山中氏にノーベル賞=iPS細胞開発-医学・生理学賞、日本人25年ぶり
京都市 スウェーデンのカロリンスカ研究所は8日、2012年のノーベル医学・生理学賞を、体のあらゆる細胞に変わる能力を持つ万能細胞「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」を世界で初めて開発した山中伸弥京都大教授(50)と、約50年前に万能細胞の実現可能性を初めて実験で示した英ケンブリッジ大のジョン・ガードン博士(79)に授与すると発表した。
皮膚などの細胞に3~4種類の遺伝子を導入して「初期化」したiPS細胞は、さまざまな種類の細胞に変化することができ、ほぼ無限に増殖する。
難病患者からiPS細胞を作れば原因解明や新薬開発に役立つほか、将来は脊髄損傷患者にiPS細胞から作った神経細胞を移植して再び歩けるようにするなど、再生医療の実現が期待されている。
日本人のノーベル賞受賞は、10年の鈴木章北海道大名誉教授(82)と根岸英一米パデュー大特別教授(77)の化学賞以来。米国籍の南部陽一郎米シカゴ大名誉教授(91)を含め、計19人となった。医学・生理学賞は、利根川進米マサチューセッツ工科大教授(73)が1987年に受賞して以来、25年ぶり2人目。(2012/10/08-20:11)
☆ 待ちに待った山中教授のノーベル賞受賞決定、日本の名誉である。
世が世なら日の丸あげて、万歳して「国民の喜び」を国をあげてあらわしたい程である。
これで多くの難病の方々が助かる・・・一刻もはやく、創薬したり一般病院にも広め、実用化をしてほしいものである。
この受賞で日本は明るくなる。
山中教授は日本を愛する学者である。
おめでとうございます!!!
また、こんな記事もありました!!~京都新聞の記事より
京大・山中教授、ペース守り完走果たす
笑顔でスタートを切る山中教授(西京極) 京都マラソンに応援大使として出場した京大iPS(人工多能性幹)細胞研究所長の山中伸弥教授は、4時間3分19秒で目標の完走を果たした。しっかりとした足取りでゴールし、「生涯最高記録。しんどかったけど楽しく走れた」と充実の笑顔を浮かべた。
約20年ぶりのマラソンだった昨年10月の大阪に続く挑戦。やや緊張した面持ちでスタートし、中盤まで慎重にマイペースをキープ。30キロを過ぎたころ「3月11日に走れることに感謝したい。だから、余裕を持ってゴールしたくない」との思いが強まり、残り10キロは全力で駆け抜けた。
2月中旬、インターネット上でマラソン完走を公約にし、研究基金への寄付を呼びかけた。
レース前に約900万円が集まり、激励メッセージも次々届いた。
左膝のけがなどであまり練習できず、完走への不安は大きかったが「たくさんの支えに後押しされた」と感謝する。
レース中も沿道や参加者から常に声を掛けられた。「走るより研究を頑張って、と言われた時はぐさっときた」と冗談も交えて振り返る。
25年前につくった「4時間20分前後」の自己記録を大きく更新した。当時は前半に飛ばしすぎ、歩いてゴールすることが多かったと言う。
「ペース配分の大切さをあらためて実感した。研究も完成までに10年、20年とかかる。
だんだんと加速し、最後は全力疾走できるよう努力を続けたい」。その引き締まった表情は、市民ランナーではなく、世界のトップを走る研究者の顔だった。
【 2012年03月12日 09時38分 】