北朝鮮ミサイル、きょう発射の可能性=朝鮮半島情勢、一層緊迫化
時事通信 4月10日(水)5時25分配信
【ソウル時事】北朝鮮が中距離弾道ミサイル「ムスダン」を発射する可能性が高いとみられている10日を迎え、日米韓などは情報力を総動員して最大限の監視態勢を敷いている。
北朝鮮は、平壌の外交団に退避を勧告し、開城工業団地の事業を中断するなど危機をあおる措置を相次いで繰り出してきており、朝鮮半島情勢は一層緊迫度を増している。
これに関連し、10日付の韓国紙・東亜日報は、最近、中距離ミサイル「ノドン」、短距離ミサイル「スカッド」と推定される物体が搭載された移動式発射車両も、日本海側の元山などの一帯で3、4台捕捉されたと伝えた。
同紙などは、同時多発、あるいは数日間連続で発射する可能性を指摘している。
「ムスダン」は先週、日本海側に移動。韓国政府は、発射準備が完了した状態と判断し、非常態勢で警戒・監視に当たっている。北朝鮮が平壌の外交団に「10日以降の安全は保証できない」と通告したことなどから、「10日発射の可能性が高い」(国防省報道官)とみている。聯合ニュースによると、米韓連合軍司令部は監視態勢を1段階引き上げた。