ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

Wagner - Deborah Voigt & Jonas Kaufmann (Die Walkure 2011)

2011年10月15日 | オペラ
Wagner - Deborah Voigt & Jonas Kaufmann (Die Walkure 2011)


わがマエストロ、マリオ・デル・モナコがワーグナーの「ワルキューレ」からフルトヴェングラーの指揮の演奏を聴きながら自身も歌い語る動画をアップしてから、このごろワーグナーを聴くようになった。

これは2011年、今年のメトロポリタンでのライブ。
動画でひと組の男女が右側にいるが、この二人は全知全能の神、ウオータンの子供で、双子の兄妹である。
双子で夫婦、という・・・まあ、神話だから・・・

そして全知全能の神、ウオータンの娘で「ワルキューレ」といい、たくましく勇気のある娘ブリュンヒルデ(武装している女性)は、父からジ―クムントを滅ぼすように命令されているが(父はウオータンだが母親が違う)、追われて行き倒れの夫婦に同情し、助けることにする。

双子の兄、ジ―クムントを歌うのはテノールのカウフマン、ワーグナーの英雄にピッタリの風貌と声、そして武装した凛々しい乙女、ブリュンヒルデをデボラ・ヴォイトが歌う。

このブリュンヒルデのソプラノは超ドラマティックソプラノが歌い、かつてはフラグスタート、メードル、ニルソンらが神々しくもエネルギッシュに歌ったものだ。ところがこのデボラ・ヴォイトは声が好調とはとても思えない。

かつてチャイコフスキーコンクールで圧倒的な声を誇ったデボラ・ヴォイトは100キロを超えていた。そしてあまりにすごい体重なのでヨーロッパで降板させられたという。それから40キロ減量し、今に至るが、声はかつてのものではない。まだ衰える年齢ではないはずだけど心配だ。

ところでこのジ―クムントを歌うテノール、カウフマン(ドイツ語で商人という意味)の生の声は聴いていないが、イタリアオペラを歌うと私には少しくせがあるように思えたが、ワーグナーは素晴らしい。

そういえばKenさまが、パリでカウフマンと話し、「次代を代表するテノール」といわれたが、そうなるだろう。

彼は今年、2度の来日をキャンセルした。病気を理由にしていたが、放射能が心配という声がしきりである。
ぐらっぱ亭さまが「ローエングリン」の東京公演を聴きにいらっしゃったが、代役のテノール、ボータはさすがヘルデンテノールとしていくらでも豊かに声が響くテノールだとお書きだった。
メトロポリタンの演出はオーソドックスだったのでホッとした。
コメント (2)
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