ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

コレッリ、引退コンサートでヴェルディ「オテッロ」を歌う。そして永遠のデル・モナコ

2012年10月11日 | オペラ
Franco Corelli: Niun mi tema (1981)


上記の動画はコレッリが突然引退する直前のコンサートで、実質的に「引退コンサート」となってしまった。
これだけの声で、誰が引退を考えただろうか・・・。
そして決して歌わなかったヴェルディ「オテッロ」を歌っている。
コレッリの声は情熱に燃え、若々しい。そして力強い声は会場を圧倒する。
コレッリが心ひかれるヴェルディの最大のオペラとされる「オテッロ(オセロー)」、
彼は、オテッロはあの先輩テノーレ、マリオ・デル・モナコ引退後も、決して歌おうとはしなかった。
それはコレッリの「自己を知り、別のパーソナリティーである」ことを認識した賢さとも見えたが、実際に「オテッロ」を歌いたかったのを最後まで自己抑制したということ。
また、それは正しい判断とも言えた。
最後のコンサートでその「オテッロ」の終幕のアリアを歌った。そしてコレッリはこれでよかったと自分への厳しさをファンは知ることになる。

Mario del Monaco - Dio mi potevi

これはドイツでのコンサートと録音で、英雄オテッロが、ひとつの不確かな疑いからやがて破滅へと向かうモノローグである。
最後の「おお、ジョイア(愉快)」というところは聴かせどころであり、苦しみの声である。
オテッロの悲劇のはじまりであった。
ヤーゴの悪意ある嘘を信じていく恐ろしい自分の心、そして妻のデスデモナへの不貞の疑いはだんだん独り歩きして、オテッロの精神を蝕む。
マリオ・デル・モナコ渾身の歌である。一世一代のオテッロ歌いであった。
初来日の時、まだクラシックの劇場もなく、宝塚劇場でデル・モナコはその「オテッロ」で聴衆を異常なまでの歓喜を与えたのか、伝説的名演といわれ、また昭和天皇もデル・モナコの偉大な声を堪能されたという。
控えにいた練習指揮者、岩城宏之氏は「たったひとりの人、孤高の名歌手」と圧倒された昔を懐かしんで書いていた。



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【増税プロパガンダ】IMFの中の人の素性[桜H24/10/10]

2012年10月11日 | 経済
【増税プロパガンダ】IMFの中の人の素性[桜H24/10/10]


長引くデフレで、世界史上初とも言える水準のゼロ金利政策を余儀なくされている日本。一見すると、国債発行高も積み上がってギリシャの覆轍を辿るかのような印象を持つが、­その内実を見れば、ギリシャに準える表現が如何に不適切なものであるかが分かろうというものである。しかし、是が非でも増税を行いたい財務省と、その宣伝機関に成り下がっ­た新聞は、まるでIMFが日本に増税を要望しているかのような報道を行って、増税工作を進めているのであるから始末が悪い。もはや陳腐化した財務省の手口について、三橋貴­明が明らかにしていきます。

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