ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

山本太郎議員は自分のしていることが理解できていない。

2013年11月01日 | 政治

☆ 参議院議員で元タレントの山本太郎議員が『園遊会』で天皇陛下を呼び止め、手紙を差し出した。
このことについて、与野党を問わず、山本議員のしたことを政治家としての資質を疑うと言っているが、
評論家の中には田中龍作氏のように「称賛」している人もいる。

 しかし、山本太郎議員は下記の第三条に違反しているのではないか。

請願法
(昭和二十二年三月十三日法律第十三号)

第一条  請願については、別に法律の定める場合を除いては、この法律の定めるところによる。

第二条  請願は、請願者の氏名(法人の場合はその名称)及び住所(住所のない場合は居所)を記載し、文書でこれをしなければならない。

第三条  請願書は、請願の事項を所管する官公署にこれを提出しなければならない。天皇に対する請願書は、内閣にこれを提出しなければならない。
○2 請願の事項を所管する官公署が明らかでないときは、請願書は、これを内閣に提出することができる。

第四条  請願書が誤つて前条に規定する官公署以外の官公署に提出されたときは、その官公署は、請願者に正当な官公署を指示し、又は正当な官公署にその請願書を送付しなければならない。

第五条  この法律に適合する請願は、官公署において、これを受理し誠実に処理しなければならない。

第六条  何人も、請願をしたためにいかなる差別待遇も受けない。

   附 則

 この法律は、日本国憲法施行の日から、これを施行する。


☆☆ 山本太郎氏は「国会議員」である。
そして山本氏の理解の程度は憐れむべきレベルと思われるが、陛下への手紙の内容は「国会議員」として討議するものだろう。
それを説いても理解できないかも知れないが・・・。

もうひとつは今回の事件において気を引き締めるべきは
1、「園遊会」の警備
2、「園遊会」の人選
3.天皇陛下や皇族の方々は政治利用してはならないことを周知徹底

今回、陛下に危害を加えることがなくて幸いと思わなければならない。
思わぬことに発展していた、ということがないようにお願いしたいものである。


それにしても田中龍作氏のツイッターにはあまりのことに絶句。


きっこ ‏@kikko_no_blog 2時間
山本太郎のことを批判している人たちは、もしも原発事故で故郷を追われた小学生が自分の苦しみを綴った手紙を天皇陛下に手渡していたら、それでも批判していただろうか?山本太郎は、こうした子どもたちの思いを代弁した。これこそが国民の代表である国会議員の真の姿だと思う。

田中龍作 ‏@tanakaryusaku 7時間
自民党だけならともかく民主党までもが、「山本太郎議員に厳罰を」とハシャいでいたが、あにはからんや 収束に向かうようだ。

田中龍作 ‏@tanakaryusaku 17時間
「(子どもや収束労働者の被ばくは)切羽つまっている、時間がない」。 政治が原発事故にまともに対応していれば、山本太郎議員が陛下に直訴する必要はなかった。 山本議員は捨て身だった…http://tanakaryusaku.jp

李 某 10月31日
天皇陛下が手紙を読もうが読むまいが、山本太郎がいいとか悪いではない。こうでもしなければ国中に現実は伝わらない。そしてそれは今与党にも野党にも任せておけない人命に関わること。結果に繋げる為、彼のゲリラ戦が、手の届かない高い壁の崩壊の突破口に繋がれと願う。それ程国は遠いのだから。

田中龍作 ‏@tanakaryusaku 10月30日
山本太郎事務所によると山本議員が天皇陛下に手渡した手紙の内容は「子供と労働者を被ばくから救って下さるよう、お手をお貸し下さい」。 まさしく田中正造である。


☆☆☆ これについてジャーナリストの石井孝明氏は田中龍作氏に反論

醜悪な山本太郎議員の直訴--田中正造との比較から
「目立ちたい」という身勝手な願望 ・・・石井孝明(アゴラ)

田中の前例を山本議員は、知っているかもしれない。田中龍作氏という自称ジャーナリストが山本氏に滑稽なほどの賛美を続けている。今回も山本氏を田中正造のようだと持ち上げた。

あほか。あきれた。

田中正造は主権者たる明治天皇に直訴した。当時は不敬罪など天皇の尊厳を守る法や国家制度があって直訴が禁じられた。田中は国法を犯すことを恥じたのか、議員辞職をして直訴に及んだ。反体制活動家であっても、社会秩序を乱すことを恥とする、強い倫理観が感じられる。そして、この行為には国事に奔走し、命を投げ打つという覚悟と気迫がある。

山本太郎議員は主権者である国民の、東京選挙区の代表である。そして現代の日本では、明治憲法の反省に立って天皇は政治性を抹消し、中立の立場におかれている。そうした制約を山本氏は平気で犯した。また請願法という法律で天皇への請願は総理大臣を通すこととされている。

園遊会というまったく目的の違う行為で、関係のない皇室を巻き込み、その人気、注目を利用するために手紙を渡した。天皇陛下に人間として礼儀の上で失礼であろう。そして民主主義制度に傷をつけた。議会にも、行政にも迷惑な行為だ。そして、この行為には「目立ちたい」という矮小で身勝手な願望だけしか感じない。

山本議員と支持者らは、脳内に自分でつくった放射能の恐怖に怯え、空想の中の福島や原発被災者の勝手な代弁者になっている。それに関係ない天皇陛下をはじめ、私たち多数派の国民を巻き込もうとしている。その姿はとても不快だ。卑劣な行為であり、甘えがある。遊びと言ってもいい行為だ。

田中正造と比較をすれば、山本議員の行動の醜悪さが一段と浮かび上がる。田中正造の直訴事件の結末は、田中の意図に反する方向ではあったものの、政府が事態の収拾に動いた。

山本議員の直訴は、見る限り社会の大半の態度は無視か嘲笑のようだ。政府も迷惑がって、まじめにコメントさえしていない。支持者と山本議員本人は反省してほしい。平成の直訴事件は、明治の直訴事件の田中正造と比較にならない、醜悪な活動家の勝手な騒擾だ。

この異常な、そしておかしな事件をきっかけに、放射能をめぐる無駄な騒擾やデマを徹底的に批判する状況を生みたい。こうした人々は周囲が騒げば「目立てた」と図に乗る。政治的な、そして社会的意味のある主張と認めてはならないだろう。ただし、おかしな主張者にも言論の自由はあるので行為をつぶすのは好ましいことではない。それらの姿が荒唐無稽で馬鹿げていることを社会全体で指摘し、その上で無視し、孤立させるのが一番適切な扱いかもしれない。

石井孝明  ジャーナリスト 
メール:ishii.takaaki1@gmail.com
ツイッター:@ishiitakaaki

(最終更新:11月1日(金)14時32分




「山本太郎議員の天皇陛下直訴を支持するか」Yahooのアンケートでは
計:458,724票 実施期間:2013年10月31日~2013年11月10日 (11月1日現在で)
支持する
11.0%
50,668票11.0%

支持しない
83.3%
381,919票83.3%


どちらともいえない
5.7%
26,137票5.7%


コメント (6)
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Elisabeth Schwarzkopf - Ich liebe dich (Grieg)

2013年11月01日 | 歌曲
Elisabeth Schwarzkopf - Ich liebe dich (Grieg)


高校生の時、思い切ってイタリアオペラでなく、リート≪芸術歌曲≫のレコードを買った。
ドイツで神のようにあがめられていたソプラノ、エリーザベト・シュヴァルツコップが歌ったもの。
しかし、偉大な歌手だから何か得るものがあるだろう、イタリアオペラのソプラノのような豊かな美声でなく、ちょっと鼻声で美声とはいえないが・・・と思いながら。
でも、買ったレコードを聴いて「すごいな~」と思った。
それは言葉、歌詞が「啓示」のように聴こえ、耳からその音楽が離れなかった。
そのレコードは擦り切れるほど聴いた。


そしてグリーグのこの歌曲は、もともとドイツ語の歌詞ではなく訳詩だが、彼女の声は
Ich liebe dich(あなたを愛す)という歌詞が最後に4度出てくるが、それは抑制されていて奥ゆかしく、心が震えるものだった。
声の魅力というよりも、魔法の言葉、どうしたらこのように歌えるのか、
それはエレガントで繊細なニュアンスで、気品にあふれていた。
抑えのきいた言葉に芸術の深さを感じた。

これを参考にして歌おうなんて、とても思えなかった。
ただ深い芸術の中で心に浸透していく心地よさを感じた。

白洲正子女史が「芸に対する覚悟」とか「技というものはもっと恐ろしい厳しいものです」と書いているが、確かにそう思う。
素晴らしい芸術を尊敬し、心の糧にと思った。
なつかしい10代の思い出である。


グリーグの素敵な歌曲を今度は素晴らしい声を誇るビルギット・ニルソンの歌で。
「夢に」をお聴きください。
Birgit Nilsson: "En Dr�・m" by Edvard Grieg

これは「声の勝利」ですね。シュヴァルツコップとは対極の歌い方です。
それぞれが素晴らしい!!

コメント (4)
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恵隆之介氏、普天間基地移設をめぐる名護市長選の深層

2013年11月01日 | 政治
【惠?之介】普天間基地移設をめぐる名護市長選の深層[桜H25/10/30]


米軍普天間飛行場の移設先として受け入れの是非に揺れる辺野古が所在する沖縄県名護市­で、来年1月に行われる市長選に向け、前回選挙で移設反対派の現職に敗れた前市長・島­袋吉和氏が出馬を表明し、移設容認派の「分裂」につながるとして危惧されている状況に­おいて、真に見据えるべき判断基準はどこにあるのか、沖縄の実状を率直に明らかになさ­っている惠之介氏に、沖縄特有の「条件闘争」の思惑や、県民が実際に発している声な­どにも触れながら、お話しいただきます。(動画解説)


☆ 恵隆之介氏は「今の沖縄の偽保守は左派よりひどい」とキッパリ言う。
  仲井眞知事らはもうどうにもならない。
  政府は、いつまでも沖縄に謝罪したり大金を渡したりすべきではない。
  大金をせびり、また同じことの繰り返ししかない。
  沖縄のことには「タブー視」しているのも問題。
  沖縄独立運動という人たちは「尖閣」をチャイナに共同管理として渡すつもりだ、
  政府は大きく方針を変えなければならない。
  800億という大金を得て、それを遣い切れていない現状も。
  日本が沖縄から腐っていく・・・と。

  「沖縄には真正保守が必ずいる」

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