Leontyne Price '76 (private video) MUST SEE
私が子どもの時、カラやン指揮のヴェルディ「トロヴァトーレ」全曲の放送があったので廊下でトランジスタラジオで聴いて感動、シミオナート、バスティア二ー二といった名歌手に加えて、はじめて耳にするテノーレのコレッリ、ソプラノのプライスの素晴らしい声に魅了された。
もちろん、コレッリやプライスは世界的名歌手だったのに、当時、日本では無名だったので知らなくて当然だったけれど・・・。
日本ではレコードも出ていなかったのだ。
それからカラヤン指揮の「アヴェマリア」を聴いた。歌っているのはあの時聴いた忘れられないプライスだった。黒人のソプラノとしてはじめて世界で主役を歌い、圧倒的な歌を聴かせるという評判だったときく。
当時、無名の黒人のソプラノが発声練習をしていたところ、その声をききつけたサンドイッチを食べていたひとりの年配の男性が、ピアノに向かい、ヴェルディの「運命の力」から<神よ、平和を与えたまえ>を弾き、歌うように命じた。
何も知らないプライスはその行儀の悪い年配の男がまさかカラヤンとは知らず、(彼女は貧しい黒人家庭の出身で、学校の音楽教師になる予定だった)言われるままに歌った。
カラヤンは感動して涙をにじませた。
それからプライスは世界で活躍するようになる。
この動画はお客が秘かに録画したリサイタルの模様、プライスはプッチーニ「蝶々夫人」からフィナーレ、蝶々夫人の自決の場面を歌っている。
アメリカ海軍士官ピンカートンに騙されたと知らず、3年も待ち続けた蝶々夫人、やがてピンカートンはアメリカで正式な結婚をしたと知り、幼い子どもをピンカートン夫妻に預け、「かわいい坊や、おかあさんの顔をよく見ておくのですよ」と・・・そして「さあ、行ってお遊び」と子どもを見送り、武士の娘として名誉を重んじて自決する、という悲しい物語、プライスの歌の熱いこと、思わず涙が・・・。
今はこんなに情熱的に歌う歌手はいない。(正確に冷静に歌う人が多い。コンクール出身
が多いからかもしれないし、世代がかわったせいもある)
歌の途中で聴衆が感極まって思わず拍手、というところもすごい。
プライスが歌うヴェルディ「運命の力」~神よ、平和を与えたまえ
Leontyne Price "Pace, pace mio Dio" 1980
アクセス数 閲覧数:4,478PV
私が子どもの時、カラやン指揮のヴェルディ「トロヴァトーレ」全曲の放送があったので廊下でトランジスタラジオで聴いて感動、シミオナート、バスティア二ー二といった名歌手に加えて、はじめて耳にするテノーレのコレッリ、ソプラノのプライスの素晴らしい声に魅了された。
もちろん、コレッリやプライスは世界的名歌手だったのに、当時、日本では無名だったので知らなくて当然だったけれど・・・。
日本ではレコードも出ていなかったのだ。
それからカラヤン指揮の「アヴェマリア」を聴いた。歌っているのはあの時聴いた忘れられないプライスだった。黒人のソプラノとしてはじめて世界で主役を歌い、圧倒的な歌を聴かせるという評判だったときく。
当時、無名の黒人のソプラノが発声練習をしていたところ、その声をききつけたサンドイッチを食べていたひとりの年配の男性が、ピアノに向かい、ヴェルディの「運命の力」から<神よ、平和を与えたまえ>を弾き、歌うように命じた。
何も知らないプライスはその行儀の悪い年配の男がまさかカラヤンとは知らず、(彼女は貧しい黒人家庭の出身で、学校の音楽教師になる予定だった)言われるままに歌った。
カラヤンは感動して涙をにじませた。
それからプライスは世界で活躍するようになる。
この動画はお客が秘かに録画したリサイタルの模様、プライスはプッチーニ「蝶々夫人」からフィナーレ、蝶々夫人の自決の場面を歌っている。
アメリカ海軍士官ピンカートンに騙されたと知らず、3年も待ち続けた蝶々夫人、やがてピンカートンはアメリカで正式な結婚をしたと知り、幼い子どもをピンカートン夫妻に預け、「かわいい坊や、おかあさんの顔をよく見ておくのですよ」と・・・そして「さあ、行ってお遊び」と子どもを見送り、武士の娘として名誉を重んじて自決する、という悲しい物語、プライスの歌の熱いこと、思わず涙が・・・。
今はこんなに情熱的に歌う歌手はいない。(正確に冷静に歌う人が多い。コンクール出身
が多いからかもしれないし、世代がかわったせいもある)
歌の途中で聴衆が感極まって思わず拍手、というところもすごい。
プライスが歌うヴェルディ「運命の力」~神よ、平和を与えたまえ
Leontyne Price "Pace, pace mio Dio" 1980
アクセス数 閲覧数:4,478PV