には詳しくないが、マハティール氏は首相就任の記者会見で、経済再建を第一に掲げ、物品サービス税の廃止などナジブ前政権の経済政策、「WAWASAN 2020」(2020年までにマレーシアを先進国入りさせる)についても批判した。ナジブ政権はどちらかといえば、中国の一帯一路政策に傾斜しているという批判があったようである。

日本では小泉内閣時代、政治家の定年制ともいえる自民党の内規ができ、中曽根元総理は政界から引退した。僕は後進に道を開くという意味で定年制には反対ではないが、マハティール氏や台湾の李登輝元総統など現役時代に功績のあった政治家は、昔の「元老院」みたいな制度があって、ご意見をきいてもよいのではないかと思うのだが、どうだろう。

総理秘書官の国会喚問と「北」の米国人釈放 TV中継の違和感

2018-05-11 05:19:50 | 2012・1・1
昨日、徒然なるままに朝から「加計」問題についての柳瀬唯夫.元総理秘書官への国会喚問の質疑をNHKテレビで見たが、午前の衆院質疑でうんざり、午後の参院質疑は失礼ながら見るのをやめた。この問題について大方の国民は、柳瀬氏の喚問がなくとも、安倍総理の直接の関与があったかどうかは別として、周囲の”忖度”があったと推測しており、正直いって、問題山積の現在、早く幕を引きたいと思っている。

午前の衆院での旧民主党系の質疑は三人が三人とも同じような質問。家計学園の理事長といつ会ったとか、安倍総理と理事長とのゴルフやバーベキューの費用はだれが支払ったかなど、政策秘書が関与する問題ではない。それに申し訳ないが、三人とも今は政党名こそ違っているが、国民から見れば、旧民主党の”同じ穴のムジナ”である。午後の質疑でも同じ面々が登場したので、一緒にテレビを見ていた老妻の勧めもあって民放に切り替えたら、「北」から釈放されてポンぺオ国務長官と共に帰国した米国人3人をタラップ上まで迎えるトランんプ大統領夫妻の姿を中継していた。

日中韓三国サミットの合間を見ての柳瀬元秘書官の国会喚問である。昨日一日、国会喚問に立ち会った安倍総理は昨夜中に札幌入りし、今日は李克強中国首相の希望で、北海道の自動車工場と農業施設の視察に同行し、日中地方行政フォーラムにも参加している。「北」の非核化、ミサイル放棄をめぐって国際情勢は急展開している。同じテレビ中継だったが、国会の喚問質疑と深夜にもかかわらず、釈放された同胞を迎える大統領の姿を放映する違いに違和感を感じた。

「国民の敵」三佐殿と議員先生

2018-05-10 06:35:36 | 2012・1・1
防衛省の幕僚本部の三等空佐殿が非番でランニング中、参院議員前で見かけた小西洋之参院議員先生に対して「国民の敵」と”暴言”を吐いたとかの理由で自衛隊法に違反したとして訓戒処分にされた。小西先生は、まだこれではおさまらず、懲戒処分にすべきだと主張しているという。幕僚本部の三等空佐殿というと、昔の軍隊でいえば参謀本部の少佐のエリートだ。どんないきさつから、小西先生を「国民の敵」呼ばわりしたのか不明だが、テレビの画面で日頃、小西先生の国会質疑を見ていると、居丈高(安倍総理の言葉)な言動は、三等空佐殿でなくとも”暴言”したくなる。

「国民の敵」という歌を昔どこかで聞いたことがあるが思いだせない、その替え歌に”国民のタバコ「新生」は安くて本数が多い。ハイライトよりちょっと高い。ピースは高すぎる。国民のタバコ「新生」”。歌詞からみて戦後昭和30年前後の歌で、僕も当時20本入り40円の「新生」のお世話になっていたが、文字通り「国民のタバコ」であった。

国民という言葉は戦後の新憲法の前文の基本で、リンカーンの”国民の国民による国民のための”ゲティスバーグ演説からきているといわれる。したがって戦後の色彩が強い。小西先生は、三佐殿の発言をとらえて”「文民統制」(シビリアン.コントロール)の違反だ。戦前の制服組中心の復活だ”と居丈高に叫んでいるが、小西先生の声は国民の声なのだろうか。インターネットで調べたら、小西議員の所属政党が明らかではない。国民民主党なの立憲民主党なのか、それとも無所属なのかー。






半島宥和(ゆうわ)の中 7年ぶり韓国大統領の訪日 

2018-05-09 10:14:03 | 2012・1・1
日中韓サミット出席のため韓国の文在寅大統領が来日した。文大統領は昨年5月、就任してから初めて。韓国の現役大統領の訪日は2011年11月の李明博氏以来7年ぶりとのこと。隣国でありマスメデイアの露出度からみて意外な感じだ。調べてみたら今世紀に入って韓国の大統領は11回あるが、そのうち李明博氏が7回で前大統領の朴槿恵氏は4年間の在任中1度もなかった。

韓国からの来日数がここ数年増えており、日本政府観光局の統計によると2017年は714万2千人、これは前年度の40%増で、1965年の日韓基本条約締結以来最高の数字だ。この数字の中にはレピターも含まれていると思うが、韓国の総人口5125万人から見れば大変な数字である。赤子まで入れて10人に1人が日本を訪れている。なのに7年間もトップが訪れていないのだ。

半島融和の動きの中での文在寅大統領の来日である。先日の板門店での北朝鮮、金正恩委員長との会談で非核化、ミサイル放棄など半島融和への道が開けた。同時に韓国内には、釜山領事館前の徴用工像設置を許可しなかったなど、日本への配慮の姿勢も出てきた。結構なことだが、これが米朝首脳会談へ向けての一時的なものかどうかわからない。日中韓サミットを前に,北は”1億年たっても日本はわが神聖な国を踏めない”とおかしな牽制発言をしており、突如、金正恩が中国参りをしている。

隣国同士であり、半島との友好平和はもとより望むところだが、すべては日韓基本条約で解決ずみである。条約は不可逆的である。半島融和は歓迎すべきだが、そのムードに迎合して、こちらから宥和の姿勢にでるべきではない。北は拉致問題を将来の”戦時賠償”交渉のカードにしているに違いない。過去の轍を踏んではいけない。

大谷選手の活躍とS.Fシールズ来日の時代の日本の野球

2018-05-08 05:37:44 | 2012・1・1
昨日、早朝5時から起きだしてNHK.BSテレビの生放送で、ロサンゼルス.エンゼルスの大谷翔平投手がイチロー選手が所属するシャートル.マリナーズを相手に6回3分の1力投、1か月ぶりに勝利した試合を見た。イチローが事実上選手として引退したため、二人の直接対決はなかったが、大谷の”二刀流ぶり”を見るだけで朝起き鳥の価値はあった。加齢のためか最近あまり日本のテレビの野球放送にも昔のように最後まで夢中にならなくなったし、日本選手の大リーグでの活躍にも関心がなくなったが、大谷選手は一味違う。

僕はプロ野球が職業野球と呼ばれ、”中河のタコ足”や”山田のヘソ伝”が活躍した時代からのオールドファンだ。とくに戦後復活した当時、川上の赤バット、大下の青バットの頃、後楽園球場に通ったものだ。その時代の昭和24年10月、連合軍マッカーサー連合軍司令長官の招待で海の向こうから本場、大リーグのS.F(サンフランシスコ)シールズがやってきた。大リーぐといっても、傘下の3Aのチームだったが、日本代表チームは7戦して1勝でなかった。それほど当時の日米間の力の差はあったのであろう。

SFシールズ来日から69年の月日が経ち、今では現役の大リグ選手が9人もいる。日本人の大リーグ選手第一号選手は1964年ー65年の村上雅則投手(SFジャイアンツ)だが、調べてみると、この半世紀に50人を超す大リーガーが誕生している。しかし、大リーグで名を成したのはイチロー、松井秀樹、野茂英雄選手などあまり数は多くない。大谷選手はまだ23歳と歳が若い。このまま成長すれば、メジャーでも大選手になることは間違いない。楽しみだ。

都会のコンクリ-ト.ジャングルの中の蝦蟇(ガマ)君

2018-05-07 05:56:34 | 2012・1・1
今年は全国的に季節が1週間ほど先に進んでいる感じだ。大型連休最終日の昨日、東京の中心部でも25℃を超える真夏日を記録した。過去にあまり記憶にないので、毎日の気温が記録してあった70年前、昭和23年5月の亡父の日記を調べたら、真夏日どころか20℃を超す夏日さえ1日もなかった、これから到来する本格的な夏が老人には思いやられる。

この異状気象のためなのだろうか、姿を消したと思っていたわが家の階下の庭に15cmほどの蝦蟇(ガマ)君がいるのを老妻が見つけた。20年ほど前、家を改築した際、駐車場を造ったりして周囲はコンクリート.ジャングル化され、土の部分は、それこそ”猫のひたい”しかない。12年前、小ブログを開始してまもなく、”啓蟄(けいちつ)蝦蟇(ガマ)君との共生”という一文を紹介し、やはり老妻が久方ぶりに蝦蟇君とあった感激を書いている。この後、蝦蟇君はわが家の庭から姿を再び消してしまったと思っていたのだが。

蝦蟇君の生態については知らないが、やはりオタマジャクシから孵化するのだろうが、わが家の周辺には川も池もない。水辺のないコンクリートジャングルの中、どこで、どのようにしてオタマジャクシ時代を過ごすのだろうか。そして、そのオタマジャクシの大きさは色彩、模様はなど不思議なことばかりだ。戦前昭和の子供のころ、東京白金の聖心学院の庭の小川にに潜り込み大きな見たこともないオタマジャクシを取った時の感激を想い出した。その好奇心はいまだに衰えないのだが、身体が残念ながら言うことをきかない。

粽(ちまき)食べ食べ 菖蒲(しょうぶ)湯

2018-05-06 05:31:38 | 2012・1・1
今年の大型連休も今日で終わり。無為の80老にとっては格別な日々ではなかったが、昨日「こどもの日」、菖蒲の節句の故事にならって粽(ちまき)を食べ、風呂場の湯船に菖蒲の葉を浮かべた。背伸びもできない小さなバスタブだが、合計年齢172歳の老夫婦が他人の手を借りずに湯につかれるのは老後の幸せというべきだろう。

5月5日は、僕ら戦前生まれにとっては「こどもの日」というより「端午の節句」だが、童謡「背くらべ」や「鯉のぼり」に出てくる風景は、今や東京の区部では見られなくなった。わが家の近くでは、甍(いらか)の屋根は姿を消し、真鯉も緋鯉も中空には泳いでいない。集合住宅が多くなり、柱のある木造住宅が少なくなり、背くらべの傷もつけられない。羽織の紐(ひも)の丈(たけ)といっても何センチだかわからない。

長嶋.王の時代、お菓子の”ホームラン王”のCMで有名だった老舗の支店へ粽(ちまき)を買いに出かけたら、ショー.ウィンドーに兜(かぶと)武者人形、ミニ鯉のぼりが陳列されてあった。戦前、僕が子供だった頃は、菖蒲の節句には、鐘馗(しょうき)さまなど武者人形が床の間に飾られたものだったが、孫たちまでは成人して、今や、その姿ははお菓子屋さんのウィンドーの世界になってしまった。

北朝鮮 「宥和」か「融和」か

2018-05-05 05:24:46 | 2012・1・1
このところ北朝鮮は「宥和」なのか「融和」なのか、米国のトランンプとの首脳会談を意識的した動きが目立つ。昨日は韓国との時差30分を廃止したり、スウェ―デンで開催中の世界卓球選手権の女子団体戦の準決勝戦で南北統一チームで臨んだが日本のチームに敗れた。残念ながら「宥和」「融和」のムードは朝鮮半島の新聞は期待したほど大きな活字にはならなかったが。

先日の板門店首脳会談の後、日本の新聞でも「融和」「宥和」のか活字をよく目にする。耳から入れば同じ”ゆうわ”だが、目にする印象は違う。しかし、もともとの漢字は「宥和」であって「融和」は昭和31年の国語審議会の”当用漢字外の漢字熟語を同じ音の別の漢字で代用する”決定で生まれた造語なのだ。広辞苑には「融和」は載っているが「宥和」は掲載されていない。

しかし、”ゆうわ”の「宥」と「融」とでは意味が違う。「宥」はなだめる、ゆるめるという意味があり、”相手の態度を大目にみて許し仲良くなる”(三省堂大辞林)だが、「融」はとけあう、うちとけるという意で、相手を許すという意味はない。産経新聞のコラム正論(5月3日首都圏版)の筆者、桜田淳氏は“対朝宥和”と”融和”と区別して使っていたが正しい。

戦後の先人たちの国語改革で難解だった漢字熟語が今では銓衡が選考に安堵が安心、聯合が連合、車輛が車両といった具合に言い変えられ便利になったが、「宥和」-「融和」といったケースもあるようだ、財務省の「改竄」文書で「竄」の字が新聞の見出しに出ていたが、改竄はそういつもあってはならぬこと。しかし、融和の宥の字ぐらいは、本来の意にそって元にもどしては、どうだろうか。   


外国人の生活保護受給は憲法違反

2018-05-04 05:25:23 | 2012・1・1
厚労省の調査によると、外国人の生活保護受給世帯が47,000世帯と過去最高だとのこと(産経新聞5月3日付け首都圏版)。生活保護受給世帯がここ数年、増加の傾向にあり、とくに65歳以上の高齢者単身者世帯が増えているのは承知していたが、外国人まで増加しているとは驚きだ。産経新聞は関連記事として、群馬県大泉町の例を挙げ、同町に在住の外国人の28%が生活保護を受けていると紹介、その原因はリーマン.ショック以降の不景気にあると指摘していた。

大泉町では、町の生活保護439世帯のうち113世帯が外国人世帯だという。これでは町の財政を逼迫する。しかもリーマン.ショックは2008年9月、10年前のことだ。問題は大泉町だけでなく、わが国が直面している外国人受け入れ全体に関係しているのではないだろうか。最近は一部の職種の人出不足から外国人の不法労働が増加して社会問題が起きているが、一方では大泉のようなケースが出てきている。

外国人の生活保護支給については2014年の最高裁第二法廷で”外国人は生活保護の対象にならない。日本国籍をもつ日本人だけである”という明快な見解が示されている。憲法25条でも”すべての国民(日本国民)は健康で文化的な最低限の生活を営む権利がある”とされているが、外国人にまで適用されrと書いていない。

産経新聞の記事は国別の外国人世帯受給者には触れていないが、最も受給が多いのは在日韓国.朝鮮人である。いわゆる在日特権もあって数が多い。調べたことはないが、世界の国で外国人生活困窮者に援助する国は日本以外にはないのだろうか。